大種牡馬・サドラーズウェルズが亡くなった。
今は古い血統になっているが、一時代を築いた大種牡馬だ。
ダビスタ世代には有名な馬。
そんなたくさんいるサドラーズウェルズの子孫の中で、春の天皇賞に登場する馬がいる。
ステイゴールド産駒のジャミールだ。
ステイゴールド×サドラーズウェルズと言うことで、まごう事なき長距離血統。
天皇賞春を勝つために生まれてきたと言っても過言ではないはず。
人気はないが、昨年も不細工な競馬をした割りに、七着と踏ん張っている。
屋根がもう少し上手く乗れば、十分に勝負できる距離だ。
その鞍上には昨年の春天優勝騎手のウィリアムズ。
本来、ジャミールは新潟への転戦が予定されていたが、このジョッキーを確保できたから春天に急遽参戦することになったらしい。
いい騎手なら勝てるかもしれない…陣営も色気を持っている。
父がなくなったり、祖父が亡くなったりしたとき、以心伝心、感じるものがあるのか、競技で大いに力を発揮するような場面がある。
それは競馬界のみならず、どの世界にも存在する。
ジャミールが勝つことで、亡くなった祖父の偉大さを改めて伝えることが出来る。
それが血統を重んじる、競馬の素晴らしさではないだろうか。