nauhts の山歩き記

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北アルプス縦走 ② (焼~穂高~槍) -中尾高原口- 【後半】

2015年09月30日 | 北アルプス・立山
   --- 前半 初日~2日目から続く ---

3日目 29日(火)
4時前、トイレへ行く為に起床。 テント内8℃、外気2℃。
朝食とテント撤収を済ませ、明るくなったので、5時45分出発。
今日は双六まで行かず、槍ヶ岳までなので、それほど急ぐ必要はない。
始めはガスで眺望は利かず、強風で寒く、北穂付近では体感温度は氷点下。

05:45 穂高岳山荘から涸沢岳へ向けて出発
06:10 涸沢岳。  ガスで眺望はない
06:55 最低のコル。 ここの下りは結構きつい
07:50 北穂高岳。 穂高岳山荘から2時間05分ほど。昨日の内に来れたなぁ
08:10 荷揚げのヘリを眺めながら暫し休憩し、飛騨泣きの急坂を下る
08:53 A沢のコル
09:05 長谷川ピーク
10:45 休憩を入れながら大キレットを登り、展望台へ
10:50 南岳小屋
11:00 南岳。 所々でガスが湧いているが、眺望は素晴らしい
11:20 天狗原への分岐
12:05 中岳。 記念撮影の準備をしていると、辺りはガスで覆われる
12:50 途中で15分ほどの休憩を入れ、大喰岳
13:05 飛騨乗越
13:15 槍ヶ岳山荘。     穂高岳山荘から7時間30分
15:10 テント設営後、槍ヶ岳頂上へ向かう
15:28 槍ヶ岳頂上。     時折りガスが眺望を遮る
16:35 晴れたりガスったりの景色を楽しみ1時間も滞在し下山
16:50 テン場へ戻る
17:38 夕食を済ませ、日没を迎える

北穂高岳までは陽も射さず強風で寒く、指先がジンジンするほどであった。
防寒用の長手袋を忘れたのが悔やまれたが、中には半指グローブの人もいた。
尾根歩きの風の吹き上げ側は寒いが、風下の岩陰に入ると、陽射しもあると暑い。
大キレットを登り終えると核心部は終わり、後は普通の山歩き。

早めに槍ヶ岳山荘へ着いたので、テント場は自由に選ぶことが出来た。
テント1張1000円。ここは水別、リッター200円。強風を避ける岩陰に設営。
ガスが晴れたり掛かったりしていたが、一応槍ヶ岳山頂を目指す。
大勢が目指しているが、常時、何人もが入れ替わっている。

ガスの合間からの景色を楽しんでいると、ブロッケン現象が現れた。
こんなに綺麗に映ったのは初めて。 写真では上手く写らないなぁ。
1時間ほど楽しんでいたが、穂高方面のガスは晴れなかった。
次の団体さんが登って来たので、下山へ。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

 

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4日目 30日(水)
夜中中、強風でテントが揺れる音と寒さで熟睡できず、ウトウトしたまま朝を迎える。
テント内4℃、寒い訳だ。 外気温、何と氷点下2℃。 水袋の水が凍っている。
外を見ると素晴らしい天気。 4日目にして、初めて朝陽を浴びられそうだ。
時間的余裕があるので、ご来光登山に再度槍ヶ岳頂上へ登る。
360°の素晴らしい眺望に大満足。 何時まで見ていても飽きない。

