鈴木海花の「虫目で歩けば」

自然のディテールの美しさ、面白さを見つける「虫目」で見た、
身近な虫や植物の観察や飼育の記録。

「ムーミン谷」の虫だより その②

2018-05-20 20:35:21 | 日記

 飯能に引っ越したとき、ここに『ムーミン・テーマパーク』建設中ということで、娘から「おかあさん、ついに「ムーミン谷」にたどり着いたね!」と祝福されて、半年と少しが立ちました。

 確かにここは私にとって虫天国な「ムーミン谷」。

でも、『ムーミン・テーマパーク』の話はどうなったの?

と不安になっていたら、出ました!

飯能駅からつづく中央通りには、今『今年秋にムーミン・メッツァ』オープン!』ののぼりがはためいている。

どうも11月ごろには、ほんとに宮沢湖のほとりに、テーマパークができるらしいのです。

https://www.moomin.co.jp/category/news/themepark

でも今年完成するのは、どうもパークの一部である宿泊施設のよう。

パーク本体がないのに、宿泊施設だけ先につくるって・・・だいじょうぶ?

とも思うのですが、まあできたら、一度行って虫さがししてみたいものです。

『ムーミン谷』には、ヘムレンさんとい昆虫好きもいることですから。

 ということで「ムーミン谷の虫だより その②」―ご近所散策で見た虫たち。

 

ちょっと水玉が薄いけれど、マルウンカ。

 

 

ツツジコブハムシが3匹。

左の2匹が交尾していて、右端の一匹はお邪魔虫みたいです。

 

 

キンギョみたいなキジラミの一種。アケビの茎によくついている。

小さいけれど、赤い色がきれいで、目がちょっと「狂気」なところが好き。

 

 

まるっこくて、つやつやしていてかわいいフジハムシ。

 

 

不思議な形のエグリグンバイ。ツワブキの葉裏にいます。

 

カシアシナガゾウムシ

 

 

キバラモクメキリガの幼虫。

 

 

そしてマイフィールドにはこのひとがいなくちゃ。

家のまわりはアケビだらけ。庭にもつるを伸ばしてきています。

きっとアケビコノハの幼虫がたくさん見つかるだろう、と楽しみにしていたのに、

見つからなくて焦る。

しつこく、しつこく探して、やっと1匹。

やっぱりいた!

うれしい。

すぐに脱皮して3齢になりました。

 

そして3月上旬に、伊藤知紗さんに案内していただき、やっと見つけたカギバアオシャクの幼虫、大事に飼育して、ついに羽化。庭の花にとまってもらいました。なんてきれいな緑色。

 

 今うちはヤママユガたちの蛹化ラッシュ。

ヤママユガ、ヒメヤママユ、ウスタビガ、とそれぞれ個性的な繭づくりを観察しています。

無事に繭をつくってくれるまで、緊張の毎日がつづきそうです。

 

 

 

 

 

 


なんじゃ、コレ!?

2018-05-16 18:26:10 | 日記

 食欲旺盛な終齢幼虫のために、森へ食草を採りに行ったら・・・

アラカシの葉上に、なんじゃ、コレ!?

でもこれ、見たことあるぞ、イモハンで。

ウコンカギバの幼虫でした。

なんとちょこっとネコ顔ではないか!

デザイン過剰というか、すごくデザインにお金かけてるっていうか。

 

うっとり眺めていたら、さっき蛹化しちゃった・・・・。終齢だったんですね。

もう少し竜の姿を観ていたかったけど、サナギもなかなかユニーク。

幼虫、サナギ、そして成虫もすてきなウコンカギバです。

(これが成虫。ただしこの個体はボルネオでみたものなので、日本産は色がもっと濃くて模様も少し違うと思う)

羽化がたのしみ!

 

 


クルミの樹はたのしみいっぱい

2018-05-12 07:12:21 | 日記

 一昨日は雨でしたが、取材で狭山丘陵にある里山公園へ。

 

 

大きなクルミの樹には、もう実ができはじめています。

ピンク色の毛がはえていて、かわいいなあ~とみとれていると、目の端になにか・・・・

シャチホコじゃん!!!

バイバラシロシャチホコの若齢幼虫のようだ。

 

 家の近くのクルミの樹では、カメノコテントウがたくさん発生中。

何度見ても、工芸品。

と、みとれていると、またも目の端になにか・・・・・・

 

5ミリほどだけれど、江戸っぽく渋い色合いがなんて美しい。

クルミヒロズヨコバイという、これもクルミにくるヨコバイでした。

ヨコバイもいいな~

しばらくヨコバイに注目しようっと。

 

 

 

 


GWは近所をウロウロ

2018-05-09 18:45:39 | 日記

 

 きょうは冷たい雨の一日でしたが、あの初夏のようなGWに撮った虫をまとめてみました。

 

 家の前のツツジの植え込みのなかに、あら、大きなキイチゴ!

枝ごと切って小さなビンに挿そうとおもったら・・・実がぽろん、と落ちちゃった。がっかり。

 

 フジの葉を食べていたのはカシルリオトシブミかな。

背中に「顔」が。

 

 

日陰の葉に静かにとまっていたユウマダラエダシャク。

 

 

 

翅を休めているヤマサナエ。

 

 

 

ダイミョウセセリ。

 

 

 

チャバネエダシャクの幼虫。ツツジの植え込みにもけっこういろんな虫がいる。

 

 

 

飛ぶとオレンジ色の下翅がきれいなタイワンキシタアツバ。

 

 

 

ダニのリボンをつけたカニグモの仲間の幼体。

 

 

ときどき羽ばたくのをやめて、そよ風にのって気持ちよさそうに飛んでいたツマグロヒョウモン。

 

 

 

これはカイガラムシの一種かな。アリがお世話しているみたいでした。

 

 

 

すいーっという感じの飛び方が好き。コミスジ。

 

 

 

小さいけれど真っ赤な体がキンギョみたいなこれは、ウンカの仲間?

 

 

 

葉影で交尾していたコジャノメ。

 

 

 

メタリックに輝いていたアオハムシダマシ。

 

 

 

これもメタリックなアカガネサルハムシ。

 

 

 

トホシテントウがいっぱい。

 

 

 

何度も同じ場所にもどってきていたハラビロトンボ。なわばりをはっているのかな。

 

 

 

家に帰ってきて、庭のドクダミを引き抜いたら、裏にすてきな形の繭が。

なんの繭かなあ。

 

 それにしても、まわりはアケビだらけなのに、アケビコノハが見つからない・・・…。