日本のいろんな「制約がベトナム会社の再生」や自分の生活再生を阻んでいる。そして年々日本との関係が
希薄になってきている。
この3年、いろんなことで「日本との,、言わば決別」をしてきた。
*市民税、県民税の免除。(住民票の削除)
自分はすでに11年ベトナム在住である。コロナもあり平均すれば11年間、毎年日本に帰った日数は1か月にも満たない。
つまり、日本行政サービスはほぼ受けていない。従ってこれを市役所に申し出ることで「市民税、県民税の免除が得られる」
(もちろんパスポートで日本在住実績が無いことの証明はしなければならない)
つまり日本在住者ではなくなる。
*健康保険の返却
当然日本の医者にもかかっていないため「健康保険費」も支払い義務がない。しかし日本に帰国した際、健康保険課に行き
戻っている間の健康保険費を払えば「日本での健康保険での診療は可能だ」この点は日本は良いと思う。
そしてベトナムに帰国する際は「転出届を出すことで、日本を離れてからの健康保険料は徴収されない」
*厚生年金(法人会社所有者)の支払い
これはややこしい、日本では法人会社を持つと厚生年金加入の義務がある。しかし中小企業や零細企業などでは
未加入も多い。しかし今回「それを支払うように執拗に連絡が来た」たまたま帰国したときに電話に出たのがまずかったようだ
弊社は「社員は自分1名」日本に在住実体がない。1年のほとんどを海外で暮らしているのに「この厚生年金」は収入があれば
徴収するらしい。そこで「税理士からのアドバイス」で「日本での給与をやめざるをえなかった」そうでないと
会社としての実態や在住もしていないのにそして「社員もいない」のに、果たして返却されるかもしれない
返金に加入しなければならない(年金機構は今年こそ利益が出たが、今まで何度となく巨額損失をして
我々労働者から集めた返金を目減りさせてきた罪は重いと思うのだが?)仕方なく「日本での所得をやめた」
つまり日本での収入が0円になった。これで「支払い義務は無くなった」1円でも収入があると「それなりの金額が取られる」
しかしこれは実に面倒だ。自分はベトナムで出向先の会社から「全額給与をもらう」もちろんベトナムでは多額の所得税
を支払わなくてはならない(貨幣価値が低いベトナムでは月額約15万円以上所得があると35%いう最高の所得税が取られる。)
日本で言えば年収1000万円以上のようなものなのだ。しかし上限は35%なのでそこは同じだ。
しかし自分はカード支払いや家族への仕送りもしなければならない。従ってベトナムの口座から給与をもらったら
そのほとんどを今度は「日本の銀行に送金しなければならないのだ」もちろんそこそこの送金料はかかる。
それでも「厚生年金」を払うよりは幾分ましなのだ。 そしてこのベトナムからの海外送金は
インターネットバンキングなどが使えず、毎月「銀行に行き、自分がサインしないと送金できない」のだ。
ここは何とか委任状を作り、会社経理をそれに代行させることで手間は回避できたが?
自分の生活基盤がベトナム、家族や「カード引き落とし口座が日本」ということになると
はなはだ厄介なのである。
自分はすでにサラリーマンとして30年ほど厚生年金を納めている。果たして海外在住になったとき「その支払った
多額の年金がもらえるかどうかも未確認だ」しかし日本での収入がなくなった今、繰り上げて「この年金をもらおうと
考えている」せめて払ったものは「頂きたい」と思う。
*保険(生命保険など)
これもまた厄介だ、厳密に言うと「すでに日本に住民票が無く11年も海外生活をしていると日本の生命保険会社
では保証がない。」なので今回「30年もかけた生命保険は解約した」その代わりに「ベトナムで海外移住社保険」なるものに
加入しようとしているが、「持病やがん手術の履歴がある自分には、はなはだハードルが高い」
入れなくはないが「補償は低い」。それでも後にかかるお金を考えると「手厚い生命保険は不要だと思う」
葬式費用程度の「掛け捨て保険」に入るのが得策だろうと思う。べトナムにもそんな保険はあるのだ。
もしどうにもならなくなった時は「日本帰り、国民健康保険に帰国当日から加入すれば保健医療は
受けられるのだから。
もしこちらで何かあれば「社員がそのお金で私を荼毘に付し、骨だけベトナムと日本で撒ける金額」だけあればよい。
と思っている。葬式もお墓も不要だ。
*車
現在は「コロナ前の円安になる前に社用車をリースしていた」それも今は足かせになっている。あと5か月ほど残っている。
これが終わったら、もう日本で車は不要と考える。(必要なら月額1万で乗れる軽自動車でもリースしようと思う)
日本はとにかく維持費が高い。車は買うべきでないし、新車などもってのほかと思う。車に資産価値や付加価値はよほど
希少な車でもない限りないと思う。移動の手段として「家族に迷惑が掛からず利用するには、使う時だけシェアでしたり
レンタカーで充分なのかもしれない」
*家
これも「年を取ると」負担である。幸い「家を建てた時の住宅ローンは完済」した。しかし、その後「息子夫婦と1階2階で
完全分離型の2世帯住宅にリフォームするのに再び多額のリフォームローンを組み、それが今、足かせとなっている。
完済は後10か月。これが住んだら楽になるだろうと思う。後は「メンテナンス費」程度はかかるだろうが?しかしそうしたころには
今度は「エアコン」などの「電化製品が耐久年数を超えてくる」いつまでも「かかるお金はあまり少なくならない」
税金もあり、果たして「家を建てたのが正解なのかどうかは分からない」
ことわざに「立って半畳、寝て1畳」と言う言葉があった。そこまでではないが、人間年をとったら「それなりに掃除もメンテナンス
も楽なコンパクトな住処が良いのかもしれない。
*財産
幸いかどうか?「コロナ禍」と「円安」でベトナムで10年かかって蓄えた「財産」(会社の内部留保)は
この2年半で全て「使い果たしてしまった」財産を残すことはできなそうだ。それでも私が先に死んだら
この会社は、残った家族に「この家族が居なくなるまでは、最低限の援助をする契約が出来ている」
年金とこの援助で何とか生活はしていけるだろう?
1人いる子供もすでに結婚し、自立し「財産を当てにすることは無い」
★こんな状況を「客観的に見ると」好むと好まらざるとにかかわらず「自分の日本との決別」は確実に進んでいる。
自分は確かに「日本人」だが、すでに日本を離れて10年以上。現状は帰る予定もない。
生活基盤は確実に「ベトナム」なのだ。
色んなことで「日本とベトナムの法律や規制に手を焼きながら」 何とかベトナムで生きている日本人なのだ。
自分のアイデンティは「どこで何なのか?」もわからなくなっている。
日本で日本人としてだけ暮らすのならば「日本は良い国なのかもしれない」しかし同年代のサラリーマンでいた
人を見ると、定年してからの日本では「夢や希望を持っての暮らしは非常に難しい」(お金があれば別だが?、普通の
サラリーマンだった人にとっては不安しかないだろう)・・・
日本を出て「ベトナムで起業したことに悔いはない」自分らしく生きたと思う。しかしせめて今の会社を
「あと3年で立て直し」ベトナムの田舎で「ゆっくり暮らす」という夢はかなえたい。・・・
そんなことを考えながら「久しぶり台風の近づいたハノイ」で「委任状サインの連絡を待っている」
これからどうなるのだろう? 頼るべきは「日本か?ベトナムか?」いいや、結局は
今まで通り「頼れるのは自分だけなのだろうと思う」
「人生二勝一敗」