05:00 御来光登山、ヘッ電を着けて槍ヶ岳頂上へ向かう
05:25 ご来光。 若干雲があるが、良しとしよう      頂上からの動画
05:58 団体さんが登って来たので下山へ
06:07 テン場へ戻り、テント撤収
06:50 新穂高温泉へ向けて下山
07:20 千丈沢乗越。 最初の予定なら、このまま西鎌尾根を進むところなのになぁ
07:32 奥丸山への分岐
08:50 槍平分岐。  途中、陽が射し暑く上着を脱ぎ、アンダー1枚になる
09:08 奥丸山。 ここまで破線ルートながら、歩き易い登山道  頂上からの360°展望動画
09:26 1名唯一の反行者あり。 わさび平へ向けて下山。
10:10 中崎尾根分岐。 地図にはないが直接新穂高温泉へ降りる道があるようだ
11:25 奥丸山登山口
11:28 双六岳へ向かう小池新道分岐
11:45 わさび平小屋。 栄養補給に「かつ丼」800円の昼食
12:10 下山へ
12:20 笠新道分岐
12:30 中崎橋
12:57 左股林道ゲート
13:05 新穂高ロープウェイ駅。 路線バスの時間を確認、歩いた方が早そうだ
13:08 登山センター 通過
13:18 登山者用無料駐車場 通過
13:32 日帰り温泉「ひがくの湯」通過
13:40 無事、中尾高原口駐車の車へ戻る。   槍ヶ岳山荘から、約6時間50分
14:30 コーヒーを飲みながら一服し、帰り支度を済ませ帰宅へ
15:10 安房峠
16:03 道の駅「風穴の里」通過
17:27 143号線 青木峠 通過
18:40 途中で買い物を済ませ、無事帰宅

朝は氷点下、下山時は20℃近くと、気温差の激しい日だった。
朝一はダウンを含め4枚の重ね着。 途中でアンダー1枚となる。
中崎尾根からわさび平の上半分は、木の根の上を歩く急坂が続き、かなりきつい。
わさび平登山口からは、林道・車道歩きが約9km弱、約1時間50分と、結構長い。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

 

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ルート・行動時間(休憩時間を含む、CTには含まず)≫
 初日 06:25~14:30 12.7km (CT 9-25)  8時間05分 0.86
2日目 05:25~13:20  4.6km (CT 10-00) 7時間55分 0.79
3日目 05:45~13:15  6.4km  (CT 9-50)  7時間30分 0.76 (槍ヶ岳往復① 1-40 別)
4日目 06:50~13:40 15.2km (CT 8-35)  6時間50分 0.80 (槍ヶ岳往復② 1-05 別)
 合計          38.9km (CT 37-50) 30時間20分 0.80
トータル                   3日と7時間15分

当初の予定から、後半はほぼ半分になったが、やはり無理はしない方が良い。
もう無理が利かない歳になったということかなぁ~。
それでも各間は、縦走装備を背負いながらも標準タイムの0.8前後で歩いている。
長距離に対応出来なくなって来ているということか。

 

≪今回の忘れ物・反省点≫
① 西穂山荘テント撤収の際に、暗かったのでペグ袋を見落とし、未収納。
② 西穂~奥穂 縦走間に、汗ふき用ハンドタオルを、何処かで落とした。
③ 3日目夕方から、ケータイの電池切れ、入山前に充電をしなかった。
④ インナーシュラフは持ったが、シュラフカバーは持たず、夜中に寒かった。
⑤ 半指・長指グローブのみで防寒用は持たず、早朝の吹きさらしで指先がジンジンした。
⑥ コースタイムの計算は大体合っていたが、体力(持続力)が伴わなかった。
⑦ 食糧は凡そ足りたが、蛋白質・脂肪分が少なく、栄養バランスが悪かった。

 

 

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北アルプス縦走 ② (焼~穂高~槍) -中尾高原口- 【前半】

2015年09月28日 | 北アルプス・立山
2015年9月27日(日)~30日(水)
6年ぶりの5連休のシルバーウィークは大人しくしていたので、そろそろ活動開始。
今年は好天に恵まれる日が少なく、連泊の山行きが厳しい状況であった。
28~30日は晴れるという予報に、南アルプス南部を2泊3日で縦走を計画。
しかし、登山口までの林道が、先日の台風18号の影響で通行止めとのことが判明。

急遽、2年前の北アルプス縦走の逆コースへ変更するも、どうせなら焼岳から周りたい。
少し無理をすれば、3泊4日で双六岳から笠ヶ岳まで周ることも可能。
27日の天気は曇り時々晴れの予報ながら、降水確率は20%なので、何とかなるだろう。
最悪、西穂山荘からのスタートが本番なので、焼岳はおまけとしておこう。

① 中尾高原口~中尾峠~焼岳~焼岳小屋~西穂山荘(テント泊) 約13km/8.7時間
② ~西穂高岳~ジャン~奥穂高岳~涸沢岳~北穂高岳(テント泊) 約6.5km/11.5時間
③ ~キレット~南岳~槍ヶ岳~西鎌尾根~樅沢岳~双六山荘(テント泊) 約11km/11.3時間
④ ~弓折岳~笠ヶ岳~クリヤ谷~中尾高原口 約19km/12.9時間

