塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

エリートであり続けるための面子

2021-11-11 20:54:26 | 日記
 前回お話しした朝日新書「パンデミック以後」
 
 その66ページにおいてエマニュエル・トッドは

 「これまでグローバル化の恩恵を享受していた中間層、管理職なども含めた大半の階層が、次から次へと下方への転落に引きずり込まれている」と記しています。

 この一文を読んで真っ先に感じたことは

 1・FCバルセロナとアトレティコ・マドリードの財政問題
 2・UEFAチャンピオンズ・リーグに参戦するか否か

 という2点でした。

 トッドは新型コロナウイルスにより、物資の中国依存が明らかになったと語りますが、サッカーも同様でアトレティコとワンダの関係は既に絵に描いた餅ですよね。

 ワールドカップの広告塔としてハイセンスを筆頭に多くの企業がはせ参じた2018年と2022年では、その様相は大きく変化するのではないでしょうか。

 チャンピオンズ・リーグに参戦し続けることはエリートとしての対面を保ちづつける方便であり、何よりヨーロッパ・リーグへの参戦は転落を意味し、いずれの出場権も選らない場合は崩壊を意味する。

 それはアーセナルへの世論が厳しいことを見ると頷けなくはありませんし、J1でもAFCチャンピオンズ・リーグに参戦できるリーグ3位とそうではない4位の境目は、単なる順位を超越しています。

 欧州スーパーリーグっ構想は

 俺たちこそが主役である
 だからこそリーグを行う価値があるのだ

 という自尊心が一番の根底だったのでしょうか。

 ちなみにこのリーグ構想は完全に頓挫したわけではなく、1部20クラブ、2部20クラブで昇格と降格を用いるという新しい方式を採用し、実行されるとも言われています。

 お金儲けに疲弊すると片田舎に引っ越したいと思うようですが、欧州主要クラブの会長たちにそのような考えは微塵もないようですが。
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国とリーグが規制をもたらす意味合い

2021-11-11 20:42:10 | 日記
 社会学者ホッブスが提唱した「リヴァイアサン」

 この書籍では「国家の機能は社会を規制すること」という一文が儲けられているそうです。

 (参考資料 朝日新書 エマニュエル・トッド パンデミック以後54ページ)

 これをサッカーに置き換えるならば

 1・ラ・リーガ 各クラブにおけるサラリーキャップ
 2・Aリーグにおける3選手のマーキー・プレイヤー選出とサラリーキャップ
 3・MLSにおけるドラフト指名とサラリーキャップ

 という、リーグ機構が各クラブの戦力補強と金遣いに「規制」をかけていることに相当すると思われます。

 Jリーグでいえば「クラブ・ライセンス制度」が相当しますが、これは赤字を垂れ流してはならないという側面がありますがね。

 家で家計簿をつけること
 自分で投資セミナーでお金について学ぶこと

 これらはある種の「自主規制」といえますが。リーグや政府など「上」から押し付けのように介入があることを喜ぶ人間はいませんよね。

 だからこそレオ・メッシはパリ・サンジェルマンに移籍したわけですし、契約満了に伴い同じく移籍したセルヒオ・ラモスの内容とは別物だと僕は考えています。

 NBAやNFLのように、リーグ全体で同額のサラリーキャップをラ・リーガが採用しないのは

 1・レアルやバルサとレアル・ベティスやエスパニョールでは、収益があまりに違いすぎること
 2・従って同額のサラリー・キャップ導入は実現不可能である
 
 という2点が考えられます。

 Aリーグのようにサラリー・キャップを維持しながら、マーキープレイヤー(サラリー・キャップに抵触しない)というある種の抜け道を設けたのは、サッカーがある種の投資であし、その投資がリーグの観客動員と活気の根幹である

 という意味ではないでしょうか。

 Jリーグもダ・ゾーンからの分配金で上位クラブほど潤うようになりましたが、今後はより収益がはっきりしていくのではないでしょうか。
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アストン・ヴィラ、新指揮官はコップの伝説

2021-11-11 19:45:39 | 日記
 プレミア・リーグのアストン・ヴィラはバーミンガムがホームであり、1982年欧州チャンピオンズ・カップ優勝クラブです。

 過去ヒュンメルを軸に有名ブランドがテクニカル・スポンサーが名を連ね、現在はカッパと契約中です。

 そのアストン・ヴィラがレインジャーズ・グラスゴーの指揮官、スティーブン・ジェラードを新指揮官に指名したのですね。

 この就任にはいくつかの驚きがあります。

 まずどうしてレインジャーズは昨年リーグ優勝をもたらし、今期もここまで首位に立つ要因となった指揮官を、アストン・ヴィラに譲渡する判断を下したのでしょうか。

 契約中ですから契約解除金が発生するものと思われますが、スパーズがアントニオ・コンテを導き出したのは、コンテがどのクラブとも未契約だったためであり、現在コンテ同様の立場の指揮官はそう多くないでしょう。

