今年は3月に宮崎県立病院でほぼ一か月の入院のあと人工透析の導入、4月から透析施設のある地域の医院で継続的に透析生活を送っていて、人生でも大きな転換点になったと言える年でした。
当初は精神的に落ち込んだり、何もかも初めてでまごついたりでなかなかなじめないでいましたが、先生はじめスタッフの方々の手助けでなんとかペースがつかめてきたようです。それでも週3回4時間の透析は相当に長く、途中血圧が急に下がって気分が悪くなったり、足がつったりして看護師さんに迷惑をかける日がたびたびあります。終了後のだるさなど予想以上にきつい感じですが、これからも何とかスムースに治療が受けられたらと思っています。
この4時間をベッドの上でどう過ごすか、が問題ですが、私は約2時間をNHKラジオFMの「クラシックカフェ」、後半をアマゾンの朗読アプリ・オーディブルで文学作品の朗読を利用、いま夏目漱石をあらためて聴いています。
ところで、ベッドの脇にはダイアライザーという透析の装置などの機械がありますが、透析終了と同時にメロディーが流れます。ひとつはだれでも口ずさむことができそうなクリスマスソング。「夏なのになぜクリスマス?」と思ったのですが、クリスマスの定番曲なのに、なじみのある曲なのに、題名がどうしても思い出せないのです。そしてもう1曲はアメリカの有名な曲なのにこれもなかなか分からずにいたところ、最近になって相次いで曲名が判明して胸のつかえが降りました。私にとってはささやかな喜びのひとつでした。
一つはイギリス発祥のクリスマスソングで「We wish you a merry christmas and happy new year」。もう1曲はフォスター作曲「夢みる人」。クリスマスソングの方はYouTubeで、フォスターは偶然TVのCMで知りました。テンポがだいぶ違うので気づかずにいたのでした。スタッフの反応がほぼなかったのはちょっぴり残念だったものの、皆さんにとっては、多くの患者一人ひとりの命を預かる真剣勝負の場、チャイムどころではないのでしょう。
今年は何とか無事に過ごせそうです。今後はさらにスタッフの皆さんや患者間のコミュニケーションに恥ずかしがらずに努め、透析生活が無事にスムースにいくように、と願っています。来年以降もよろしくお願いします。
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