結果として、初日は予定通り、2日目は穂高岳山荘でテント泊。
双六岳~笠ヶ岳は無理なので、3日目は槍ヶ岳山荘テント泊。
最終日は、奥丸山を経由してわさび平へ下山。中尾高原口まで歩く。
時間的に行程は可能だったが、体力的にちょっと苦しく無理を避けた。

 

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初日 27日(日)
03:20 自宅出発。有料道路を避け、青木峠~梓川堤防~安房峠経由
06:05 中尾高原口、無料駐車場着。 約140km
06:25 準備を済ませ登山スタート。 中尾地区を抜けた登山口駐車場までは約30分
07:50 白水の滝
08:20 鍋助横手
09:10 秀縞神社
09:40 中尾峠。 荷物をデポし、焼岳へ向かう
10:20 焼岳(北峰)頂上。 大勢が戯れている。 ガスで眺望はない
10:40 20分ほど休憩後下山へ。 途中で一瞬ガスが晴れ、周りが少し見えた
11:05 中尾峠へ戻り、荷物をピックアップ。 焼岳小屋へ向かう
11:20 焼岳小屋。 15分ほど休憩し、西穂山荘へ向けて出発
14:20 上高地からの焼岳分岐。 途中、樹林とガスで殆ど眺望はない
14:30 西穂山荘。 ここにも大勢が休んでいる。 テントの受付を済ませ幕営
17:42 日没

予定より1時間10分ほど早く西穂山荘へ到着。
中尾高原~中尾峠はマイナーな登山ルートで同行者2名、反行者2名だけ。
焼岳小屋~西穂山荘間も人がおらず、反行者1人のみで静かな山歩きになった。
テント1張1000円。 水は1リットル200円と、ガソリンより高いが仕方ない。

テント場は20張ぐらい張れるが、今日のテントは8張でガラガラ。
夕方になるとガスも晴れ、雲が多目ながら青空も見えるようになった。
遠くの雲の上に沈む夕陽を眺めると、反対の東の空には中秋の名月が昇る。
明日の晴天を期待して18時過ぎに就寝。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

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2日目 28日(月)
3時過ぎ、風の音で目が覚める。 テント内9℃、外気3℃。 外はガスで真っ白。
今日は北穂までの長丁場となるので、明るくなったら出発しなければならない。
早めに朝食を済ませ、暗い内にテント撤収。 山荘前で明るくなるのを待つ。
ガスっているので、ご来光は拝めそうもない。

05:25 薄明るく、ヘッ電が必要ない程度になったので、本日のスタート
05:40 西穂丸山。 周りはガスで何も見えない
06:20 西穂独標。 周りはガスだが、記念撮影をしている内に少し晴れて来た
06:55 ピラミッドピーク。 ガスが晴れ、周りの景色を楽しめるようになる
07:35 西穂高岳。  これから向かう穂高岳~槍ヶ岳が美しい
08:00 P1
08:45 間ノ岳
09:20 天狗ノ頭
09:50 天狗ノコル。 上高地への分岐点
11:40 ジャンダルム。 このコースの最高に気持ちの良いところ
12:25 馬ノ背
12:40 奥穂高岳。   西穂山荘から7時間15分
12:55 山頂には大勢が戯れている。 15分ほど休憩後、下山へ
13:20 穂高岳山荘。 テントの受付を済ませ、適地を探して設営
17:42 日没

西穂高岳から奥穂高岳のコースは最大に厳しいところ。流石にここまでがきつかった。
タイム的にはほぼ予定通りだが、アップダウンで体力が消耗、北穂まで行けるか心配。
穂高岳山荘に着いたのは予定より30分ほど早いが、北穂高岳までは残り3時間ほど。
しかし、時間的には行けそうだが、もう疲れて今日はここで泊まることにして、予定変更。

