2011年7月裏高尾で見たマルウンカ。
野外で虫が少ないさびしさをまぎらわそうと
初冬に採集しておいたトホシテントウの幼虫と
新年を迎えました。
今年は辰年ですが、『むし探検広場』の園長さんによると、
「龍」は中国の百科事典カテゴリーでは
虫の親分格なんだそう。今年は虫年だあ~。
わたしはウニとかサボテンとか、生理的にトゲトゲのある形に
惹かれてしまう性向があるので、
この分岐したトゲをもつトホシテントウの幼虫は大好き。
成虫は、ナミテントウなどと比べると、こんもりと盛り上がった丸っこい体つき。
去年はこんな風に一家そろって、アジサイの葉でひなたぼっこしているのを見かけました。
11月。トゲトゲの幼虫を採集したのは、家から5分ほどのところ。
近くだから、食草の供給もオッケー。
越冬のために、栄養をつけてもらおうと、せっせと新鮮な葉をあげました。
室内だと春が来る前に羽化してしまうといけないので
ベランダにだして、毎日ようすを見ていました。
たくさん食べて、ほどなくサナギに。
そしてこの姿のまま春までじっと過ごすはずだったのだが。
12月。
飼育容器を掃除してカラスウリの葉をいれてあげたあと、
外に出すのを忘れたまま出張に出かけてしまった。
帰ってきたら・・・・
羽化進行中。
かわいい!
次々と羽化。
羽化したては黄色くて、
やがて黒い点が出てきて、
5日ほどかけて、黄色かった部分が赤くなった。
しかし・・・・・・困った。
標本をつくる場合は早く羽化してしまってもいいけれど、
わたしは生きている様子を観察して、
なんとか繁殖までもっていきたい。
でもこれからカラスウリの新しい葉が出てくるまで約5か月もある。
羽化させてしまった責任上、とにかく近隣でまだ残っているカラスウリの葉をあつめて
冷蔵庫にストック。
でも5か月は無理だよなあ。
トホシテントウはすごく食欲旺盛で、1枚の葉が、3日たつとこんな風に。
すみからすみまで、葉脈だけを残してレースのように、独特の食痕を残し、
きれいに食べきってくれるので、あげがいがある。
3日で1枚でがまんしてもらうとして、5月までに必要な葉の数を考えて頭をかかえる。
悩んでいたとき、ベランダの鉢に、
妹からもらったリュウキュウスズメウリの種をまいておいたのが
芽をだして、20枚くらい葉がついているのを思い出した。
あげてみると・・・・
リュウキュウスズメウリでもいいみたい。
よかったぁ。
葉脈をきれいに残すので
葉が違うと、食痕もちょっと違うのがおもしろい。
でもこの葉もいつまでもつか、心もとない。
ウリ、ウリ、ウリ・・・・・・ウリはないかなあ。
そこで思いついたのが、このところ農協で売っている世田谷そだちハヤトウリという
漬物にするらしい野菜。
これもウリだから、もしかして。
2個で100円のハヤトウリを買ってきて
スライスし、祈るような思いであげてみる・・・・・・・
と、これも食べたー!!!
茶色く見えているのは果肉に含まれるスジ。
葉でも果肉でも、スジは絶対食べないことにしているらしい。
ハヤトウリは日持ちしそうなので、とりあえず、
店頭からなくならないうちに10個ゲット。
なんとかカラスウリの葉が出てくる季節まで、
ハヤトウリのスライスでがまんしてほしい。
トホシテントウともども、春までがんばらなくては。
虫の親分―龍の年が、
平穏でいい年になりますように、
願ってやみません。
姉妹サイト『バニャーニャ物語』その12 「アーモンドの花さくころ」
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気持ちのいい4月の草原で
白いクモが巣を張るようすに見入っていたカイサ。
「ちょっと、そこのアナタ!きこえないの?」
という声に振り向いてみると・・・・・・。
ココから↓