失敗の連続でした。我々の努力むなしく、多くの患者が目の前で亡くなっていきました。
私はこんな努力を数年間続けました。
ときどき、抗癌剤を拒否する患者がいました。「それでは何もしないで様子を見ましょう」と、外来通院を指示して経過観察していると、癌が進行するどころか、
2年も3年も元気よく生きています。
一方、抗癌剤治療を受ける患者は、4階の呼吸器病棟に入院するのですが、
3、4か月以内に死んでいきます。例外はありません。全員が亡くなりました。
こういう事態を目の当たりにして、私はたまらない気持ちになりました。
イギリスに渡り、20年以上研究の世界に没頭しました。
遺伝子学や免疫学の分野で、『ネイチャー』や『サイエンス』などに
多数の論文が掲載されました。
これらの仕事が認められて、母校から教授就任のオファーが届きました。
「余生を臨床医として過ごすのも悪くないな」と思って、
現場に復帰しました。
ほぼ30年ぶりに臨床現場を見て、私は愕然としました。
ずっと昔、私が癌患者にやってきた現場と何の違いもない。
相変わらず進行癌に対して抗癌剤で治療しているが、
まったく生存率が上がっていない。
「抗癌剤では治らない」私が30年近く前に確認したことです。
これで臨床に嫌気がさし、研究に転向したんです。
しかし30年経っても、現場は何一つ変わっていない。衝撃でした。
もう少し変化なり進歩なりがあるだろうと思っていたからです。
アメリカでは癌の死亡率が年々低下しているが、日本では増加の一途である。
なぜ、アメリカでは癌死亡率が低下しているのか?様々な要因があるだろうが、
ひとつには、アメリカにおける抗癌剤使用量の減少である。
製薬会社にとって、抗癌剤はドル箱である。
医学部教育を牛耳っている彼らは、診断/治療ガイドラインの作成にも首を突っ込んできて、
抗癌剤を使わせようとする。
医者は製薬会社の手先として、延々抗癌剤を使い続け、患者は死に続ける。
この構造が何十年も続いてきた。
しかし、インターネットの時代である。情報が多くの人に開かれ、
アメリカ人の多くがこれまでの”嘘”に気付き始めた。
医者が抗癌剤を使おうにも、患者が目覚めているものだから、拒否されてしまう。
結果、製薬会社の売り上げが減少し、国民の癌死亡率が下がった。
いいこと尽くめだ。
目覚めることがいかに大切か、この一事からでも分かるだろう。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nd2e631a21079
※騙される者が無くならないと騙す者も無くならない (利権に胡座の法則)
40代から尿酸値8と、高い数値だった68歳の男性は、
医師の努力で5.2まで下がりましたが、
年に一度は痛風発作で痛みに苦しんでいました。
2年前から発作は頻繁になり、2カ月のペースで発作が襲ってきます。
右足の内くるぶしを中心にアキレス腱の内側、親指の付け根まで赤く腫れて
熱を持ち、歩くとズキッと痛みます。
突然、気が遠のくような痛みが襲ってきて、歯の痛みを1とすると、
30倍位の痛みだそうです。
そこで、患部の熱を取る清熱剤の「黄柏(おうばく)」と、
患部の水を引かせる「蒼朮(そうじゅつ)」を合わせて1週間分処方すると、
次の来店時にはすっかり改善していました。
また、発作を起こさぬよう於血と熱を取り去り、自然界の「湿邪」や「風邪」の
影響を受けにくくする「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」に
蒼朮と黄柏を加えて服用してもらいました。
それから1年、腫れも発作もなく、山歩きを楽しんでいます。
https://www.fujiyaku.org/ygk/?p=2068
※二妙散, 三妙散
62.陰虚湿熱証『中医証候鑑別診断学 (証候2版)』
多くは陰虚之体で,陽气が偏盛だと,臓腑経絡には先ず蓄熱が有ります。
ここで風熱湿邪を感受すると発病してしまいます。
体虚が本で,湿熱が標です。
肢体の関節や肌肉が疼痛して,痛みは定処に止まり,沈重感や,肌膚の麻木不仁,
筋脉拘急牽引,活動后の劇化,患処の腫脹,灼熱があり,屈伸し難く,行動は不便になり,
日中は軽く夜に重くなる。
形体は消痩で,口眼は干燥し,顏面は黄で顴紅,潮熱や盗汗があり,失眠多夢,大便干結,
腰膝酸軟無力となります。
治方は滋補肝腎に宜しく,
三妙丸(《医学正伝》)合 六味地黄丸(《小児葯証直訣》)を用いると良い。
さて私は『中医証候鑑別診断学』を読む前に三例の経験をしたので
三妙丸合六味地黄丸ではなく健歩虎潜丸を使いましたが、
どちらも熟地黄・牛膝のほかに黄柏という寒薬を使用している所が特異的です。
黄柏は補薬ではないにもかかわらず、腎水不足を補い潤燥堅腎する働きがあります。
『医学發明』には「腎は堅を欲す、急ぎ苦を食して以って堅くす」と
瀉剤転じて補剤になる訳を述べています。(以前に汗疱の治験で龍雷之火を消しうるのは
黄柏のみであるとコメントしたことがあります)
http://youjyodo.cocolog-nifty.com/kimagure/2003/12/__1.html
※三焦の湿熱を治す, 三焦と腎臓は表裏, 小腸(三焦)の熱と腸内細菌, 痰の本は腎