骨董市で店主が2~3人の男性客に向かって、その刀の価値を説明していました。
客は、一人去り二人去り、最後の客も立ち去りました。
私が買いました。
登録者変更のため住所氏名を聞かれました。
次の骨董市で、その店主に呼び止められて、買い戻したいという。
理由も聞かず拒否しました。
反りの無い仕込み刀で、蒔絵が描かれています。
明治の廃刀令によって、腰が寂しい老侍は杖代わりにと作らせたのではあるまいかと想像したのでした。
登録先の教育委員会へ問い合わせると、私の名前で登録済みでした。
登録証が偽物の場合がよくあるとのことでした。
露店で買った刀掛けに夫がラッカーを塗り、金泥で家紋を書きました。
波紋もキレイです。
刀は、「刃」と「拵え」に大別されます。
刃は鍛治と研ぎ、拵えは鍔、鞘、紐、柄、象嵌、その他。
刃が50万なら、拵えも50万が一般的な値段構成だそうです。
拵えから分けて、白鞘に納めておくことを刀を休ませるといいます。
女である私は、刀の店では決して商品に触らず、刀に詳しい男性客の到来を待ちます。
城や博物館では、名刀がじっくり見られます。
昭和の末期でも、ええ氏の父君は懐剣を依頼して嫁ぐ娘に持たせたと、刀鍛冶の著書にありました。
大和魂だなあ。
昔は、嫁ぎ先で不名誉な行いをした時、実家と婚家への詫びのため自害せよとの戒めとして持たせた名残でしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます