●血府逐瘀湯との比較
最近日本国内にもエキスと原末を混合して製剤化された「血府逐瘀丸」が 輸入許可されています。
【成分】当帰・川芎・地黄・桃仁・紅花・枳実・芍薬・柴胡・甘草・桔梗・牛膝
この血府逐瘀湯はかなり完成度の高い方剤で、
応用範囲も生薬製剤二号方と多くの部分で共通しています。
むしろ方剤単位で考えれば、薬味が多種類配合されている分、
完成度の点では血府逐瘀湯の方が高く、自己完結型の方剤と言えます。
適応する場合は、単方でも優れた効果と根治能力を発揮できます。
桃紅四物湯合四逆散の加減方であり、地黄や当帰の配合により、瘀血によって生じる 血虚 (瘀血が除去されないと新血が生じにくいため遷延すると血虚が生じる) を補い、
あるいは袪瘀しても陰血を損傷することなく便利な方剤ですが、
場合によってはこの薬味の多さがわざわいして、気軽に応用できない面があります。
かなり的確な弁証が必要な方剤です。その点では生薬製剤二号方は薬味が少なく、
それほど自己完結的でない分、他剤との併用がしやすく、また比較的気軽に使用でき ます。蛇足ながら、血府逐瘀湯を一般製剤で代用するには、大柴胡湯や四逆散に 疏経活血湯や折衝飲の合方で可能です。
http://murata-kanpo.ftw.jp/u21001.html 応援したくないアンチの人が多いですね⇒
※血府逐瘀湯 (漢方マンダラ) , ワクチン接種と老化の機序