
行雲、流水の如く、一切は留まる処なし。
法は、知らぬ処に始まり知らぬ処へ帰る。
事実は、知らぬ処に生じ知らぬ儘に滅す。
知らぬ故に仏、知るは既に己が過去の念。
念に座す処は形式に堕し、形骸を免れぬ。
心象を追う処は、己が過去の懐を離れず。
退歩を学す処は、概念化する以前の只今。
本来面目に、本来面目を認める我は不生。
己見の立つ以前、事実は事実の儘の生死。
有・無の分別は、対象を認める我の念処。
一つの処は、念に念なく、相に相は無し。
只須く十二時中、無理会の処に向かって、
究め来り究め去るべし。 宗峰妙超
今日の縁:https://twitter.com/rinzai_roku

