今日は父の17回忌。
お天気に恵まれました
高い空、澄んだ空気…
父を亡くした日も、こんな晴れ渡った日でしたっけ。
お寺自慢のご長寿銀杏、葉が枯れてしまっていました。
この夏最後の台風の影響(塩害)です。
今年は綺麗な紅葉は観れないみたいです…
*
さて、幹細胞療法のお話です。
まず、幹細胞療法をしたいな、と思ったとき、
気になるのがどうやって幹細胞を採取するの?
…という問題です。
「幹細胞は皮下脂肪に多く含まれている」
というお話は、その1で記しました。
皮下脂肪を採取する訳ですから外科処置(切除)をします。
そして、幹細胞には
「自家移植」と「他家移植」とがあり、
「自家移植」は、本犬(猫)のもの を使う事を意味していて、
「他家移植」は、ドナー由来の幹細胞を使う場合の事をいいます。
ここで、問題となってくるのが、ドナーの倫理問題です。
己の犬の身体を切るのは嫌だけど、
じゃぁ、ドナーなら切っても良い?
…そんな理由は通りませんよね
私の説明を受けた動物病院では、
若年齢での避妊手術を受ける個体に、
事前説明をしドナーとしての承諾の上、
手術に伴う事前検査、またドナーとしての健康状態を適切に確認し、
費用を病院側で負担した上で避妊手術を行う。
縫い合わせるときの調整で、
必然的に切除を要する皮下脂肪は必ず発生するので、
そのウチの皮下脂肪0.5gを利用する、という形を取っているとのこと。
(本来は捨ててしまう部位を利用させていただく形)
そこから幹細胞を取り出して、約2週間かけて培養し、
増殖した幹細胞を最終的に-80度の超低温フリーザーで保管。
約6ケ月間ほどは解凍して治療に使える…という事でした。
「自家移植」と「他家移植」では、
治療や費用に大きな差異はない…ということ。
ただ「自家移植」をしたくても、麻酔をかけられる状況にない場合や、
個体が老いていた場合※ 、また痩せて脂肪が少ない場合等、
せっかく培養を試みても無駄になる事もあるそうなので、
病院側に「他家移植」の準備がある場合は利用するのもひとつ。
※ 厳密な健康診断の上で行うか否かを判断する事が前提としても、
「老い」は問題ではないが、他に病気が隠れているリスクは当然のことながら増える。
(うぃるは他家移植の予定です。)
次は、治療成果やリスク、費用について記してみようと思います。
なんだか難しいお話ですが、
うぃると同じような状況のコ、
また、治療を悩んでいる飼い主さんへの
小さくてもヒントになれば…と思ってます。
*
2年前のこの時期、関東でも雪だったことがありました
今年は北海道すら初雪まだ…なんて話題な位なので、
冬を実感するのももう少しだけ、後なのかも
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