空へ 空へ

INO hidefumi 『IOCOLOGY』

アナログレポート。
イノウヒデフミ。３枚目のアルバムですが、１枚目２枚目とは全然違う！なんだこの電子音は。なんだこのミニマムなメロディの反復は。フェンダーローズのメロディアスな音楽を期待して聴いてみたら全くの期待はずれ。本当に同じ人かなあってくらいの変わりようで、思わずジャケットを見なおしてしまった。しかし、期待はずれといっても、期待以上の期待はずれ。つまりイノウヒデフミはフェンダーローズ奏者にとどまる器ではなかったということか。
フェンダーローズの音色にかぶさる電子音の気持ちよさ。秋の虫の声のような。電子音がこんなに気持ちいいなんて不思議だ。

土粘土 かたち Ｈ 成形

詩５４１「蒼に月」

白く光る。
薄舟に。
のって。
水の中を。
見上げれば。
蒼。
星が後からついてくる。
言葉は溶ける。
言葉はいらず。
ただ。
手をつないだまま。
昇り。
沈む。
空を。
ともに。
見ている。