虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

サクラダセ

2009年02月25日 | ひとりごと
今年東京で、あるスポーツの大会があります。

アジアユースパラゲームズ

「パラ」でピンと来た人もいますか?

簡単に言えば、パラリンピックのアジア版。

障がいのある選手たちのアジア規模の競技会。


昨年の秋ごろ、この大会に関して都内の特別支援学校に通達が出ました。

要は、児童・生徒を応援によこしてほしいというもの。

「ぜひ来て下さい」くらいなら、まあ、よかった。

でも違った。

通達が求めたのはより多くの児童・生徒の参加。

そのためなら送迎バスを必要なだけ配車する。
公共交通を使うなら費用は全部出す。
保護者と自家用車で来るならガソリン代・高速代は満額出す。

だからとにかくたくさん出せ、と。


東京都は、この大会を成功させることで運営力の高さを示し、パラリンピック開催能力を証明することで、2016年のオリンピック招致に弾みをつけたいのだろう。

だから、見た目でわかる盛り上がりがほしい。

そのためなら、特別支援学校に通う児童・生徒の実態などお構いなく、教育活動など関係なく、金には糸目をつけず、まさになりふり構わず、大々的に「サクラ」を出すよう求めるのです。


でも、本当に必要なのは、そして有意義なのは、より良いバリアフリー社会の構築や、偏見や誤解といったものの解消=「心のバリアフリー」の推進のきっかけにすることなんじゃないだろうか。

「障害者」と呼ばれる人たちに対する、多くの日本人の意識はまだまだ低い中、この大会を意識改革の糸口にする方法はいくらでもあると思う。

高校生や大学生にボランティア(有償でもいいから)で運営に参加してもらうとか、選手村と周辺地域が交流する機会を設けるとか、NHKで中継するとか・・・

この大会そのものだけじゃなく、大会以降の東京の社会がいい方向に向かうような方策にお金(都民の税金)を使っていただきたい。

そして障害者福祉で日本をリードする東京になってほしい。


障害者福祉立国・日本・・・には、まだ程遠いみたいです。