nauhts の山歩き記

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富士山③ (富士宮口) その1

2005年06月25日 | 秩父・関東・東海

2005/06/25(土)
過去2回はシーズン最中の土曜日に登ったので、もの凄い混雑だった。
しかも御来光をと思えば、途中の山小屋で1泊せざるを得ない。
御来光に拘る必要はないので、朝登り夕方下山のパターンを今年は平日に行こうと計画。
空梅雨の今年の好天気、7月になれば梅雨空が戻るだろうから、山開き前だが行くことにした。

≪準備編≫
週中の天気では、頂上付近は日中でも3℃とのこと。
これでは防寒具を用意していかなければならないと思い、パッキング。
昨年のこともあるし、雨具は必要だなぁ。
水は、飲用にスポーツドリンクを1000cc、予備に普通の水を500cc用意。
これは手を洗ったり汗を拭いたり、怪我をした時の流水用に使用。(お茶で可)
予想時間=往路4H/登頂7H/お鉢巡り2H/下山2H/復路4H=計19H。
日没前の18時~19時までに下山することを考えると、7時~8時には登頂開始しなければならない。
日帰りはキツイかも知れないので、一応キャンプ用具一式も用意して行こう。

≪往路≫
午前2時45分、自宅出発。
深夜(早朝)の141号線は空いていて快調に飛ばせる。
川上・野辺山近辺では12℃、結構寒い。
高根町のコンビニで小休止、朝食昼食の食料を調達。
何処かでガソリンを給油しなければヤバイかもしれない。
20号線から甲府で精進湖へ向かう。
本栖湖の脇を通り、朝霧高原の道の駅で朝食の為に休憩。

ここまで来ればあと僅か。
スタンドはあるが、早朝でまだ何処も開いていない。
五合目までは何とか行けそうだ。最悪帰りなら下りなので何とかなるだろう。
燃料計の残量はもう点滅しっぱなし。
6時15分、新五合目(標高2400m)到着。走行208km。(給油後306km)
シーズン前とはいえ、車が20台近く停まっている。
同じように考えて登っている人もいるのだなぁ。



≪登頂≫
06時40分準備を整え登頂開始。遥か彼方に見上げるように頂上が見える。
15分ほどで六合目に到着。ここまでは比較的簡単な散策路というところ。
いよいよここからが、本格的な登山開始。

登山道は岩場の登り。河口湖・須走口とは違い、別の山に登っている感じ。
富士山は比較的簡単だと思っていた認識を改めなくてはならない。
時々ガスがかかり、視界が悪くなる。でも頂上付近は晴れていそうだ。
八合目(3250m)で大休止。シーズン前なので、何処の山小屋もまだオープンしていない。
再び歩き始めるるが、途中で筋肉疲労の為足が痙攣。
なだめている内に睡魔が襲う。岩の上に寝転んで10分ほど転寝。

九合目(3450m)到着。天気も良く、残雪もあり気持ちいい~。
さてここからが正念場、最後の踏ん張り。頂上も直ぐそこに見えている。
12時10分、やっと頂上に到着。登り5時間半、予定より早かった。
しかし、ここが本当の頂上ではない。剣ヶ峰(3776m)を目指そう。
最高峰の碑の前で、証拠の記念撮影。昼食がてら大休止。
天気も良く風も穏やかで、気温も手持ちの温度計で15℃くらい。
防寒具は必要なかった。


               その2へつづく 
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富士山③ (富士宮口) その2

2005年06月25日 | 秩父・関東・東海
                         その1から続く
≪お鉢巡り≫
日本最高峰での昼食後、火口を一回りするお鉢巡りに。
最初の時は半周、前回は断念したので、一周するのは初めて。
剣ヶ峰の火口側にはまだかなりの残雪があり、ここをトラバースしなければならない。
簡易アイゼンは持って来てはいたが、そのまま歩き始める。
途中まで来たところ、また筋肉疲労による痙攣が起きた。
しかも今度は両足ともだ。
腰を下ろして休む訳にもいかず我慢しながら残雪が切れるところまで下った。
どうも休憩後には、足が攣るようだなぁ。

火口棚を歩き、白山岳(3756m)を回り込み、久須志神社へ。
これで半周。河口湖・須走口から登ると、ここへ上がる。
この辺には山小屋群が沢山?あり、シーズン中は都会の雑踏並みになる。
暫く歩くと、御殿場からの登山道に行き着く。
何故だかここに、「3778m?」の碑がある。
ここからもうちょっと歩くと、最初に到着した富士宮口頂上へ戻る。
浅間神社奥社の脇にシーズン中だけオープンする富士山頂郵便局があるが、勿論まだ開いていない。
下山に向けて、ここで小休止。




≪下山≫
14時10分、下山開始。頂上には2時間いたことになる。
頂上付近は晴れているが、下界方面には雲がかかり霞んでいる。
須走口・御殿場口の砂走りに比べ、ここの岩場の下山は、膝への負担が大きい。
それでも筋肉が慣れてきたので順調に下る。八合目で小休止。
七合目まで下るとちょっと視界が開け、宝永山火口も見えるようになった。

六合目まで来ると、何やら大勢人がいる。
ここから宝永山火口まで歩いたり、辺りを散策しているようだ。
16時10分、無事に5合目まで戻って来れた。
下り2時間、トータル登り始めてから、9時間30分。
予定より早かったので、これからの行動をどうするかだ。



≪帰路≫
先ずはガソリンを給油しなければならない。
御殿場の方へ向かおうかとも思ったが、スタンドが何処にあるのかわからないので、来た道を戻ることに。
スバルラインは低い雲が立ち込め、今にも雨が降りそう。
キャンプするにしても給油してからではないと、翌日の行動がとれない。

兎に角、給油が先決だ。後少しでガソリンスタンドへ行き着くはずだ。
と思う頃、エンジンがプスプス、パワーが抜けていく。
ヤバイ!、遂にガス欠だ。
仕方ないので、路側帯を静かに惰性で下る。500mほどで待望のスタンドが現れる。
ふぅ~、本当に下り坂で助かった。
満タン給油、15.7リットル。 走行335km。

17時30分、さて給油も終わったし、これからどうしよう。
天気もあまり良くないし、今からなら22時前には家に帰ることも出来るなぁ。
取り合えず帰る方向へ向って走ろう。良い所があればキャンプしても良いし。
精進湖の反対側にキャンプ場があったが、やはり天気が心配。
もう少し甲府方面まで下ると天気は良かったが、この辺では適当なキャンプ場所がない。
141号線へ入る頃にはもう日が暮れて来た。
今からキャンプ場所を探すのも大変だし、あと2時間もあれば家に帰れる。
後は一気に家まで走ってしまった。
21時05分、ちょっと疲れたが無事に帰宅。

ガス欠という思わぬハプニングもあり、また一つ良い思い出が出来た。
富士宮口からの登下山はかなりハードなものだが、返って達成感は充分に味わえる。
次回はアプローチが長いが未登頂の御殿場口からの挑戦をしよう。
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