人の世は、滞在期間の定め無き、今日一日の旅の宿

 時 人を待たず、光陰 惜しむべし
 古より有道の人、国城 男女 七宝 百物を 惜しまず
 唯 光陰のみ、之を惜しむ

無念の念、無相の相

2017-05-07 | 日記


行雲、流水の如く、一切は留まる処なし。

法は、知らぬ処に始まり知らぬ処へ帰る。

事実は、知らぬ処に生じ知らぬ儘に滅す。

知らぬ故に仏、知るは既に己が過去の念。

念に座す処は形式に堕し、形骸を免れぬ。

心象を追う処は、己が過去の懐を離れず。

退歩を学す処は、概念化する以前の只今。

本来面目に、本来面目を認める我は不生。

己見の立つ以前、事実は事実の儘の生死。

有・無の分別は、対象を認める我の念処。

一つの処は、念に念なく、相に相は無し。

只須く十二時中、無理会の処に向かって、
究め来り究め去るべし。    宗峰妙超

今日の縁:https://twitter.com/rinzai_roku