鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ヤナギの幼虫たち

2018-09-13 16:23:32 | 日記

 もうちょっと遅い感じですが、あきらめきれなくて

きのうはヤナギの木を観に行きました。

何があきらめきれなかったかというと、モクメシャチホコの幼虫。

あの派手な顔をいちどはみたいなあ、と。

 モクメはダメでしたが、ヤナギにはこんな幼虫がいました。

 

ずんぐりした体形のクワゴモドキシャチホコ

 

ウチスズメの幼虫

 

一見ドクガ風ですが、セグロシャチホコの幼虫。

背中の突起がすごいです。

 

 ああ、あれもこれも観ないうちに、季節が過ぎていく・・・・・・。

 


ナゲナワグモの捕食シーン観察に挑戦してみた

2018-09-03 13:10:45 | 日記

 2010年に放映された『ダーウィンが来た!』の「一発必中 ナゲナワグモ」という番組を見た方も多いと思います。

衝撃でした。

1センチにも満たないクモが、あんな捕食行動をするとは!!!

しかもあのみごとな投げ縄っぷり。

いつか観てみたいものだなあ、と。

 

 そして月日は流れ、2014年の9月のこと。

そのころよく行っていた都内低山地のフィールドの帰り。

電車の席に座って膝上にポーチを置いた。

と、

ポーチのはじっこに、何かついている。

8ミリくらいの、茶色っぽいもの。

小さいうえに電車のなかだし。

でも、これはタダモノではない、と感じ

容器に収容して持ち帰った。

ルーペで見て、図鑑で調べると

かなり珍しいマメイタイセキグモ

という、ナゲナワグモの一種であることがわかった。

胸がときめいた。

探してもそうそう見つかるものではない珍しいクモ、

しかも、あのダーウィンで観た、投げ縄で狩りをするクモ。

しかし、このころまるで知識がなかったので

マンションのベランダの植物にとまらせて、夜観察してみたけれど

狩りをする様子はなかった。

 

 またまた月日は流れ。

今年8月の末、目撃情報がある埼玉県某所の公園へ、ダーウィンの番組で解説をしていらしたクモ研究家の新井浩司さんと、ナゲナワ行動を観察しに行けることになった。情報をくれたレンジャーのKさんと、スーパー虫目人Iさんもいっしょに。

 新井さんによると、やはりナゲナワグモの投げ縄シーンを観ることは、非常にハードルが高い、とのこと。

かなりいろいろな条件がそろっていないと、難しいらしい。

でも、せめて粘球のついた糸を垂らす場面が見られたら、と一縷の望みをもって出かけた。

クモのエキスパート、新井さんの一挙手一投足から目が離せない。

 

 目撃情報があるポイントだったので、まず明るいうちにいる場所を確認。

 するとほどなくIさんが、見つけた!

私が初めて見るムツトゲイセキグモだった。

そばに卵のうもある。

 

幸先いいじゃな~い

 

と思ったのだけれど、

4人で3時間あまり探すも、2匹目は見つからなかった。

同じナゲナワグモの仲間のオオトリノフンダマシや

シロオビトリノフンダマシ

はいるんだけれど。(こちらは投げ縄しません)

 

 

セダカシャチホコの幼虫もいた。

 

 

 

 日が沈むころからナゲナワグモはそろそろ、投げ縄を下げるための横糸をはりはじめるとのことだが、

振動とか光とかの刺激に敏感らしい。

なのでしばらく離れていることに。

 

 ちょっと早いけれど夕食。

新井さんから、いろいろなクモの生態の動画を見せていただいたり、ナゲナワグモが出す蛾のフェロモンの話など、面白い話をたくさん伺う。

 

 19時半ごろ、ポイントにもどる。

もうすっかり暗い。

蚊の猛攻のなか、足元の草にダニとかいるかも~

と思いながらも、進むっきゃない。

 

 

暗い中、さっきのムツトゲのところに行きつくと

横糸をはりはじめている模様だが、まだ投げ縄は作る様子がない。

で、また離れた場所に移動して、

 

 

クツワムシとか、集団で寝ているヤマトシジミとかをみて、

またもどる。

さっきのまま・・・…。

「うーん、今夜は投げ縄をつくりそうもないなあ・・・・・・なにか条件を満たしていないんだろうなあ」と新井さん。

やっぱりそう簡単にはいかないのだ。

21時も過ぎたことだし、この夜は撤収とした。

 

 初めて夜間のナゲナワグモの様子を見られて私は満足。

地元でもナゲナワグモの目撃情報があるから、また探してみよう。

投げ縄は湿度が高くないとすぐ乾いてしまうので、つくらないそう。

蒸し暑い真夏の夜に、またチャレンジしてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 


ヤママユガ降臨

2018-08-30 08:28:28 | 日記

 今朝は門燈にヤママユガが飛来しました。

ここに住み始めて1年弱。

ついにヤママユガが来てくれて感無量。

翅を広げると15,5センチ。大きい!

