道元いまを生きる極意
栗本 勇
日本経済新聞社
曹洞宗の開祖である道元禅師の教え正法眼蔵について解説されています。
何度も挫折しかかり読み切りました。とは言えあまりにもむずかしくだいぶはしょりはしょり読みました。
仏道のむずかしさがひしひしと伝わってくる内容でした。
作者は東京大学をお出になられているようでした。
無学なわたくしごときに、理解するにはかなり無理があったようでした。
このような内容を理解できる人が世の中にはいるとは、おそれいりました。
仏道の奥深さに触れられただけでも幸せな事でした。
道元禅師が修行当時、今の中国に船で入りました。その入港した船に椎茸を買いつけにきた老師との会話は実に興味深かったでした。
それは、老僧であるあなたのような方が食材の買いつけなど何故なさるのですかと道元禅師が尋ねます。
すると修行僧には修行があります。大切な食事を出すのはとても大切な典座の仕事で人まかせにはできないので自らが食材の買いつけをしていると老僧は答えられました。
禅問答ではありませんが、料理を作ることも食べることも修行になります。
老僧は、弁道(食事)を作る典座(料理人)になります。
道元禅師は、その老僧と後に再会することになります。