普段着でちょこっとサイズの豊かな時間
気負わず
息子 GAKUのギターに耳を傾ける
Love Like This
水仙
水仙のつぼみがが一気に花開く
厳しくなる寒さに
切り花ににして活ける
日中の気温差が激しい
その変化に戸惑い凍り付くものもある
みんなそれぞれにみあったやり方で身を守っている
愛おしさがます
自分の出番がくるまで待つ
その辛抱強くなじもうとする力に頭が下がる
のぶどうつるかごに活けて 野イバラ・ポトス・すいせん
想いを暮らしの中で
「升」
父が商売で使っていた大正時代のもの
四角辺はすり減らないように鉄加工されている
「つくばい」
浜田山に住み40数年あまり
家族で世話になっていた歯医者さんが引っ越し取り壊される時もらいうけた
あの頃に想いをはせる
今朝も霜柱を踏んで店に向かう
7時過ぎ、まだまだ硬い凍りついた善福寺川沿いを走って
朽ちてしまった松の木皮
裏を布でつなぎ合わせて鉢カバーにリメイク
ガーベラを包み込む
花言葉は「希望」
LAの息子が亡くなった母に入院中ガーベラのカードを送ってくれたことを思い出す
朽ちてしまった桐の木に我が家のキンカンをさす
ヘアーサロン「イエローハウス」
ウインドーにやっと朝日が当たり始めて
指先の感覚が少しづつ戻ってくる
「春よ来い、早く来い!」
柚子
父が育ててきたゆず
20年近い
鳥たちがついばみ始めた
日当たりの良い美味しそうな実から食べられていく
よくわかるなと感心する
この合図が柚子ジャムやみそにする時
早速ワークショップの準備
今日は柚子のワークショップ
調味料はいたってシンプル
酒・こうじみそ・グラニュー糖 のみで仕上げていく
丁寧に種を取る
フードプロセッサーで好みの歯ごたえになるように少しづづゆっくりと
古代米ごはんにかけながらやさしい味を楽しむ
生クリームを入れたつぶつぶ感のある洋風味噌にもトライ
パンの耳ラスクに付けていただく
季節のある食事に感謝
「ありがとう」
デイスプレー
LAでの光景
鮮やかな色使いに思わず足を止める
ポピーとガーベラのデザインが空に向かって伸びる
あまりにもペンキの色が華やか
彼の手元に目が吸いつけられる
自在に伸びる器具の足場が面白い
まさに’マジックハンドのバージョンアップ
私のドライフラワーはいつも控えめな色になってしまう
今年は面白い組み合わせにトライしてみよう
今、できること
あらためてガイドヘルパーの仕事再開
昨年ロサンゼルスに住む息子を尋ねた
近くの公園で見かけた風景
好きなように勝手にどこえでも散歩
本当に囲いがないのにびっくりする
レインジャーが管理しているという
水辺から上がり広い敷地内を散策する
LAでみる風景は何もかも不思議なことばかり
日本との違いをあらためて思う
辰年にあやかってあらためて自分ができることにトライしたい
初心 あの頃
取材を受けた記事から 2017年
八ヶ岳の山荘での暮らしは、お一人だと大変なことも多いのでは?