 

 

 

 でも実は、庭に置いたケージのなかには、一昨日羽化したばかりの

無交尾のメスがいる・・・・・・。

でも、オスが来たのは門燈のほう。

フェロモンより灯りの方が魅力的だったのかー今夜は門燈を消しておこうと思います。

ファーブルのように、フェロモンの力を信じて。

 


たてつづけに羽化

2018-08-28 17:32:41 | 日記

 卵から育てた繭をいれた鉢にネットをかけて、ヤママユガなどを飼育しています。

いつもはウッドデッキに置いているけれど、昨日は荒天だったので

玄関に避難。

 すると、ヤママユガ、アケビコノハ、アカタテハがたてつづけに羽化。

翅を広げて13センチくらいある。

 

メスでした。

 

アケビコノハの眼って、大きいよね~

 

下着の模様もちらっと。

 

アカタテハ

 

 アケビコノハは飛んでいきましたが、ヤママユガはもう一晩泊まっていってもらうことに。

 未交尾のメスなので、ケージにいれたまま、玄関の外で夜を迎えれば・・・ドキドキ。

 

 

 

 

 


草むしりでいろいろ

2018-08-23 16:10:14 | 日記

 涼しい朝には家の周りでちょっと草むしり。

 

 と、

アカスジシロコケガ。黒い点が2つだからメス。

 

 

アケビコノハの若齢幼虫。まだこんな小さいのがいるんだな。

 

 

門燈にはアゲハモドキ。

 

 

カラスウリの新芽にはトホシテントウ。

 

 

ホオズキカメムシ

 

 

シロコブゾウムシ

 

オジロアシナガゾウムシ

 

 

クロコノマチョウの幼虫

 

 

初めて見たツマグロスケバ

 

 やっぱ草むしり、やめとこ。

 

 

 

 

 

 

 

 


精霊トンボと豆腐ランチ

2018-08-19 06:02:17 | 日記

 おととい15日は、家のまわりで精霊トンボ(ウスバキトンボ)が群れ飛んだ。

祖父母、父、母、叔父、従妹・・・亡くなったみんなが飛んでいるみたい。

ウスバキトンボは産卵前に、山地や草地をこうして飛ぶらしいけれど

なんとも風情のあるトンボだなあ。

 

神様の気まぐれなプレゼントみたいな風の気持ちいい昨日、

ハイイロチョッキリの産卵痕のあるクヌギのドングリを探したいと、里山へ。

あ、そうだツノトンボの卵なんかもないかなあ・・・。

7月29日の朝、我が家の玄関に来たツノトンボ。

今頃は、卵や幼虫が見つかるのではないか。

 

 農家の畑や家々が並ぶ道から、一歩林道へ入ると、あった、あった。

道に切り落とされたばかりのクヌギやコナラの枝付きドングリが。

それにしても、この切り口の切断っぷりには驚く。

どの枝も切り口はそっくり。

ハイイロチョッキリは大好きな虫なので、持ち帰って飼育してみることにする。

 

ブルーベリー農園に、ホソオチョウが飛んでいる。

(農園のなかなので、入っていくのがためらわれ、写真はないが)

初夏にこの近くでホソオチョウの幼虫を観ているので、このあたりで繁殖しているようだ。

 

 きょうは夕方から用があるのでそろそろ引き返そうか、と思っていたら

携帯にメール。

Iさんからだ。

「ツノトンボの卵見つけました!これから都内に行くので、お渡しできるのは月曜日になるので、

それまで孵化しないといいなあ」と。

私がツノトンボをもう一度飼育したいので卵か幼虫が欲しいなあ、と言っていたのを覚えていてくれたのだ。

渡すまで孵化しないでね、とツノトンボの卵を持ち歩いてくれているI さんが目にうかぶ。

うれしいなあ。

 

 初めてツノトンボの幼虫を見つけたときのあの驚きがよみがえる。

「これは・・・いったい何?」

 

