春を待つ 2012-02-01 | 詩 冬枯れのカエデの幹を北風が吹きぬける 幹は北風になど負けてなるかと凛と立ち 大空に向かって懸命に枝を広げる その黒く冷えきった枝がやがて来る春に 緑の芽をふくなんてまるで今は嘘のよう 北風に寒さに耐えカエデの幹はじっと春を待つ