翌日になるとまたむっくりと一回り大きく
空に向かう
やましゃくやく
昨日はかたいつぼみのようにみえたのに
昼近くに10度の気温に花開く
こぼれた種で数年後に成長したこどもたち
親花は花数が10個もあったのにひとつになり役目をおえていく
何だかせつなくなる
とちのきの紅花
今が旬
私の出番
楽しみな季節がやってくる
山菜採り
山斜面に脚を踏ん張って
ひとくち穂先をほおばる
この苦みのきいた味が好き
とりたてのわらびをゆで上げる
灰汁は不要
指さきにあくの香りがしみ込んで
いつまでも山の楽しさが後を引く