すたれゆく いつはりの世を をしみては けふもよそほふ にしきのころも
*ここのところ俳句づいていましたが、今日は短歌をやりましょう。これは昨日ツイッターで発表したものです。
ここのところ長いスランプが続き、なかなか上手に詠めなかったのですが、これはかなりよくできました。
廃れてゆく嘘偽りの世の中を惜しんでは、今日も馬鹿者は錦の衣で装っていますよ。
テレビなどを見ますと、上等の服やアクセサリーなどでそれはきれいに装った人がいますが、あれはもうそろそろ、人間が馬鹿だったころに見ていた夢のようなものになります。なぜなら人間はもう本当の自分に目覚めて、余計なものなど一切いらなくなるからです。
金銀を織り込めたような豪華な服も、宝石を閉じ込めたきれいなアクセサリーも、本当は自分を見失って何もないと思い込んでいた自分の飢えと寂しさを埋めるためのものだったのです。
しかし人間が本当の自分に目覚めれば、ただ自分であるだけですべてがあるということに気づく。自分を飾り、孤独を埋めるためのよけいなものなど一切いらなくなる。人間は神から与えられた瞳と微笑みだけで、十分美しくなるのです。
しかし馬鹿者というのは、まだ嘘の中に迷っていますから、いまだに余計なものを欲しがる。錦のような豪華な着物を着こんで、嘘の美貌をてらいたがるのです。嘘でなければ自分には何もないと思い込んでいる。それは哀れな馬鹿に迷い込んでいる。
世の中は変わらないようでいて、奥底では激変しています。わたしたちが解脱の仕方を教えたときから、この世に解脱者がどんどん増えてきている。次の段階に心が飛び立った人間が増えてきている。霊魂というのはどうしようもなく上昇を目指して成長していくものなのだ。
それを無理に見ないようにして、古い時代の中に埋もれこんで、糞のような幻の幸福にいつまでも浸っていると、いずれ馬鹿なことになりますよ。
そろそろ古い時代の殻は捨て、本当の自分に目覚めていきませんか。
そうすればすばらしい永遠の幸福を手に入れることができるのです。