9年前になるんですけど、屋根から落ちて両足のかかとを骨折しました。山荘の冬支度のために長靴で屋根に上っていたんですけど、ちょうど屋根が温まってきて滑って落ちてしまったんですそこから自分で車を運転して救急病院に行きました。長靴がギブス代わりになっていたのでなんとか運転できたのですが、本当に気を失うくらいの痛さでした。病院では、脊椎損傷で下半身不随とか、脳損傷とか、そういった事態にならずに生きていたのはラッキーだよ、と言われました。それでも退院には一年はかかると言われました。
お伺いしているだけでも壮絶な体験ですね。
それからがもっと大変だったんです。入院して初めて分かったのですが、心が元気じゃないと人は、相手に対して攻撃的になったり、いじめたくなったりすることがあるのです。
入院している最中いかに心がすさんでいくのか実感しました。看護士さんのほんの些細な言葉でもそうです。正しいことを言っているのですが、心がなければ無意識に患者さんを傷つけるということがあるんですよね。
だから、今、ワークショップをしていていつも思い出すんです。
器用不器用なんて関係ない、ノープロブレム! 気持ちが、心が、一番の宝物だから、それを私とシェアしましょうって。シェアしたときに、心がハッピーになれたらそれが私のワークショップなんです。
大きな怪我のあとは、どうやって復帰したのですか。
今、ロサンゼルスでジャズギタリストとして活動している息子がいます。私の人生のいろいろなポイントに息子の存在が大きな心の支えになっています。まだ怪我が完治せず、器具を使って生活していた頃、彼が雑誌のインタビューに答えていたのを目にしました。その中で、「詰まって作曲ができない時などはどうしているんですか」と聞かれたのに対し、彼は「走ることです」と答えていました。走ることで身体も心もリセットしていく、そしてまた仕事を続けることができる、と。
私は怪我をした身体の痛みから、もっと違うところに痛みを感じ、どんどん負のスパイラルに入っていたのだと思います。そういった時に、彼の言葉を目にし、私も走ってみようと思い、少しずつ距離を伸ばしていったんですね。3年かかって、今なんと10キロ走れるようになったんです。理屈じゃないんですよね。ポジティブな人に出会って、考え方を変えてみる。見方ひとつで今の自分を変えられるんですよね。
最後にシニアコムを見てくださっている同世代の方にメッセージをお願いします。
クラフトワーク作家としての活動をブログに書くようになったきっかけも息子なんですけど、今それも多くの方に見ていただけるようになって、本当に人と人のつながりが大事だなって思います。そのつながりの中で私は生きているんだなと。
ハッピーな心をシェアできたら
クラフトワーク作家といっても美術大学を出たわけでもないし専門的なことを学んだわけでもない。でも、3歳の子供でも90歳のおばあちゃんでもわかる「ものを創る」楽しさを、その気持ちを、具体物を通してシェアしていきたいですね。理屈じゃなくて。そして、ものの見方ひとつで、気持ちはポジティブに変えられるということを、ぜひみなさんにも伝えたいです。
初心
あらためてあの頃から振り返る
取材を受けた記事より 2017年
クラフトワーク作家としての活動はどんなことをされていらっしゃるのですか
活動の拠点は高円寺界隈なのですが、八ヶ岳に山荘を持っていますので、そこで自然の材料を調達して制作活動もしています。つるアートと流木アートが一番得意なところなのでそれを活かし、さらに四季の草花たちも使ったクラフトワークで、新高円寺のヘアサロンのしつらえをさせてもらったりしています。お金をいただいて作品を作るなんて初めてでしたので、とても緊張して胃けいれんが起きるくらいでした。今はもう5年目になり、季節や行事にあわせたしつらえを考えて制作するのがとても楽しみになっています。
あとは、老人クラブに出かけて、My箸やMyスプーンを創るようなワークショップを開催したり、知人のご夫婦で経営されているカフェの季節に合わせたディスプレイを制作したりもしています。
どういったきっかけでクラフトワークを始めたのですか?
私は、12歳まで秋田県の花岡というところで育ちました。お店もないような田舎でしたので、父も母も「ものを全うする」生き方をしていました。父は、鍋に穴が開けば、はんだづけしてすぐに直す。母は、私のセーターの毛糸が細くなれば、ほどいて他の糸とあわせて何度も編み直して大切に使う。捨てるということを目の前で見たことはなかったですね。そういった子供の頃の経験が今の「ものを創る」ことの原点にあるのだと思います。
定年までは公務員で、児童館の職員をやっていたんですが、定年を迎えて、子供の頃のそういった記憶、「ものを全うする」ことが生活の基本であるということに、立ち返ったのだと思います。それで自然と木を使ったものを創ったり、部屋のしつらえをそういったもので飾ったりしていて、それをヘアサロンのオーナーさんが見る機会があって、ぜひ自身のお店にもって言ってくださった。それが今のクラフトワーク作家としての活動のきっかけになりました。
フランスパンとジャズとジャムの店「SONKA」
お正月
曇り空の朝、花を活ける
水仙・フトイ・ユーカリなど盛り合わせ
SONKA9年目の花器は錆が処どころに出てくる
最初はお店のかさだてに使っていたもの
2024年 今年もよろしくお願いします
静けさの中に
正月を迎えて
家族や大切な人を思う時
白藤のつるは使う度にずっしりとしたあの手応えが軽くなる
朽ちてしまうと言うより味わいを増していく
こんな風に私も歳を重ねていけたら嬉しい
例年よりも暖かい新年を迎え
「幸あれ」と願う
2024年 あけましておめでとう
新年がやってきた事に感謝してます
日常生活がこれほど宝物箱だったことに気付かされます
どうぞこれからもよろしくお願いいたします
[ Good Luck ]