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幹細胞治療とは? *その2~細胞採取はどうするの?そしてドナー問題は?

2018-11-11 | 腎臓/アジソン病*うぃる

今日は父の17回忌。

お天気に恵まれました

高い空、澄んだ空気…

父を亡くした日も、こんな晴れ渡った日でしたっけ。

 

お寺自慢のご長寿銀杏、葉が枯れてしまっていました。

 

この夏最後の台風の影響(塩害)です。

今年は綺麗な紅葉は観れないみたいです…

 

 

 

さて、幹細胞療法のお話です。

 

まず、幹細胞療法をしたいな、と思ったとき、

気になるのがどうやって幹細胞を採取するの?

…という問題です。

 

「幹細胞は皮下脂肪に多く含まれている」

というお話は、その1で記しました。

皮下脂肪を採取する訳ですから外科処置(切除)をします。

そして、幹細胞には

「自家移植」「他家移植」とがあり、

「自家移植」は、本犬(猫)のもの を使う事を意味していて、

「他家移植」は、ドナー由来の幹細胞を使う場合の事をいいます。

ここで、問題となってくるのが、ドナーの倫理問題です。

己の犬の身体を切るのは嫌だけど、

じゃぁ、ドナーなら切っても良い?

…そんな理由は通りませんよね

 

私の説明を受けた動物病院では、

若年齢での避妊手術を受ける個体に、

事前説明をしドナーとしての承諾の上、

手術に伴う事前検査、またドナーとしての健康状態を適切に確認し、

費用を病院側で負担した上で避妊手術を行う。

縫い合わせるときの調整で、

必然的に切除を要する皮下脂肪は必ず発生するので、

そのウチの皮下脂肪0.5gを利用する、という形を取っているとのこと。

(本来は捨ててしまう部位を利用させていただく形)

そこから幹細胞を取り出して、約2週間かけて培養し、

増殖した幹細胞を最終的に-80度の超低温フリーザーで保管。

約6ケ月間ほどは解凍して治療に使える…という事でした。

 「自家移植」「他家移植」では、

治療や費用に大きな差異はない…ということ。

ただ「自家移植」をしたくても、麻酔をかけられる状況にない場合や、

個体が老いていた場合 また痩せて脂肪が少ない場合等、

せっかく培養を試みても無駄になる事もあるそうなので、

病院側に「他家移植」の準備がある場合は利用するのもひとつ。

※ 厳密な健康診断の上で行うか否かを判断する事が前提としても、

「老い」は問題ではないが、他に病気が隠れているリスクは当然のことながら増える。

(うぃるは他家移植の予定です。)

 

  次は、治療成果やリスク、費用について記してみようと思います。

 なんだか難しいお話ですが、

うぃると同じような状況のコ、

また、治療を悩んでいる飼い主さんへの

小さくてもヒントになれば…と思ってます。

 

 

2年前のこの時期、関東でも雪だったことがありました

今年は北海道すら初雪まだ…なんて話題な位なので、

冬を実感するのももう少しだけ、後なのかも

 

 

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