塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

色分けに見る帰属意識

2014-08-01 23:01:09 | 日記
 米国ではかつて「カラー・ギャング抗争」と言う事件が頻繁に起きました。

 つまり、自分たちとは異なる色の服を着た人間、他のグループを襲うという形であり、この模様は池袋ウエストゲート・パーク文庫版第1巻の最終章である

 「サンシャイン通り内戦」

 でも描かれています。

 つまり、自分と他人が同じ色に所属することが、帰属意識をもたらす半面、そうでない色や対抗色を纏う集団に対しての嫌悪感が、暴力に発展するのでしょう。

 これ、サッカーも同様です。

 どの地域でもクラブが着用するジャージの色で、選手とファンは一枚岩になる為であり、そうでない集団はアウェーグループという見解がまかり通ります。

 欧州では

 ミランとインテル ローマとラツィオ、ベンフィカとスポルティング、セルティックとレインジャーズがそうですね。

 南米では

 フラメンゴとフルミネンセ、ペニャロルとナシオナル、ボカとリーベル

 と言う具合です。

 今挙げた事例は、同じ都市にサッカークラブが複数あるという形ですが、PSGとマルセイユ、バイエルンとドルトムントというように、同一都市でなくともやはり明確に色分けは存在します。

 日本だってさいたま市ではレッズの赤とアルディージャのオレンジで、それぞれの生活ぶりが判断できますし、長野でもパルセイロのジャージを着てアルウインに出かけるのは勇気が要ります。

 色というのは視覚効果も抜群ですし、帰属意識、所属先が明確になる点で、集団として歩む際の都合が良い、という形ですね。
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宮間あや、なでしこにとって最も不可欠な存在

2014-08-01 01:44:12 | 日記
 なでしこリーグはINAC神戸の躓きが話題となりましたが、佐々木監督は来季のワールドカップに向けて、視察を続けるでしょうね。

 佐々木監督は一貫して4-4-2を用いますが、これは丸山、岩淵、高瀬、大儀見という豊富な人材を活かすには、1トップでは意味が無く、3トップでは両翼の特性を持った選手が不在。

 という観点からだと思います。

 4選手とも、タッチライン沿いよりも、ボックスエリア周で戦う方に特性があると僕も思います。

 GKは海堀と福元が控えいますし、右サイドバックは有吉と近賀で問題ないと思います。

 最終ラインは熊谷が軸となり、中盤の底は阪口、レフトハーフにか川澄という形は、来年も続くと予想します。

 多くの方は澤の代役を今から準備すべきだとお考えでしょうし、佐々木監督が猶本を抜擢したのは、彼女が澤からの助言を得ながら、この大先輩の武器を真似る、盗むことを視野に入れての事でしょう。

 でも、僕はむしろ

 「宮間あやの後釜」

 を考えるべきだと思います。

 この女子アジアMVPが日本に留まり続けていること、それ自体が驚きであり、どうしてリヨン、ポツダム、チェルシー、アーセナルなど、欧州クラブが引き抜きを打診しないのか、不思議でなりません。

 A代表も常日頃

 「遠藤にもしもの事が起きたならば」

 と囁かれてきました。

 なでしこの同様に、宮間が病気、怪我、カード累積で出場不可の際におけるリスク・マネージメントが急務だと思います。

 言い過ぎかもしれませんが、彼女はスペインにおけるイニエスタであり、代役は存在しないと言わざるを得ません。

 ですから、宮間と同じであろう仕事が出来る選手を、異なる戦術、布陣で戦う方が良い結果が得られる、そんな気もします。

 技術、FKの正確性、視野の広さ、宮間の持つ特性は他国も脅威に感じるでしょうし、佐々木監督ならずとも、欧州と比較した際にフィジカル・コンタクトと遠征の移動郷里が少ない日本でプレイしていることを

 「運が良い」

 と思うかもしれませんが。
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サッカーと紛争、戦争の折り合い

2014-08-01 01:28:56 | 日記
 20世紀は「戦争の世紀」と語られますが、21世紀の現在でも紛争は途絶えることを知りません。

 ワールド・サッカーダイジェスト編集部が開幕前に発売する「欧州サッカー・トゥディ2013-14」を閲覧しますと、選手の立場が改めて見えてきます。

 例えばウクライナとロシアの緊張状態。

 ロシア代表がウクライナでプレイしている様子はみあたりませんが、ウクライナ代表の主力、ティモシェクがゼニト、ボロニンがディナモ・モスクワに在籍しています。

 両国だけでなく、欧州と米国との間に生まれる緊張状態を考慮しますと、ウクライナ代表選手がドネツク近辺とロシア国内でプレイすることは、非常に厳しいように感じます。

 もし本田がミランではなく、今でもCSKAモスクワの選手ならば。

 このロシアの思惑を彼やサッカーを通じて取材を行う記者が日本にも現れた、そんな気もします。

 Jリーグ創設の1993年。

 広島からの移籍打診を受け、韓国代表のノ・ジュンユンが移籍を決意した際も、周囲から相当の批判を集めたと聞きます。

 当時の日本は前年のアジアカップで優勝はしたものの、ワールドカップ出場経験がなく、プロとしての歩みも韓国に遅れをとっていましたから、彼への提言はあながち間違いではありません。

 それ以上に

 「不和である日本」
 「敵対にある日本」

 という印象が強かった、kろえが一番の理由なのは間違いないですね。

 例えばイングランドやオランダの選手がブンデスリーガに移籍する際、かつては敵対関係にあったという気持ちはその時は感じないのでしょう。

 同様にセネガルやコートジボワールの選手が、フランスに渡ってプロを夢見るのも、かつての宗主国としての間柄にあります。

 こうした紛争、戦争の影響がサッカーに色濃く反映されない、そんな穏やかな気持ちが訪れると良いのですが。
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