有機肥料の偽装の影響:
全く困ったことである。今度は、有機肥料だそうである。水増しのために、化成肥料を混ぜていたとか、未だ、詳細は、詳らかではないが、、、、、おおいに、その生産物への影響は大きなものがあろうか?それにしても、昔、散々、雪印の食品表示の偽装工作問題に揺れた経験があるが、それ以来、食品偽装が、連続して、更には、中国での偽装が問題視された苦い経験があるというのに、全く、懲りない様相である。肥料などは、原発事故の時に、有機肥料として、散々、放射能汚染問題で、取引先が、大量の落葉樹の肥料を廃棄処理せざるを得なかったことを想い起こす。これに較べて、今回の会社は、全く、長年に亘って、規格を確信犯的に、偽った上に、消費者である農家・生産者に、大量な肥料を販売・流通させた上に、堂々と、その生産物までもが、JAS法の下での有機栽培農産品として、認証されていたとは、全く、驚くべき仕組みである。もうこうなると、何を信用したら良いのであろうか?全く、責任分担の分業も、ままならない、まるで、自動車のパーツのリコールの連鎖のような状態である。考えてみれば、我々、戦後に、幼少期を過ごした世代は、散々、チクロで、人工甘味料で、或いは、米軍払い下げの飼料用粉ミルクとコッペパンで、育てられたから、今更、有機だとか、添加物・保存料なしとか、遺伝子組み換えフリーとか喧伝されても、ちっとも、可笑しくない。むしろ、そんなものは、初めから、混入しているくらいにしか、或いは、織り込み済みだと思わざるを得ない。ひょっとすると、遺伝子組み換えフリーの小麦類製品などは、とうの昔に、製品化されていて、毎日、知らないうちに、おいしく、食べているのかも知れない。そんなニュースが、突然、世界を駆け巡ることになるやも知れない。今や、そんな時代かも知れない。もっとも、それと、偽装を許すという事とは、別問題なのではあるが、私には、何とも、裏切られたと云うよりも、所詮、そんなものなのかも知れないとも、思わざるを得ない。むろん、真面目に、風の向きで、化成肥料が飛んでこないように、農作物を真面目に、管理している生産者には、誠に、お気の毒という他ない。何でもかんでも、モラルにだけ、頼っていても、或いは、検査体制に、囚われていても、問題の本質には、迫ることがないのかも知れない。それが嫌ならば、自家菜園でも、やる方がマシなのかも知れない。一体、農産物製品の損害賠償とか、得べかりし利益までも法的に訴訟されたら、この会社は、どうするのであろうか?