国家ぐるみのドーピング違反か?:
いつのことであったか、記憶も定かではないが、確か、カナダの100m短距離走者であったカナダのベン・ジョンソン選手が、薬物ドーピング違反で、メダルを剥奪されたことを想い出されるが、考えてみれば、個人では、メダルの剥奪で、今度の場合には、国家・組織ぐるみの可能性が出てきたら、どうなるのであろうか?そんなに、カネとスポーツと、或いは、オリンピックでも、サッカー・ワールド・カップでも、名誉やら、名声とカネが、どこかで、結びつくとなると、国家ぐるみ、組織ぐるみ、団体ぐるみで、物事は、動くことになり、倫理の歯止めも、タガが緩んでしまうという事なのであろうか?それにしても、どちらが、先なのかは、分からぬが、どんな構図で、そんな巧妙な技術的なもみ消しの作業が、可能になったのであろうか?それにしても、スポーツによる国威の発揚などと云うものは、明らかに、一種の麻薬のようなもので、団体競技であれ、個人競技であれ、多かれ少なかれ、「国威発揚」には、よくよく、注意をしておかなければならないことが、事件からも理解出来よう。そこには、薬物を媒介にして、巧妙なまでの悪魔の誘いとしてのカネと名誉とが、微妙に、絡まっているとも思えないことはない。ナチスによるベルリン・オリンピックではないが、スポーツという競技の有する一種の何とも云いようのない「魔力」が、潜んでいることに気づかされる。出場停止処分となるのか、処分される側での問題だけでなく、処分する側にも、すねに傷を持つ者としての何らかの反省も、同時に、なくてはならないのではないだろうか?いずれにしても、徐々に、解明されてくるであろうから、その解明を、待たなければならないであろうが、