9月13日(日)三重県文化会館produceシリーズ vol.7、五台ピアノ
ピアノツィルクス」コンサート、大盛況のうちに終えることができました。
白石光隆さん、田村緑さん、かなえ&ゆかりデュエットゥのお二人と私での演奏。
新型コロナウィルス感染対策のため観客席は一つ置き、三階ある客席は二階までに制限しましたが、三階までで1903名収容の大ホールに800名以上のお客様においでいただきました。
ウィルス感染の心配もある方も多くいらっしゃると思われる中、これだけのお客様においで頂いたことに、我々演奏家は驚きと感激で一杯でした。
昨年5月に産声をあげたこの五台ピアノの公演を三重県で行うことができたことが嬉しいとともに、さらなるブラッシュアップをするべく切磋琢磨して参りした。
8月に2日間、今回は3日間の合宿のようなリハーサルののちコンサートに向かって着実にアンサンブルの精度を上げることができたような気がいたします。
これも昨年りゅーとぴあで行った公演があり、また今回のように潤沢なリハーサルのためにホールを使用させていただいたおかげだと信じております。
担当のSさんとは、すでにほぼ1年半前位から相当細かく打ち合わせをして、今回のプログラム、アンコール、集客への対策など沢山細かい検討をしたのちの今回の公演でした。
やはりしっかりとした公演をするにはとにかく何回となく細かい話し合い、コンタクトを取っているからこそ行うことができるのだと改めて思いました。
今回は更に5人が一つとなり、五台のピアノが一つのオーケストラ、楽器となることができたような気が致しました。
これはお互い信頼をして議論できるメンバーとチームワークがあったからこそと思います。
(一財)地域創造のメンバーでそこで培ったマインド、ノウハウがいつのまにか連帯感とチームで盛り上げていくことに繋がったのではないかと思います。
三重県文化会館はそれは素晴らしいホールで、我々のいたステージ上ですでにその中箱がすごく鳴っているということがお腹の底から感じられるホールで、一音出すたびに喜びが心の中から熱く湧き上がって参ります。
はじめの曲、メンデルスゾーンの「結婚行進曲」を終えた瞬間の大きくあたたかい拍手を頂いた瞬間身体の全ての力が抜け、力が漲り、また希望という二文字が頭の中を駆け巡りました。
この瞬間を我々は待っていて、また生のコンサートならではのお客様とのその瞬間、その場所での音楽を通しての心の会話という原点を感じて心と身体が熱くなりました。
この五台ピアノコンサートは4台ピアノ、3台ピアノの曲も一曲ずつ入っていて、また五台ピアノでも各々座る位置が違うために各々の「マイ椅子」を転換する必要もあり、長さが3メートル近くもあり、一台500キロもするような楽器を五台転換するのには、非常に困難を伴うのですが、それを見事に非常な短時間で転換していただいた舞台スタッフの皆様は、事前に沢山の準備をしていただいたと思い、感謝感激でした。
またこの五台を丁寧に調律していただいたお二人の調律師の方々にも感謝いたしたいと思います。
沢山のリハーサルを積むことができたので、本番は非常にスムーズな進行、おそらくいつも以上のテンションとクオリティでの演奏ができたと思います。
「展覧会の絵」を終えた時のホールが鳴っている拍手を聴いて、今回行うことができた事へ感謝の言葉を無言で天に向かって語りました。
アンコールは今回のためにデュエットゥのかなえさんが作曲した
「あの日、夏空」
コロナ禍の時、このコンサートまでのさまざまなあった事を思い出し、一音一音心を込めて演奏致しました。
今回のコンサートで涙している方もおり、これからも我々は知恵を出し合って、生のコンサートをしていこうと心に誓う日でもありました。
三重県文化会館ではあらゆる感染症対策を取られていて、帰りも分散してお客様がホール外にでて密を避けることをはじめとして万全の対応をしておりました。
今回は新潟、東京、大阪、香川、九州と様々なところからお客様においで頂き本当に有難うございました。
最後に今回のコンサートが我が子が産まれて最初のコンサートであったことが心から喜びでありました。
デュエットゥの「あの日、夏空」は我が子が産まれた日に完成された曲でした。
今回はなんといっても大変な企画を何も問題なく素晴らしく行っていただいた文化会館のSさんをはじめとした文化会館のスタッフの皆様、また全てを細かく連絡していただき全てを完璧にマネジメントしていただいたマネージャーのKさん、舞台スタッフの皆様、お二人の調律師の方々、おいで頂いた全てのお客様、ご協力いただいたりゅーとぴあの方々、全国からおいで頂いた皆様、我々と共演していただしていただいた二台のスタインウェイ、ヤマハ、カワイ、ベーゼンドルファーのピアノ、ほか関わっていただきました全ての方に心からの感謝を申し上げたいと思います。
一生忘れることができないコンサートとなりました。
改めて有難うございました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )