小澤征爾氏は「日本人に西洋音楽を完全に理解できるか?」というテーマをかけているような気がします。この本は、1962年彼が世界に進出するころの思いを書いています。かなり、はっきり音楽の現状を指摘している。小澤征爾氏のドキュメント・本は面白い。外国の指揮者コンクール試験がすごい、初見のスコアーを5分見て、指揮をする。60人編成に12カ所間違って演奏をさせ指摘させる。氏は、桐朋学園の斉藤秀雄先生の基礎的な訓練があったからと言っている。萩元晴彦氏は「彼は天才ではない」と言っている。個性的に育てる家風があったと行っている。チロル地方の地域人たちのミサ曲を聞いて「問題は音楽をする人の心にあり、技術の上手下手ではない。その心が人を打つのだ」と書いている。「うたごえ運動」の創始者関 鑑子氏も技術とともに心が大事と言っている。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます