外を歩けば虫が目にはいる、そんな季節もあと少し・・・。
でも、9月はけっこう虫多い。
背後から追いかけてくる秋の気配に気がせいて、虫目3連荘。
まず、昆虫記者からもらった耳寄り情報をたよりに、女性陣でハンミョウを観に横浜の公園へ。
恥ずかしながら、まだナミハンミョウを見たことがない。
他の虫を探すときとはちょっと視点が違う。道をじっと見ながら歩く。
あっ、いたー!
しかも次から次へと、ピョンピョン、ピョンピョン。
想像していたのより倍くらいの大きさ(2センチくらい)。
人が通らないのをいいことに、はいつくばって写真を撮る。
普通種のなかでは、飛びぬけて美麗。
でも・・・・・・ここはハンミョウも多いけどスズメバチも多くて、ハンミョウに夢中になっていると、
首の後ろで羽音が。
道の数箇所に、「急いで通ってください」の看板。
木陰でお弁当にしようとしたら、右肩にスズメバチが突進してきたので
ほうほうのていで逃げ出した。
でも、なんて言っても念願のナミハンミョウを見られて満足、満足。
翌々日は、いつものメンバーで高尾へ。
まずアワブキにスミナガシの幼虫。
あちこちにキノコも。
タマゴタケー
シメジっぽいのや、
水玉模様のや、いろいろ。
スズメガの幼虫か?
紫色のセンチコガネ
茎にしがみついて離れないゾウムシ。
青く輝く腹をちらちらさせて、くるくる回りながら飛んできたホタルガ。
ヨツボシホソバのオス
元気いっぱいのキボシカミキリ
ワキグロサツマノミダマシ
卵のうを持ち運んでいるオダカグモ。半分透き通った三角形の不思議な体の形をしている。
わっ、これ、なんだ!
たぶんもしゃもしゃした毛の下には蛾の卵が。誰も毛を掻き分けてみる勇気がなかった。
羽化したてみたいにきれいなオスグロトモエ。
あ、飛んだ・・・オスグロトモエの翅の裏は鮮やかなオレンジ色だった。
きれいに色づいたゴンズイの実。
見上げていると、葉裏にアカスジキンカメムシの2齢幼虫の集団。
3齢に脱皮中のものも。
がけっぷちにアケビが絡みついていたので、身を乗り出してみる(あぶない!)と・・・・
いたーーーーっ。
アケビコノハの幼虫ぅーーー。
まだ2センチもないのにもうちゃんとアケビコノハ。
目玉模様はいろいろあれど、アケビコノハのは漫画チックでダントツラブリーだよね~
帰りの電車で、ふと膝の上のポーチを見ると・・・なんか出てきた!
これ・・・クモ?
しかも、タダモンじゃない雰囲気だよ。
そっとケースにいれて帰ってから写真に撮ってみたら、
なんと、粘球を振り回して蛾を狩るという希少種のマメイタイセキグモ!!!
その翌日もお天気がよかったので、じっとしていられず、今度は川崎のほうの墓場へ。
ミドリグンバイウンカ
ネコハエトリのメスかな?
脚に何かもってる。
クズの葉にマルカメムシの幼虫がいっぱい。幼虫時代はこんな風に毛がはえてる。
これは終齢か。
マツヘリカメムシの幼虫。
アリの牧場
クワコ
種を編みこんで40センチくらいもあるながーい巣をつくっているゴミグモの仲間。
針葉樹の葉先に白い卵。
卵殻破砕器が見えるからきっとカメムシのタマゴ。
キンヨウグモ
ベッコウハゴロモから蜜をもらうアリ
クズの葉裏にたっくさん発生していたカメムシの仲間。
これが成虫
アワダチソウグンバイの幼虫と成虫
キンモクセイの葉にちょこんとアマガエル?
眼鏡をかけている顔みたいに見えるアカサシガメ
普通種だけど、薄紅色の縁取りがなんともきれいなアオバハゴロモ
うちに帰ってきたら、郵便受けの下にスジモンヒトリ?
おまけ。
家の前の小公園にいたウリキンウワバの幼虫。
さて、今週末21日は、いよいよ『イモムシ・ハンドブック』の安田守さんをお迎えして、今年3回目の「むし塾」開催です。
モス・ウィークのときの参加証としてつくったむし塾缶バッヂが好評だったので
ひとまわり小さい普段用(笑)「むし塾バッヂ」つくりました(むし塾当日200円で販売)。
きょうのお目当て、スミナガシの幼虫見っけ。がけっぷちに生えているアワブキにいた。