塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

イタリア代表に見る、欧州予選の苦闘

2021-11-27 22:20:25 | 日記
 欧州選手権2020の覇者イタリア。

 彼らは2018年ロシア・ワールドカップに出場できず、新しい冒険の船長にホベルト・マンチーニを指名しました。

 欧州選手権優勝という、望みえる最高の結果をマンチーニはもたらしたわけですが、仮にワールドカップのプレイオフ、まずは北マケドニア代表との一戦で出場が断たれたならば。

 彼の首はすぐに切られ、イタリア中がヒステリックになると予想されます。

 イングランド代表 1974年 1978年
 フランス代表 1990年 1994年

 と大国が2大会続けて予選落ちという事例はあります。

 しかしイングランドの優勝回数は1度、フランスに至っては(ワールドカップに限定すれば)優勝回数は無しという形でしたが、イタリアの優勝回数は4度もあり、2大会連続で出場ができなければ最悪の形といえます。

 スペイン代表やフランス代表の中軸たちが、鍛錬のためにイングランドやイタリアで研鑽を積む決意をしたように、イタリアも仮に敗れることがあれば、マルコ・ヴェラッティやモイゼ・ケーンなど、海外へ挑戦する選手が増加する。

 という皮肉な結果が起こりえる気がします。

 仮に北マケドニア代表に勝利しても、次の対戦相手はトルコ代表かポルトガル代表になるのですね。

 僕はロナウドとメッシ、両選手にとってカタール・ワールドカップが最後の出場となると思いますが、仮にポルトガルが破れますと、大会は主役をひとり欠く形となります。

 1994年米国ワールドカップ、ガーナ代表が予選でアルジェリア代表に苦杯、出場を絶たれるとマルセイユに在籍するアベディ・ペレが見られないことを示唆した記事がありました。

 欧州選手権2016,2020の王者がここまで苦戦するのが、ワールドカップ欧州予選の苦闘なのでしょうが、日本代表もプレイオフに回れば南米5位と対戦となるのですが、こちらはまだ悠長に構えていられる分、「マシ」なのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

苦境に手を差し伸べる勇気

2021-11-27 19:00:30 | 日記
 日本人初のフォーミューラー1ドライバーとして知られる中島悟。

 彼は英国のティレルというチームに所属していたのですが、ティレル自体は既に解散して存在しないそうです。

 (日本経済新聞 私の履歴書より)

 フォーミュラー1はフェラーリのような老舗、レッドブルのような新興問わず、財政面とエンジン供給のバランスが取れて、初めて安心してパイロットを送りさせるのですね。

 スーパー亜久里という日本チームの挑戦がとん挫したのも資金が問題だったと記憶していますし、世界中を転戦して回るわけですから、ドライバーとメカニック、車の輸送費と移動費だけでも相当な金額が必要でしょう。

 僕が考えたのがティレルが解散する際、誰かが手を差し伸べようとしなかったのかという点です。

 ティレルのオーナーは中島さんに運営の話をもちかけたようですが、実現はせずに結局は解散しか方法がなかったようです。

 これがサッカーならば、ファンが解散を防ぐ、下部リーグからの出直しをきっかけとして、再度浮上するという事が可能なのにと思います。

 イタリアならばパルマとフィオレンティーナが下部から出直しを図った
 イングランドならば、チェルシーの元オーナー、ケン・ベイツからロマン・アブラモビッチが購入した金額はわずか1ポンド

 という話があります。

 ただチェルシーは負債の多く、無料で開放というわけにはいかなかったので、最低額の1ポンドを提示しアブラモビッチが受け入れた、という形なのでしょうね。

 日本でも各競技の実業団は五輪での活躍によって景気が左右されますし、露出が減少していると指摘があれど、Jリーグのある世界はやはり素敵だなと思います。

 今日本シリーズが行われていますが、東京ヤクルト・スワローズは国鉄(現在のJR)と産経新聞、オリックス。バファローズは阪急電鉄がオーナーだった時期がある、ある意味で波乱万丈の運営を余儀なくさてきましたね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サッカーで大卒は珍しい存在でしょうか

