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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

気持ちの無い家づくり

2007-12-03 22:12:54 | 家づくり

12-1:気持ちの無い家づくり

前回、「子どもがなりたい職業」として憧れられる様な仕事をしましょう!なんてことのメッセージを残したわけですが・・・

今日の「家を取り巻く環境下」において、あまりにも良いとは言えない状況です(涙)。

施主は1円でも安いほうが嬉しいだろうし、造り手は予算に見合ったやり方で無いと赤になります。お互いに、家の適正価格を知っていればのこその決断ならば問題は差ほど無いのでしょうが・・・

お隣の奥さんやハタマタ営業さんに「この家幾ら掛かりました?」見たいな質問や「坪お幾らですか?」みたいな計算は簡単に出来てしまうのです。造り手はというと「このやり方の方が儲けが良い」とか「簡単に施工出来る」という、コレマタ算盤を弾いてたりする・・・

それでも、お互いによければ良いんじゃないの?ってな感じですが・・・慢性化することは恐ろしい(怖)のです。いつでも何処でも簡単に答を出してしまうのです。

お金意外に共通点の無い家となって・・・

「気持ちの無い家」の出来上がり~っというわけで(汗;)、そこに住む家族とそこで育った子ども達に一抹の不安を感じずにはいられません(困)。

って、施主と工務方ダケが悪いイメージですが・・・中間の立場にいるはずの設計事務所までもイカガワシイのが時々ハビコッテいます(困)。見えないところの仕様変更、バックマージン、キックバック・・・悲しくなります(涙)。

なんだろ!この感じ!「家を建てる時代」から「家を買う時代」へとシフトダウンしたからでしょうか?なんて悲しすぎる話もあるのですが・・・

ひとつだけいいことを教えてあげましょう!

この業界で、設計事務所の力(権威)は絶大なのです。ヒモ付きで無い限り絶対です。元々、施主より(ミカタ)なのですが、信頼関係が気づける様だと「鬼に金棒」的な存在に成り得ます。(こういう現実を書くことも悲しいのですが・・・見極めは必要)

なぜならば・・・この私が工事を止めた回数が過去に3回あります。現場監督さん以外の人を一度排除します(ヤリスギ)。職人さんも下請けさんも、どんなケツカッチンの工程があろうとも帰ってもらいます(笑)。これが出来るのは、設計監理者のみなのです。

おっと、話がそれすぎました(汗;)

「気持ちの無い家づくり」には問題が多く潜んでいるのです。という事が言いたくて・・・