京都の新京極で長年親しまれた「さくら井屋」さんが閉店され、売られていた絵はがきや絵封筒が骨董市で、次第に値を上げて、今ではもう見られなくなった。
絵草紙を調べている時に、出くわした本に載っていたことの要約です。
さくら井屋さんは和久屋治兵衛の名で絵草紙屋さんだった由。
和久屋治兵衛は、和久屋の名を譲って千本五辻に同様の絵草紙屋を出させました。
自身は、今まで通り堀川通り今出川舟橋で桜井屋と名乗りました。
天保11年(1840)届出の文書です。開業をお上に届ける決まりがあったようです。
天保十一年子年渡世仕候(開業することを渡世といったらしい)
1、本屋渡世
和久屋治兵衛改
右之通御座候以上
桜井屋治兵衛
嘉永四年亥四月
御年寄様
お上から本屋業界に対し様々な沙汰が下る問題があり、本格的な営業は天保12年となった。
明治28年(1895)新京極に移転して徐々に土産物店に移行し、平成23年(2011)年1月15日閉店されました。
お買い上げ品を入れて渡された袋なのでしょう。
お店で売られた品々です。
南座の歌舞伎デザインの便箋です。
絵はがきです。
袋の中は、
露店で一枚入手。
製造時期が違うのでしょうか、裏面が違います。
裏にのりがついた貼り絵です。
絵封筒です。
小林かいち
サインのあるのは、かいちの初期の物らしいです。
御所人形の図柄、左端はポチ袋です。
平成23年(2011)1月15日、閉店されました。
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