金木犀の甘い、かすかな香りがしてきたと思っていたら、夜来の急な雨で、黄金色した花弁は、すっかり、皆落ちて、辺り一面に、再び、元の味気ない景色に、戻ってしまい、その存在も、一年後まで、待たないと気がつかないことになるであろう。そんな時に、今度は、ハナミズキの葉が、色づき始めたかと思うと、春に咲いた小さな白い花弁に、今や、大きな赤い実が、なっているのに気付かされる。いよいよ、紅葉の季節の始まりだろうか?毎年、「紅葉」、「落ち葉」、「落ち葉掃き」、と、目まぐるしく、10月中旬頃から、11月―12月に向かって、次々と、やらなければならない仕事が、出てくる。未だ、隣に植わっている栃の樹は、黄色には、紅葉しておらず、12月初めにならないと、枝打ちの作業ができない。野鳥たちは、そろそろ、ハナミズキの赤い実を餌に、やってきそうな気配である。キーッという甲高い声のヒヨドリが、先頭を切って、そして、春先に、巣立ったシジュウカラの雛たちも、成鳥して、きっと、又、舞い戻ってくることであろう。山では、稲刈りや、蕎麦の実の収穫も、一段落して、晩秋から、冬への準備に、今年も又、移ろい行くことになるであろう。澄んだ空気と少し冷やっとした感じの空気が、心地良い日である。
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