市議会の本会議場にある時計を見ると“21:10”でした。今日の本会議場で私は文化会館の指定管理者問題をとりあげました。取り上げた内容は、市が提案した候補者を2点の視点から質問。①音響、照明、舞台などの実績の有無、②公募4社に対し聞き取り調査の有無-についてです。驚いたことに、①音響、照明、舞台などの実績の有無については、札幌にある“かでる2.7”などが説明されましたが、実態は施設管理業務だけで、音響などは別の会社が指定されていました。
さらに、②公募4社に対し聞き取り調査の有無については、市の指定管理者制度の指針には直接面談(1時間程度)を行う規定があるのに、電話による聞き取りという実態でした。この2点の質問を聞いていた他の議員からも「どうなっているのか?」などの怒涛の声。市の議案に対する説明責任が出来ない状況でした。当然、他の会派の議員からも質問があり、午後6時過ぎに1度本会議を休憩。私は、他の会派の議員にも相談して修正動議の提出を相談すると、何とすべての会派が修正動議に同調してくれることになり、議会として修正動議を提案することになりました。提案者を代表して修正動議の提案説明をした後、理事者提案の指定管理者の候補者は否決され、議会提案の修正動議が全会派一致して賛成という、市政はじまっての修正動議が可決しました。
議会は、行政のチェック機能という役割がありますが、今回提案の指定管理者は4年間で2億4.489万6千円の市税投入の内容でしたが、再度検討して再提出されることになり役割を果たすことができました。
文化会館は大切な教育文化施設であり、特に舞台、音響、照明などホールの利用が主たる施設だけに、もつと議論をかけて慎重なる審議の必要性を感じます。
今回の質問で私は、今後の指定管理者の指定にあたっては、議会での議論を十分に保障すること。そして資料の提出も見てわかる内容に改善することを要求しました。これには、理事者も改善することを約束してくれました。
疲れましたが、議会としての筋を通す結果を全会派一致で出来たことが何よりの財産となりました。
書き込んでいる間に時計の針は翌日になっていました。