 例えばそのスパーズを解雇されたヌーノを招聘したとしても

 1・スパーズを短期で去った人物がジェラードの代理でよいのか
 2・仮に今季、リーグ優勝を逃したならば、ジェラード残留が適切だったという声が当然出る

 事は間違いないでしょうからね。

 またジェラードがアストン・ヴィラの打診を受理した背景にあります。

 彼が果たしたリーグ優勝は、ただの優勝ではなく「無敗」優勝です。

 仮に今季優勝しても昨年と比較されることは間違いありませんし、何よりジェラード自身がスコットランドでやるべきこと、つまり責任は果たしたよという心境だったと思われる点です。

 彼はいつかリバプールの指揮官になるでしょう。

 当然ですがユルゲン・クロップ政権は盤石であり、だからこそ今のうちにそれがリバプールでなくとも

 プレミア・リーグで指揮官として戦うことの意義
 その心構えと準備

 をアストン・ヴィラで学びたいと思ったと僕は感じます。

 アンフィールドで両クラブはこれから対戦するそうで、コップも複雑な心境だと思いますが。
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外国籍選手がJリーグにとどまる理由

2021-11-11 19:29:57 | 日記
 浦和レッドダイヤモンズに在籍するキャスパー・ユンカー。

 ユンカーは今夏、サンプドリアから獲得の申し込みがあった事、酷暑に慣れることが大変だったことを認めた腕、レッドダイヤモンズ残留を希望しています。

 オランダ代表デニス・ベルカンプがアヤックス・アムステルダムからインテル・ミラノに移籍した際、どう振舞うべきか困惑しただけでなく、PSVアイントフォーヘンから移籍したヴィム・ヨンクとも疎遠だったこと。

 この点は当時よく知られていますが、同郷だからといって話が合うわけではありません。

 ただユンカーの残留が、同じデンマーク代表で彼同様に今季からレッドダイヤモンズに加入したショルツの残留にも、ひと役買うと思われます。

 ユンカー自身が浦和の環境、ひいては日本に長く留まりたいと考えており、それは前契約でしこりがあったためのようですね。

 ヴィッセル神戸が獲得に関心を抱いたことも事実のようですが、仮にユンカーが移籍すれば日本代表の大迫勇也をヴェルダー・ブレーメンから加入させたことが無意味になると思います。

 結果的に両選手が活躍するには、レッズ、ヴィッセルで戦うことが良いのでしょうね。

 ユンカーのように長く日本でプレイしたいと思う外国籍選手に、

 「Jリーグのどこがよいのか」
 「当初から今と同じ心理だったのか」

 を尋ねたらどうでしょうか。

 中国スーパーリーグは全盛期と大きく変貌しましたが、加入した当初から中国上陸を悔やむ外国籍選手が多かったことは事実であり、高額報酬だけでは選手の理解は得られないという良い見本になりました。

 北海道コンサドーレ札幌 イングランド代表 ジェイ
 川崎フロンターレ ブラジル代表 レアンドロ・ダミアン 
 ヴィッセル神戸 スペン代表 アンドレス・イニエスタ

 彼らから日本の改善点だけでなく、長所を教えてもらう事が本当に得策だと思いますよ。
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来訪者を増やす秘訣として

2021-11-11 00:29:56 | 日記
 僕は冬の通勤時、チェスター・フィールドコート、バルマカーン・コート、そしてキルティングのいずれかを着用します。

 中にはスポーツブランドのダウンジャケットやベンチコートを着用してくる方もいますが、どう考えても通勤んには不向きでしょう。

 ただ「タトラス」「モンクレール」「カナダグース」など、高価格のコートは中古市場でもなかなか手が出ませんし、デサントの十八番「水沢ダウン」は完売することもありますから、ファンは多いという証拠でもありますが。

 欧州サッカーはこれから最盛期を迎える一方、クリスマス休暇やウインターブレイク後の合宿など、スケジュールがあわただしいことは間違いありません。

 通常クリスマス休暇明けの合宿では

 1.ポルトガルやスペインという南欧
 2・もしくはカタールに代表される中東

 という温暖な都市が合宿地に選ばれます。

 新型コロナウイルスの問題が解決していませんから、そう簡単に国外合宿ができないという面もあるでしょうが、僕はこの報道を見るたびに

 日本で欧州クラブが合宿を張らないだろうか
 過去には北海道でラツイオがキャンプを張ったことがあったなあ

 と考えます。

 それは当然冬ではなく、シーズン開幕前ですが8月はたとえ北海道でも酷暑、猛暑ですから無理な話ではあるのですが。

 現状、海外クラブを承知するには欧州ではなく、やはりアジア、とりわけAFCチャンピオンズ・リーグが基本になりますね。

 サッカー観戦のため来訪した方々が

 「日本にはこんな情緒、風景があるんだ」
 「漫画や新幹線だけが日本ではないのだな」

 と気づいてもらえるためにも、今後はAFCチャンピオンズ・リーグの価値が高まるのではないでしょうか。
 
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