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会場の受けつけでは盛岡山想会創立80周年記念会報山懷と別冊がもれなく配られました。
その内容は本誌の方は創立当初からの国内外の活動が綴られ、別冊の方は岩手山、八幡平、早池峰を始めとした県民に親しまれた山が綴られていました。
とは言え紹介された山はハイカーが立ち入られる領域では全く無く岳人のみに許された岩壁、沢、有雪期の高山になります。
今ではうかがい知ることのできない海外登山への強い憧れがありそれを実現するたぬのたえまぬ努力、研鑽に頭が下がる思いでした。
マイカーが普及する前の交通の不便な時代背景が語られ夜汽車だったりタクシーを利用しての山行きの困難さが語られていました。
今のように思いたったたら何時でも山にでも何処にでも車で行けるのは幸せな事とを思わずにいられませんでした。
これは海外トレッキングなどが、ちっとも珍しく無くなった今、比較的容易に行かれるようになった海外登山にもそれは言えることでしょう。
会報に載せられた山の数々は一つ一つがその生きた証でありこれはわがふるさとの宝でもあります。
徐々に会の山行が減りさみしいと綴られていました。それも時代の流れしかし力強く結束し前へ進む気概に満ちた言葉で締めくくられていました。
ついしん
記念会報山懷は非売品であり一般の目にふれる事が無くそのことが残念でなりません。