来年は虫友の単行本発刊がつづきます。
1月末の天野和利さんの『昆虫記者のなるほど探訪』につづき、6月には『むし探検広場』園長&『昆虫エクスプローラ』管理人である川邊透さんの、Web図鑑のパワーアップ書籍版『昆虫探検図鑑』(仮題)が、ついに発刊されます。
虫好きなら名前調べてしょっちゅうお世話になっている『昆虫エクスプローラ』。
Web版だけでなく、紙の図鑑バージョンもあったらなあ……という願いがついに叶うのです~
制作途中の図鑑のページ(細部が変更される可能性もあり)をちょっと見せていただくと…美しく、大きい写真で見やすい!
注目すべきはその掲載種数。1600種を超えるという。
今年の8月にもしかすると発刊、という話もきいていたのですが、その後の観察で掲載したい種がどんどん加わり、ページ数も増えてB5版の大きさというから・・・たぶんどっしりした図鑑になるでしょう。
なにせ、高校時代から撮りためたという虫の写真の集積。どれも川邊さんが野外で撮影した生態写真が満載の、「自宅でゆっくり楽しむ図鑑」。
この図鑑が他の図鑑と違うところは?と訊いてみると―
○1600種のなかには、一般の図鑑では今まで生態写真で紹介されていなかった種も多い。
○カメムシ目やバッタ目は、幼虫の写真も多く取り上げられている、というので、とかく苦労する幼虫ステージでの名前調べにも活躍してくれそうだ。
○主要な種類については、見つけ方のコツやトリビアな情報なども紹介されている「読んで楽しい図鑑」でもある。
○また付録の「虫マトリックス」(仮題)は、川邊さんが図鑑本体に劣らず力を注いで制作した、
これまたスグレもの。この虫はいったい何の仲間なのか???それすらわからないことってけっこうありますよね。そんなとき、一目瞭然「見た目」で調べることができる!
どうもポスターのような仕様になっているらしいので、壁に貼って始終眺めることができそう。
制作中の「虫マトリックス」(仮題)。見ているだけで「きれい」「楽しい」「ためになる」
また日本を4地域に分けて、それぞれの地域での「見つけやすさ」なども表示されていて、とにかくこれは長年『昆虫エクスプローラ』で培った、使う人のことをとことん考え抜いた画期的な図鑑。
この図鑑の発売は6月の予定だそうですが、8月に、ジュンク堂池袋本店で発売記念の「川邊透×鈴木海花」トークセッションを行うことになりました。(日時が決定したらまたお知らせします)
図鑑の魅力を、根掘り葉掘り、川邊さんにお訊きするこのトークセッション。もう買ったよという人も、これから買おうという人も、どうしようかなあと迷っている人も―ぜひ聞きにきてください。
また同時に、先日のカメムシトークショーで大活躍(?)された大阪 伊丹市昆虫館の学芸研究員で、
あの大人気図鑑『日本の昆虫1400 ①②』で話題になった虫の白バック写真を撮った長島聖大さんの
「虫の白バック写真の撮り方展」(仮)も開催されるそうです。
来年の夏はジュンク堂へ!