おほいなる うつろならむか あをぞらに 鳥鳴き渡る 神はありとぞ
*相変わらず歌が全く詠めません。脳みそを濡れた布でぎりぎりしばられているようで、歌を詠むアタマが全く働かないのです。感性の中枢を完全に封じられている。困りましたね。
なので表題の歌は、5年前に詠んだものです。あの頃は調子に乗ってみんなで乱作していましたから、いろんなのがある。積み重ねは大事ですね。こうしてつらい時の自分を助けてくれる。
あれは大いなる虚ろであろうか。青空に鳥が鳴きわたっている。神はいるのだと。
単純で力強い歌ですね。正確にはこれはわたしが詠んだ歌ではないのですが。この存在を共有している別の霊魂が詠んだものです。彼は大空に常に満ちている大きな神の存在を詠いたかったらしい。
確かに空を見ると、そこになつかしい何かがいるような気がする。あれは空っぽの空間ではないのだ。何らかの温かい意志がみなぎっている。そしていつも人間を見ている。その何かを、人間は神と名付けて、様々なことを語ってきたのでした。
神は人間の心が生み出した願望なのだとか、神はいない、すべては偶然の産物なのだとか、言う人もいますが、それは間違いですよ。神は存在しているのです。この人間存在の霊魂を創り、億年にわたって育て導いてきてくださった、すばらしい存在なのです。それを疑って奇妙な理屈で切り捨てようとするのは、神への侮辱というものです。
ほんの少し侮辱したからと言って、神は気になさらないと思ったら間違いますよ。神はいないなどという人からは、神は離れてゆくのです。そして人生に咲く花がしぼんでゆく。神が下さる美しいものが、貧しく小さくなってゆくのです。
神の存在を、理屈でつかもうとしてはいけません。神は圧倒的な実在です。神があるからこそ、この世界のすべてがある。人はその真実を認め、恭しく頭を下げねばなりません。
神を知り、神を愛し、神とともに生きていけば、人生に花が咲きます。それは美しい花です。人間存在の正直な努力を認めてくれる、すばらしい花なのです。