アリの行列で狩りをするアオオビハエトリを観ていたときのこと。

ハエトリグモと同じように、アリを狙っているかと思われる見たこともない生き物が。

かなり前のことなので、全く知識もなく、ただただ?????。

調べてみてツノトンボの幼虫の姿だったとわかり、ああ、採集してくればよかったと後悔。

もう一度出会いたいものだ、と願っていたところ、一昨年卵を見つけて、孵化にはこぎつけたものの

都会暮らしの身には、肉食の幼虫にいいサイズのエサの供給がおいつかず・・・・・・飼いきれなかった。

 で、住む環境がすっかり変わった今、もう一度チャレンジしてみたい、と思っていた。

 ツノトンボの飼育は難しいらしい。

3齢まで育った幼虫はそのまま越冬するらしいが

羽化はどんな風におこるのだろう?

知りたい!

自分の目で見たい!

 

 帰り道、道に迷ってしまった。

県道を目指してとりあえず前に進む。

すると道の駅みたいな建物が。

野菜と卵をしこたま買い込んで、重いけど心ははずむ。

成熟したばかりのニワトリが初めて産んだ卵―初たまご25個入りとアローカナの青い卵もゲット。

卵好きの私にはたまりません。

 

 すぐとなりにある豆腐専門店で、豆乳ソフトクリーム。

風がとおる。

なんだか、行き当たりばったりの旅行気分。

風がとおる。

オカラドーナツや揚げ出し豆腐と豆腐ハンバーグも買ってきてここでランチしよう。

 明日はツノトンボの孵化に備えて、近所の小昆虫さがしをしておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新開孝さんと「しわざ」さがし 2日目

2018-08-08 16:42:46 | 日記

 

 昆虫写真家 新開孝さんとの散策2日目。

この日は狭山丘陵にある里山公園へ。

昨日とひきつづき絵本作家のIさん、そしてレンジャーのKさんと私の夫も参加。

相変わらずの炎暑。

 しかしどうしても今日中にクリアしたい大事なミッションがある。

「いつでも撮れるから、そのうちちゃんと撮ろう」と思っている被写体って、あるもの。

そして、それがどうしても必要になる時がきて、ちょっと焦る。

新開さんにとってそのひとつが、母グモと卵、あるいは子グモがいる「カバキコマチグモの産室」だという。

時期的に今がちょうどいいらしい。

 

 公園に着くと駐車場でKさんが「2週間くらい前に、このオニグルミでスタッフがムラサキシャチホコの幼虫を

何匹か観ているんですよね」と。

「ええっーーー!!!」

今年1匹だけ見つけたムラサキシャチホコの幼虫が寄生が出てしまって、もう悔しいこと、悔しいこと。

Iさんと私は、まだ可能性あるかも、と探し続けていたのですが・・・・・・2週間前かあ。

何齢くらいだったのかにもよるけれど、もう蛹のステージにいっちゃってるかなあ。

この時期幼虫の成長は早い。

オニグルミの樹でオオミズアオの幼虫を見つけた新開さん。

まだこんな小さいのがいるんだ。

 

 「よっし!探そう」と勢い込んで探すも、ムラサキシャチホコの幼虫はみつからなかった・・・・・・。

  気を取り直して、本日のミッションに向かう。

 

 この暑さ、里山公園には私たちのほかに訪れる人もいない。

田んぼのヘリのススキを丹念に見ていくが、うーん・・・・・・「チマキ」はない。

 可能性のある個所をほぼ観終わって、最後のススキポイントへ。

あったー!!!

2つ。

 

カバキコマチグモは国内に生息するクモのなかでは最強の毒をもっているといわれている。

私の虫友も、好奇心から葉を巻いた「チマキ」を開けて、あっという間に噛まれ、

激痛と、手がグローブ状になっただけでなく、それから数か月間、だるさ、悪心、微熱など、体調が悪かった、

という。これを聞いて以来、私は「チマキ」には触らないようにしている。

 でもね、産室のなかの様子を撮影するには―開けるしかない。

 

まずはスケールを添えて外景を撮る。

 

こわい。

 

そして―

みんなが固唾をのんで見つめるなか、

新開さんがいちばん外側の葉をめくった。

すると、糸をはりめぐらした膜状のものが現れた。

そして、さらにこれを破ると―

出た―――!

おっきいーーー!

こわいーーー!

