鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

ヒメクロオトシブミ登場!

2011-05-01 08:05:27 | 日記

 4月末から7月の梅雨明けまで、この期間が小さな虫さがしには、最適な季節。
真夏はカブトムシとかカミキリとか、大きな虫をさがすにはいい時期ですが、
30度を超すと、集中力のいる1センチ以下の小さな虫さがしにはちょっときびしい。
というわけで、いまが書き入れ時。また行っちゃいました・・・・鎌倉の谷戸。

 オトシブミが産卵のために盛んに葉を切って巻く、
という行動をするのは5月後半ですが、
今年は若葉のうちからオトシブミを見つけようとはりきっています。
この日はなんと今年初、ヒメクロオトシブミを見つけることができました。



シダにも


ミズキの葉にも!!!



 オトシブミやチョッキリって、
お尻が寸詰まりで、
首が長くてフラフラしていて、
ふるまいが忙しそうにオタオタしている、
ところがかわいいのです。


これはムツボシツツハムシ。

ハムシとしては大きめの6ミリ。
朱色の地に黒い顔模様が、草のなかでくっきり目立ちます。

あ、ヤマフジが咲いた!

藤棚のよく剪定されたフジもきれいですが、
こんな野性的なフジもいいもんです。

コブシの若葉に見つけたのが、この虫。

たった8ミリですが、黄色の地になんとぽっと描いたような頬紅みたいなマル紋がきれい。

第一印象はヨコバイかウンカの種類かな、と思ったのですが
、顔をみるとガのようにも見えます。
いろいろ調べましたが、目下のところ名前がわからないので、
勝手に「ホオベニガ」と呼んでいます。
ぜひほんとうの名前を知りたいので、ひきつづき調べてみます。

ヒメカノコテントウも交尾していました。


山吹色が鮮やかな、ハチかな?


草の間には、ヒメウラナミジャノメがいました。

オスの裏翅には、こんな細かい波模様がぎっしり描かれています。

鎌倉の谷戸には、ハナイカダがたくさん生えています。

今はちょうど花の時期。
ハナイカダって、不思議な植物ですよね。
葉っぱの真ん中に花を咲かせたり実をならせたりするなんて。
ほんとに葉っぱの真ん中から生えているのかしら、とじいっと見てみると・・・・

ほんとでした。

草の茎の先に、ジンガサハムシがピカッ。


透明なプラスチックの円盤を甲羅のように背負っているみたいなこの虫は、何度みても興味が尽きません。
さらに近寄ってみると・・・こんな顔してた。


ヒメクロトラカミキリ。8ミリと小さなカミキリムシです。


もうすぐ羽化するアカスジキンカメムシの5齢幼虫も、
陽のさす葉表に出てきていました。



 これから5月末まで、オトシブミやチョッキリ、見まくるぞー。

 さて、きょうは5月1日。
毎月1の日は『バニャーニャ物語』更新です。
バニャーニャへは、ココから。

第4話は幸運を呼ぶオニギリ石の話。
そして、ついにジロが冒険の旅から帰ってきたみたいですよ。

『バニャーニャ物語』http://blog.goo.ne.jp/kaika64