小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

かきつばたの群生が見事である!

2012年05月27日 | 自然・植物・昆虫
尾形光琳の燕子花(かきつばた)八橋図屏風も、酒井抱一の燕子花(かきつばた)屏風も、ともに、大変有名であるが、燕子花の名の由来は、『伊勢物語』の九段目「東下り」の段をモチーフにしているとか、「都には自分の居場所がないと思った在原業平は、同じ気持を共有していた友人たちと、京から愛知へ道に迷いつつ下り、八橋にたどり着く。川のほとりで食事していると目の前には燕子花が咲き乱れていた。そこで友から“かきつばた”の5文字を上の句にして歌を詠めと促された業平はこう歌ったという。“唐衣/きつつなれにし/つましあれば/はるばるきぬる/旅をしぞ思ふ”(着慣れた着物のように親しく思う妻が都にいるのに、私はこんな遠くまで来てしまった)。これを聞いた友人たちは思わず飯の上に涙を落とした」。成程、情景が、目に浮かんでくる。車を走らせていると、東御市の加沢地区の有志が、運営するビオトープのような池があり、冬は、全く、殺風景なものであるが、車の窓に、突然、蒼い燕子花の群落が、飛び込んできたので、おもわず、写真に、撮ってみた。実に、見事に、岩肌と池の水に、映えて、凜とした出で立ちで、すっくと、佇立している様がよいではないか。黄色や白も、決して悪くはないが、何はともあれ、やはり、ベーシックな群青色の燕子花こそが、一番である。カメラマンの腕がもっと良ければ、もっと感動的な構図の写真になったのであるが、心残りである。



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