インフルで出遅れた春を取り戻そうとするかのように、あっちこっちでかけています。
いよいよ関東でも、虫シーズンへ、キックオフ!
ということで連休中に、人気の花虫さん率いる「道端観察会」に参加したり、虫友と都内近郊の緑地で見た虫のいろいろをまとめてみました。
注:この時期イモムシ・ケムシ系が多いので、苦手な方は閲覧注意ネ。
フィールドへ行く途中の車のなかで、まゆこちゃん(受験合格、目出度く中学1年生になった。受験勉強のため去年は虫探しをセーブしていたので、今その反動がすごいことに)が
「あ、イモムシだぁ!」と。
走っている車のなかから、道沿いの木にいるイモムシが見えちゃうって!!!視力いくつよぉ。
他には、食草採りで斜面をすべって血だらけになるのもいとわないまゆこちゃんのお母さん、「昆虫記者」こと天野和利さん、昆虫写真家の森上信夫さん、森上さんをして「彼女の虫目には脱帽」といわしめているInoueさん、夫に私、という強力虫目隊が往く。
派手な裏地の白い装いに、サングラス顔のヒロバトガリエダシャクの幼虫。
この腹筋力、うらやましい。
尾端の模様も凝ってるよねえ。
ヨツモンクロツツハムシ。ツツハムシは四角っぽい体型がかわいくて大好き。
モンカゲロウかな?翅の模様も流線型ののけぞりポーズが美しい。
マダラホソアシナガバエを捕まえたワカバグモ。
サルトリイバラの葉裏に3齢くらいのルリタテハの幼虫。
クロハネシロヒゲナガ。翅は黒くてヒゲは白いという意味だろうけど、私はこういう名前には混乱する。
幼虫を捕まえたのは、ヒメグモ類の幼体かな?色具合がとてもきれいなクモ。
脱皮したばかっりのアヤモクメキリガの幼虫は、グミキャンディみたいに半分透き通っている。
今にも羽化しそうなジャコウアゲハの蛹。
栗林には羽化したばかりのようなジャコウアゲハの成虫も。
肩の力、抜きなよ、といってやりたいジョウカイボン。
シラオビキリガの幼虫。ちなみにこの荒れた手のひら(失礼)は私のじゃなくて、森上さんの手。
昆虫写真家は苦労が多いことが、手を見ればわかりますね。
くっ!8センチもあるタケカレハの幼虫。
頭部にあるこの黒い毛束に毒が。
ラッキー~日本最大のサシガメ、オオトビサシガメの産卵シーンに出くわした!
サシガメの卵は細長い瓶のような形をした、工芸品のように面白くて美しいものが多い。
産み終わったお母さんがどいたので、近寄ってみると、妖精のコーラの瓶を横に積んだような卵塊
16卵ある。
まるで接着剤のような液体におおわれて葉にしっかりくっついていた。
あら、またアヤモクメキリガだ。これはカラスノエンドウで食事中。
オオノコメエダシャクの幼虫。太めの派手好き。
キマダラカミキリ。
菜の花でナガメ交尾。
トビネオオエダシャクの幼虫。
チャバネフユエダシャクの幼虫。
歩いていたら、通りすがりの初老の夫婦が「何をしているの?」と。
虫を探しているんです、というと、おくさんのほうが、
「あら、虫ならここにもいるわ」と・・・・・・
わっ、きれい!
キャンディカラーのシロジマエダシャクの終齢と思われる幼虫だよ~
通りすがりのおくさん、Good Job !!!
脱皮直後のヨコヅナサシガメ。
すぐ指に乗ってくる怖いもの知らずのナナフシモドキのこども。
これは「道端観察会」でSさんが見つけてくれたイボタガの卵です。
新緑にひっそりとツリバナ。
アリの行列についていったら、アリに擬態しているアオオビハエトリが、
行列のまっただなかに突っ込んでしまったみたいで、パニックに陥っていた。
よく見ると青色の光沢が美しい大好きなハエトリグモ。
これもアリの行列にちょっかいを出していたツノトンボの幼虫。
ところでキンケノミゾウムシって知ってます?私は知りませんでした。
『むしの顔』の著者でもある伊藤年一さんが見つけて『月刊 むし』で報告されています。
詳しくは→http://s.webry.info/sp/tnntohmusi.at.webry.info/201205/article_7.html
これはクリの葉っぱ。上端にくねくねした跡があります。
キンケノミゾウムシは潜葉性のゾウムシで、繭をつくるために
こんな風に葉の中を這っていって、その先に繭をつくります。
中央の葉脈の近くにある丸い穴は、その繭を切り取って、地面に落ちた跡。
驚くのはこのあと。
地面に落ちた繭はぴょんぴょんと、飛び跳ねる!
まだ中に幼虫がいる場合はこんな感じ。
繭のまわりが切り取られて、今にも地面に落ちそうなのもある。
中にはこんな幼虫がいた。
ケブカサルハムシ・・・・・・に修正します。何を寝とぼけたのか、はじめはゾウムシ(ゾウムシには見えねえ!)、
次にケブカハムシの仲間、と書いてしまい、ある方のツイッターのつぶやきで
正しい名前が判明。謹んで修正いたします。
イチモンジチョウの4齢くらいの幼虫。
顔はトゲだらけの「ウニ顔」。
不思議な形態のウラゴマダラシジミの幼虫。
3回も見たきれいなガはオオギンスジハマキ。オレンジ色の燐粉地に黒銀色の模様をこってり塗り盛った装いが粋。
この日は天野さんが「昆虫記者のなるほど探訪」で森上さんを取り上げる記事の取材日でもあったので
最後に、暗闇のなかでバックライトを使う撮影法を森上さんが実演。
虫友たちのおかげで、最高のGWでした。