テント1張1000円。 水は1リットル100円だが、テント料に含まれ無料。
トイレも暖房便座の水洗、手洗所もある。 テント場は階段状で狭く、先着順。
山荘内で塩分と蛋白質補給の意味で、みそラーメン900円のおやつをする。
夕方までまったり過ごし、夕陽を眺めて就寝。 今夜のテント数19張。

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

   --- 後半 3日目~4日目へ続く ---

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八ヶ岳縦走 (硫黄~横~赤~阿弥陀~御小屋) -美濃戸周回-

2015年09月12日 | 八ヶ岳
2015年9月12日(土)
今年は梅雨明けから8月10日頃まで猛暑が続き、その後は一転、雨が多くなっている。
一日を通して好天気が続く日がなく、暫く山歩きから遠ざかっており、2ヶ月半ぶりの山行き
台風18号が通過後、やっと今日は快晴の予報。明日からは再び天気が崩れるようだ。
休日は出来るだけ動かないようにしているが、このチャンスを見逃す訳にはいかない。

アプローチがバイクから車になり、しかも日帰りなのでそう遠くまでは行けない。
谷川岳馬蹄形縦走や、南ア 越百山~空木岳周回縦走も検討したが、日帰りでは厳しい。
近いところで、3年ぶりとなる黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を目指すことにする。

03時50分出発。八ヶ岳エコーラインを走る頃、甲斐駒ヶ岳方面は雲に覆われて見えない。
八ヶ岳方面は若干頂部に雲が残るものの、晴れて来ているので、急遽行き先を美濃戸へ変更。
八ヶ岳縦走は昨年の9月以来、7回目となるが、今回は前回と逆コースで周ることにする。

05時15分、御小屋尾根からの下山も考えて、美濃戸口の河川敷?に駐車。
準備を済ませ出発。美濃戸まで林道を歩くが、新たにショートカット道も発見。
美濃戸山荘から北沢を歩き、1時間45分ほどで赤岳鉱泉着。

暫し休憩後、赤岩の尾根から硫黄岳へ。美濃戸口から3時間。大勢が戯れている。
記念撮影を済ませ、横岳へ向かう。縦走路にも大勢が行き交う。
45分ほどで頂上。ここにも大勢が休んでいる。

小休止の後、赤岳へ向かう。地蔵尾根から登った登山者も加わり、時には渋滞も。
横岳から1時間20分ほどで赤岳頂上。 360°の素晴らしい眺望に満足。
朝食が早かったので、早めの昼食を済ませ、20分ほど休憩後、阿弥陀岳へ向かう。

文三郎尾根から登下山する人が多く、ここから先は少し人が疎らになる。
中岳を越えて、約1時間で阿弥陀岳頂上。ここにも大勢が休んでいる。
行者小屋へ下りる人が多く、御小屋尾根へ下る人は少ない。

御小屋山までの下りが意外と長く、阿弥陀岳から1時間25分ほども掛かってしまった。
ここで10数分休憩し、南沢へ4~50°の激坂を30分ほど下り、登山道へ合流する。
直ぐに美濃戸山荘、昨年の登り口は完全に行き過ぎて間違っていたようだ。

林道とショートカット道を歩き、トータル9時間35分ほどで、無事車の元へ戻る。
川の水で顔と手を洗い、身体も拭き上げサッパリし、帰宅へ向けて出発。
16時50分、往復136kmほど、トータル13時間のお出掛けでした。

 
 (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 美濃戸口~北沢~硫黄岳

 硫黄岳~横岳~赤岳

 赤岳~中岳~阿弥陀岳

 阿弥陀岳~御小屋尾根~南沢~美濃戸口

 

03:50 自宅出発
05:14 美濃戸口 林道脇へ駐車
05:22 準備を済ませスタート
05:56 美濃戸山荘 分岐  北沢の林道を歩く
07:05 赤岳鉱泉 (9550歩) 7分ほど休憩
08:06 赤岩ノ頭
08:21 硫黄岳
09:07 横岳
09:55 地蔵の頭
10:29 赤岳  昼食休憩約23分
11:23 中岳
11:56 阿弥陀岳 約10分休憩
13:31 御小屋山 約12分休憩
14:24 美濃戸山荘 分岐
14:56 美濃戸口 林道脇の車へ戻る (33800歩) 9時間34分
16:50 無事帰宅   往復 約136km

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