
昨日のブログで『放射冷却は嫌いな言葉です』と書きましたが、季節ネタで放射冷却について少し、、、、。
放射冷却はご存知でしょうか・・・?
そもそも、放射冷却(ほうしゃれいきゃく)とは、高温の物体が周囲に電磁波を放射し温度が下がる事。身の回りのあらゆる物においても日常的に見られる現象なのですが、
気象学では、地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象のことを言います。
今回話題にしているのは、後の方で、僕なりに解釈で簡単に説明すると、
曇っているときは雲が断熱の役割をし、地面の温度は保たれるけど、晴れるとその断熱層が無く、熱が空中に取られ地表の温度が下がる現象。――――「こちらの方がわかりやすいですか・・・?」
都会に住んでいるときは、気温の変化が無く快適な温度が保たれていますからあまり天気なんぞ気にしません。でも、農業をしていると気になるのは天気。



その中でも、やっぱり怖いのは霜。
春先と秋、霜が降りるとある日突然全滅、つまり強制的に終了させられてしまうわけです。
寒さに強い植物はいますが、大半の植物はマイナスになると枯れます。我が家のアスパラ(春)もスナップエンドウ(秋)もしかり。
特にスナップエンドウ。実が鈴なりになっている状態で霜が降り全ての実がダメ(凍った部分が水膨れのようになります)になる状態は見るに堪えません。
――――「余裕を持って霜が降りる前に止めれば良いのですが、人間は欲深くギリギリまでやろうとするものです」。
で、霜が降りるときはいつも晴れている時。つまり放射冷却現象が要因になります。

この時期に夜空を見上げて、「星が綺麗だなぁ~」なんて言葉より「今晩は大丈夫か?」って言葉が先に出ますな。ギリギリまでやるには、心配はつきものなのです。

これが今朝の温度計。外気温が5.4℃、朝6時の温度です。薄日が差して外は明るくなっり7時過ぎたのに5.1℃。空は晴れ。放射冷却が進んだのでしょう。
明るいから気温が上がる。日差しが温かい。太陽が気温を上げる。当たり前の事がそうではないので、心も身体も不安になります。
そのことを教えてくれた思い出がひとつ。
10数年前に行われた全道クロスカントリースキー旭川大会の時。季節は1月です。もちろん雪のレースですから寒い。

でも、その日の朝はそれほど冷え込んでいなかった(もちろんマイナスですが)。10時からの女子のレースが終わり男子のレースが始まった頃(11時過ぎだったでしょうか?)覆っていた雲が取れ、日差しが射しこんできた。
普通なら、「よし温かくなる」と思うのでしょうが、旭川はそうじゃなかった。
太陽の熱を上回る熱が空中に上がっていくのが見えるようでした。

日差しが射し込み20分もしないうちに空は一面青空になり、マイナス5度ぐらいからマイナス20度ぐらいまで(体感温度です)ドンドン気温が下がった。レース観戦で山に入っていた僕は、出発時に一枚多くフリーズを着ていなかったので、我慢ができないくらい寒かったことを覚えています。
北海道も南の地域では真冬の放射冷却などめったに体験するものではありません。
でも、北の空ではよくある事らしくサンピラー(ダイアモンドダストが柱のように立ち輝く様子)なども晴れた時にできる現象です。
長くなるので今日はここまで、放射冷却に付いては明日に続きますね。

昨日はジャガイモの選別作業が全て終わり、暗所の扉が開きました。
今年は残念ながら秋以降に販売するジャガイモはありません。
既にお申し込みを頂いている寒イモで終了です。若干、寒イモの余裕はありますので、まだ、申し込みをしていない方で希望がありましたらお伝えください。
と言うことで、アップが午後になってしまいましたが、これを書き上げて畑に向かいます。
それでは素敵な一日になりますように、、、、。
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