鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

すてきな「預かりもの」、羽化間近か

2019-05-12 05:39:22 | 日記

 今年3月はじめに、近くの小学校のチョウクラブのみんなと、地域のオオムラサキ越冬幼虫探しに行きました。

そのとき見つかった幼虫のうち、何匹かを預かっているのが、越冬から目覚めて、エノキの葉を食べてすっかり大きく(40ミリ)なりました。

夕方になると活動的になる「ムーちゃん」(オオムラサキ幼虫の愛称)。

今まで何度か「ムーちゃん」を見たことはあるものの、オオムラサキセンターのビバリウム内だったり、

山梨在住の写真家Yさんのお庭だったり。間近に継続的に見てみたい、と願っていたのが今回叶った。

 

 

 

「ムーちゃん」はやっぱりかわいい。

 

「おりよかなあ、おりるのよそうかな~」

 

私は養育係。なので羽化したら子どもたちが展翅します。

すごく手早くて、展翅上手な子供たち。

 

 

楽しそうに展翅している―「どうこれ?」「いいじゃん!」

 

 今回、養育係をつとめたことで、わかったこと―ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、オオムラサキの幼虫は似ているので、よく絵で説明されているけれど、実物を見ると、間違いようがないほど特徴が違うということだった。

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラは丸みをおびた体つきで、オオムラサキは骨太(骨ないけど)で、がっちりな感じ。

背中の突起も顕著で、育ち方は他の2種より遅い。

 

 

 アカボシゴマダラはすでに蛹になりました。

 

羽化が楽しみ。