2021-11-27 18:15:57 | 日記
 一昨日最新号が発売された男性史「ザ・レイク」

 表紙はマット・ディモンなのですが、その34ぺージに

 「ハーバード大学の入学願書にずっと俳優になりたいと思っていたと書いた」

 と語られています。(彼の独占インタビューが32ページから45ページに、写真付きで掲載されています)

 米国では大学スポーツの影響が非常に大きく、NBAドラフトは当然大学生が基本、指名対象になる一方でアーリー・エントリーと言いまして、届け出を出せば4年生でなくともドラフト指名に立候補できます。

 それはNFLも同様でしょうし、欧州と日本においてサッカーの補強は基本自由競争ですが、MLSは野球、バスケットと同様にドラフト指名です。

 欧州ではこの日本や米国のように

 大学競技で知名度のある選手を新人として補強しない
 英国ならばオクスフォード、ケンブリッジのラグビー、ボートレースが有名である
 フランスならばソルボンヌ大学、イタリアならばボローニャ大学

 有名大学、質の高い教育、カリキュラムを備える存在は多々ありますが、欧州では根本的に競技の考えた方が異なるのでしょうね。

 日本サッカーがJSLの時代でも、有名大学からプロに成長した選手は存在します。

 その代表例が筑波大学を卒業し、当時のヤマハ発動機に入社、そしてジュビロ磐田の大エースとなる中山雅史でしょう。

 つまり大学を卒業してプロになると

 1.必然的に欧州でプロになる10代の選手よりも4年遅れる形となる
 2・従って若手の平均年齢は当然高くなる
 3・アンダーの世代の強化方針はどうあるべきか

 など議論が多くなります。

 それでもこの大学卒業という観点を、成熟した若手という意味合いで肯定的にとらえるのであれば、むしろ価値は高まるようにも感じるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本人がパリで仕立屋になること

2021-11-27 18:04:52 | 日記
 フランス、リーグ1は欧州主要5大リーグに数えられ、近年は隣国がうらやむほどの有名選手が在籍しています。

 日本代表選手たちも松井大輔を先駆けとして、主力として認知される傾向が強まり、パリ・サンジェルマンとジョーダン・ブランドの関係性は、広く日本でも認知されています。

 フランス代表の公式スーツは同国の名門

 「フランチェスコ・スマルト」

 が手掛けています。

 スーツ・ファンの方はご存じでしょうが、今は独立してパリに店舗を構える日本人タイユール(仕立屋を意味するフランス語)に、鈴木健次郎がいます。

 彼はスマルトのほか、同様に名門「カンプス・ドウ・ルカ」でも研鑽を積み、そのフランチェスコ・スマルトでは重責であるチーフ・カッターに指名されたほどの腕前の持ち主です。

 フランス人が大相撲で横綱になる
 フランス人が歌舞伎や狂言の世界で名を挙げる

 ような代物だと僕は思っていますが、彼がフランス代表の公式スーツを手掛けたかもしれませんね。

 ちなみに現在は新型コロナウイルスの影響でトランク・ショーは控えていると思いますが、銀座の和光では受注会が定期的に企画されています。

 小学館から刊行されている男性史「メンズ・プレシャス」の2016年冬号、89ページに「ケンジロウ・スズキ」のセミ・チェスターフィールドコートの写真が掲載されていまs。

 キャメルの比翼仕立て、注文価格は53万円、しかも為替により金額が変動とありますが、多くの方がその仕立てに感服して注文している模様です。

 背広の仕立て、サッカーにしても本場欧州で日本人が出世することは、

 黄色い肌の人間が闊歩する
 フランス人が職を失う
 
 という形で相当いやな目に合うと思います。

 それでも諦めなかった鈴木氏と日本代表選手たちは性根が座っていますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする