昨日、摘出した「しこり」の種類によっては、
行えない可能性がある、幹細胞療法。
これって、どんなものなの?
…という事で、
先日説明を受けて来たので、簡単に記してみます。
*
はじめに。
動物には日常的に発生しうるケガや病気から身を守るために、
自己治癒力が備わっています。
この自己修復を日常的に行っている細胞がいて、
「幹細胞」と呼ばれています。
幹細胞には、
1.あらゆる性質の細胞に変化することで損傷部分を補う。
2.細胞を修復する物質(生活活性物質)を出す事で、
本来の治癒力を向上させる。
3.炎症、損傷を起こした部位に集まる…という性質がある。
この特性を活かして、治療していく訳です。
それは、どんな治療…?
「幹細胞」を体外で増やして体内に戻す事で、
「自己治癒能力を上げ、ケガや病気を治療する」
事を目的にしています。
※これまで治療法が存在しなかった病気などに対する
新しい治療法として注目され、世界中で研究が行われています。
ヒト医療においては、厚生労働省の先進医療に認定されており、
既に大学病院や医療機関などの臨床現場において、
利用が始まっている面もあります。
幹細胞は、骨髄、胎盤、脂肪などに含まれており、
皮下脂肪には幹細胞が多く、採取も簡単で容易に増えるので、
動物医療では広く治療に使われているそうです。
培養した幹細胞は血中で全身に巡り患部に到達します。
患部で作用し、幅広い疾患に適応が期待できます。
◆免疫のバランスを調整する物質
◆血管を作る物質
◆炎症を抑える物質
◆組織を修復する物質
これらが、
「炎症性疾患」「臓器疾患」「免疫疾患」
等に、作用すると言われています。
具体的にどんな病気に使われているの?
◇眼科系疾患(乾性角膜炎)
◇皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)
◇消火器疾患(炎症性腸疾患)
◇肝臓疾患(肝炎、肝不全)
◇膵臓疾患(インスリン依存性糖尿病、非依存性糖尿病)
◇腎臓疾患(腎炎、腎不全)
◇筋肉疾患
(多発性筋炎、皮膚筋炎)(関節リウマチ)
(筋ジストロフィー)
◇血液疾患
(溶解性貧血)(再生不良貧血)
(免疫介在性血小板減少紫斑症)
(全身性エリテマトーデス)
◇神経疾患
(小脳梗塞)(脊髄梗塞)
(椎間板ヘルニア)(変形性脊椎症)
◇整形疾患(骨折、治癒遅延や再骨折)
そして、最近では、もりしも患った
「変性性脊髄症」への効果も確認(※)されている とのこと。
※あくまで「完治」では無く「程度の改善」又は「現状維持」。
ざっと書きだしただけでも、
うぃるにはメリットが多く感じます。
(アレルギー系、そして腎臓…)
そんな事から、受けてみたい…と感じたのでした。
そして、まだまだ手探りの治療法ではありますが、
しっかりとしたエビデンスがあるとのこと。
ならば…という気持ちではいます。
次回は、具体的な治療法を記したいと思います。
*
うぃる、6針縫った傷は全く気にしていません(笑)
彼女の中では、まるで無かったことの様になってます…
そろそろ、このベッド出さなくちゃ!
…でも、まだまだ旅の後片付けが終わっていない悲しい現状です…
カイヌシ、踏ん張りどころでっす
*
おまけ。
「ips細胞」と異なるのは、
ips細胞は手を加えた末に別の細胞に変化させるので、
比較的癌化しやすい細胞である事。
また、そのips細胞を患部に、
どうデリバリーするのか…という課題もあり。
現在はシート状にして貼りつけたり、
キューブ上にして患部に埋め込んだりしている様です。
方や「幹細胞」は自ら血流に乗り移動し、
患部を補修しながら増殖する細胞なのだとか。
自ら補修箇所を発見し修復してくれる細胞なのだそうですよ。
ついつい、期待してしまいますが…。
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