もうハラハラ、ドキドキしっぱなし

幸いにも、母グモは糸の膜の修復に忙しく、すぐ目の前の指を噛むことはなかった。

巣の奥には子グモがいっぱい

 

2つ見つかったもうひとつのほうも開けてみる。

カバキコマチグモは、母グモが子グモにその体を最初の食事として与える。

こちらの巣には、体液を吸い尽くされた母グモの体の残骸だけが残されていた。

 

炎天下でのスリル満点の撮影が終わり、ほっと。

里山の民家を模した休憩所の畳の上でお弁当&ごろり。

 

 メイン・ミッションをクリアしたので、ゆっくり休憩したあとは、のんびりと散策。

サブ・ミッションのエビイロカメムシも見つかった。

 

どっしりとしたクワカミキリ。

 

コスズメ幼虫。

 

樹液にはカナブンやクワガタやヨツボシケシキスイなどが

 

頭や体を樹皮の隙間につっこんで、一心不乱に樹液を吸っている。

 

ところで2日間新開さんと散策をして気が付いたのは、

ときどき見せる、こんな一見ぼーっとタイム。

 

でも、ハエトリグモ並みに虫目が8つぐらいありそうな「虫のしわざ探偵団団長」ですから、

きっと五感はフル活動して、まわりの環境を総合的に把握しているのでしょう。

 

 この日の最後を華々しく飾ってくれたのは、

新開さんが見つけたヤママユガの新成虫!

 

 

 

 

 

暮れなずむころ、窓の外をタマムシやトンボが飛ぶ「蜻蛉亭」で夕食。

ああ、 なんてぜいたくな2日間。

この夏のビッグイベントが終わり、私は今、ちょっとぼーっとしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新開孝さんと、飯能で「しわざ」さがし!一日目

2018-08-03 13:43:58 | 日記

  ご存じ、新開孝さんの『虫のしわざ観察ガイド』。

この本で虫の観察がずいぶん変わった、というひとも多いでしょう。

私もそのひとり。

もっと、もっと「しわざ」を知りたいなあ、と思っていたら、

虫ファンの好評に応え、「しわざ本」の第2弾が先月発売になりました!

うれしいです!

 

『虫のしわざ探偵団』(少年写真新聞社刊)

 

 新開さんは10数年前、都内近郊から宮崎県へ移住されました。

広大な雑木林に囲まれたご自宅はまさに虫観察のフィールドのなかに常に身を置くようなもの。

仕事部屋の窓から、いろんな虫たちの様子が見える、という聞くだけで羨ましさに身をよじりたくなる環境にいるものの、昆虫写真家というのは、たいへん。

現在制作を進めている何冊もの本のための撮影―いくつものステージを経て成虫になる虫の生態をテーマにした場合、たとえば卵、各幼虫時代、前蛹、蛹、そして成虫と、1匹の虫のライフサイクルや食性などなどをカメラに納めるには、実に長い時間と苦労と、そしてチャンスを逃さない行動力も必要。

 そんなわけで、これ以上はない環境のなかで生活し、作品をつくっている新開さんも、出版の時期に合わせ、どうしても今年中に、この虫の、この撮影をしなければならない、ということもあり、年に何回かの日本列島あちこち遠征をされます。

 そして関東遠征の際には、たいてい飯能に!

 7月の下旬の猛暑のなか、贅沢にも2日間のフィールド探索をごいっしょしました。

 

 1日目は絵本作家 Iさんと3人で谷津へ。

 

 アカイロトリノフンダマシ

 

シリアカハネナガウンカ。初めて見ました!

こんなに大きなウンカを見たのも初めて。翅端までいれると15㎜もあります!

 

 

テングイラガか。

 

強力虫目人ふたりの虫のしわざ談義

 

クサカゲロウの仲間?

 

 

 

オジロサナエ

 

 

しわざ本にも載っているハキリバチのしわざ

 

 

ハサミツノカメムシのメス

 

 

ハサミツノカメムシのオス。まだ羽化したばかりらしく、お尻の突起があまり赤くない。

 

 

ハサミツノカメムシの終齢幼虫もいた。

 

 

アカスジキンカメムシとツーショット

 

 

林道で紫色に輝くセンチコガネ。

 

 

新開さんの新兵器。細部にまで工夫がある手製。

たとえば、上に載せたセンチコガネをこの新兵器をつかって新開さんが撮ると・・・・・・

http://kamakirimodoki.sblo.jp/index-3.html

私の撮ったものと雲泥の差があることがわかります。

(後日談:『センチコガネの撮影時に使用していた、あのドーム型ディフューザーは、
まだ使い始めの試用期間でした。
実地で使ってみて、使い勝手に問題があったので、宮崎に戻ってからパーツや接合法などを
大幅に見直し、少々雑に扱っても平気な改良版を新規に拵えました。
こうした工夫は、できるだけ機材をシンプルかつ軽量化することも念頭においています』ー新開さんのメールから)

 

 「あ、あそこにウバタマムシいるよ」

「え、どこどこ?」

伐採木が乱雑に積んである上にいるらしい。

ちょっと遠くて私には見えない・・・・・・・写真撮りたいなあ―

すると、新開さんが登って―あぶない!

