ほぼ一カ月ぶりの湧水町でした。小林駅行きの路線バスは、山手の木々の深い緑を抜けて畑作地帯を通るとゴボウ、里芋の葉がずいぶんと大きくなっていたし、小林-吉松駅間の列車の窓からは雄大な霧島を背景にもう3,40センチに伸びた稲が風になびき、黒木和雄監督の「美しい夏きりしま」の風景を思い出していました。扇風機が廻るいかにも古い列車の揺れ具合も風情があるものです。
吉松駅では、8月1日までみやまコンセールを中心に開かれている霧島国際音楽祭ののぼりが立てられていました。ここ何年か行っていませんが、音楽で盛り上がった霧島の雰囲気は素晴らしいものです。
湧水町では、5時前のまだ暗いうちからお風呂に入りました。少しずつ周囲が明るくなるにつれ、名も知らぬ野鳥のさえずりが聴かれ、森の中からもうヒグラシの澄んだ声が響いてきました。宮崎平野の夏に比べると朝晩の気温は3、4度は低いように思います。宮崎-湧水町間を行き来して味わえる幸せができるだけ長く続くように、と思いながら。
吉都線の終着駅・吉松駅。隣にSL公園がある。
なって、又旅行気分にもなれて閉塞感やストレスを
吹き飛ばしてくれそう!!
朝の温泉と小鳥のさえずり…いいなあ~