縁があれば出来得る限り出向いて聞くがよい。
本当に聞く時には、同じことは一度もない。前に聞いたことと比べて聞くような聞き方は愚です。それは、聞いているとは云わないのです。
吟味、批評しているということです。それは、自分の見解があるから駄目です。納得することは聞く、納得できなければ聞かない、ということではなく、無条件でただ聞く。有難いということは、その時限りです。同じことは一度もないから有難いのです。有ること難しです。
※雪ほど黒いものはない《 意味解釈は反芻できるが 音の響は只今の縁に生じ滅す処の一期一会》 その時限り《人は心象や概念を紡ぎ見解を示すが 禅は一度切れる処の単を示す》