 

おかげでウバタマムシ、初めて撮ることができた。

 

 と、ここで13時を過ぎたので、お昼に。

いつもは散策場所にころがっている丸太とかに腰かけておにぎり、ということが多いけれど

この炎暑。新開さんも遠征旅行中ということもあり、一度屋内に入るのがいいのでは、とIさんと相談し、

「あの、まずい店にしようか、仕方ないから」ということに決定。

車移動なしで、行ける飲食店というのが、他に皆無。

ただ、1軒だけあるのがこのイタリア料理店(らしきもの)で、どうも近隣の主婦たちが力を合わせてやっているらしく

その味は、家で自分でスパゲッティを茹でて、レトルトのソースをかけたものと変わらず。

でも、とにかく他に飲食店がないために、大繁盛しちゃってる。

競合する店もなく、繁盛している、とういことになると、「これでいいのだ!」と

お店に向上心は生まれず、

なんとこのまずさで「予約のとりにくい店」だったりする。

まあでもとにかく室内で一休みできて、空腹を満たせるということで

ランチをここで。

 で、おなかもいっぱいになり、しばしエアコンの効いた室内で休んでいたら

私はなんとなく、だらーっとしてしまい、午後の散策をつづける体力に自信がなくなり、この後もつづけたら

ふたりの足をひっぱることになりそう・・・・・・。

とここで脱落。

明日もあることだし、と近所の図書館で待機することにして、

第二の谷津に出かけるふたりを見送りました。

 

(つづきはまた明日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


アース製薬飼育棟の飼育員 有吉立さん著『きらいに なれない 害虫図鑑』

2018-07-25 13:57:07 | 日記

 赤穂にあるアース製薬生物研究部飼育棟の飼育員 有吉立さんから

『きらいに なれない 害虫図鑑』が届きました。

彼女から本を出すとはきいていたのですが、読み始めると・・・

止まらない面白さ!

実験用に飼育している虫にほかの虫が発生してしまっても、

肝心な虫を殺してしまわないよう、虫ケア商品(殺虫剤)は使えない、というとこでは笑ってしまった。

 

 

赤穂のアース製薬飼育棟には何度も伺ったことがあるので、そのときのことを思い出しながら一気読み―といっても、中身が濃いのでけっこう時間がかかったのですが。

有吉さんとは数年前の8月、赤穂でいっしょに虫さがししたことがありました。

アース製薬社屋の前は海、そして後ろは山で、虫がたくさんいる環境。

本にも会社の周辺で、飼育用の虫を採集する話が出てきます。

 

毎年200件以上の見学依頼があるという人気ぶりの飼育棟。

『害虫図鑑』にもそのいきさつが出てくるが、棟内展示の写真はすべて有吉さんの撮影。

飼育棟の有吉立さん。

 

このとき見せていただいたハテナゴキブリ、というGの一種(日本にはいません)。

 

 

毎年12月に行われる「虫供養」にお邪魔したことも。

地元のお寺で30年前から行われている自然発生的な年末の行事で、

小雪の降るなか、70名も参列した社員たちが厳粛な雰囲気のなか、ひとりひとり焼香していました。

 蚊やダニに刺されることなくフィールドを歩けるのも、このみなさんのおかげです。

 フィールドにダニが増えてきた昨今、私も今年はディード入りの強力サラテクトのお世話になっています。

 

 『害虫図鑑』(幻冬舎刊 1200円+税)

近日発売です!

 

 

 

 

 

 


待望のナツフジのウラギンシジミ卵と幼虫

2018-07-18 18:23:41 | 日記

九州のSさんにお願いして送っていただいたナツフジのウラギンシジミの卵が届いた!!!

 

8卵のうち2卵はまだ孵化前。

やっと念願の卵の写真を撮ることができた。

 

 

なかにはもう2齢になっている幼虫も。

 

しかし小さい。卵は1㎜ないし、

 

2齢幼虫も2㎜ない。

 

やわらかいフジの新芽とか、インゲンマメとか、食草もばっちり用意万端!