nauhts の山歩き記

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火打山(2462m) ⑨ ~ 妙高山リタイヤ

2017年05月30日 | 上信越
2017年5月29日(月)火打山 ~ 30日(火)妙高山リタイヤ
月~火は梅雨入り前の貴重な好天気の予報、水~金は雲が多めで夕立の予報なので、見逃すのは勿体ない。
当初は南アルプス三ノ沢岳を、ロープウェイは使わずテント泊で計画したが、今の時季ではちょっと自信がない。
日が長い今なら強行日帰り出来ない距離ではないが、残雪状態がわからないので無理することは出来ない。
今季は乗鞍岳は2回滑っているので、2回目の火打山へ、どうせなら車中泊の上、翌日妙高山登山を目指す。

寝具・食料を含む車中泊セット、スキー、登山用品は常に積んであるので、飲料水のみ準備、4時30分自宅出発。
いつものコースで笹ヶ峰には6時25分着。 前回はまだ雪の下だったゲート前の駐車場も綺麗に開いている。
黒沢ルートはもう通れないので夏道を行くことになるので、革靴でスキー板を背負い、アイゼンを持参する。
6時40分スタート、数百メートル行ったところで日除けマスクを忘れたのに気が付き、一旦戻り再スタート。

最初は完全に夏道、途中から残雪が現れ半々、50分ほどで黒沢橋。 橋の上で腰を降ろして休憩、アイゼン装着。
取り掛かりには雪がないが、十二曲がりは完全に雪に覆われる。 アイゼンのお陰で喘ぎながらも直登で登り切る。
登った少し先の眺望の利くところで小休止。 再び登山道を進むが、雪の無い岩場の急登で意外と時間が掛かる。
暫くすると残雪帯に入り、後は適当に直進する。 樹林帯を抜けるところから左側の稜線上まで登り少し遠回り。

黒沢岳をトラバースして3時間15分ほど掛かり、高谷池ヒュッテ到着。 ここで補水して10分ほど休憩後出発。
高谷池上を直進し、天狗の露地へ。 一部雪解けが進む天狗の露地を左から巻いて直登コースを目指す。
先行者が1名見え夏道を行くようだが、斜めに進む。 陽射しで雪解けが進み、アイゼンの効きが悪く苦労する。
直登コースから先行者を追い、11時40分、笹ヶ峰から約5時間も掛かって、やっと火打山頂上へ到着。

 笹ヶ峰~黒沢橋~高谷池~火打山

 

思ったほど眺望は利かずちょっと霞んでおり、日本海や遠くの山々は見えない。周りの山の雪解けも進んでいる。
ゆっくり休憩。昼食を済ませ、滑降下山準備をし、12時35分、先日も滑った北斜面へドロップ。
しかしあまりにも凸凹の上、登り返しを考えて数百メートルで止め、ステップソールのまま登り返す。
再び東斜面へドロップ。気持ち良く滑れるが、一番下まで降りてしまうと登り返しがあるので、途中から斜滑。

天狗の露地上を通過して高谷池へ。 今回も黒沢岳へ向かうので、ヒュッテには降りず、トラバース気味に進む。
小ピーク下でクランポン装着、小休止。 ピークは目指さず稜線へ出る。 黒沢池でも一部で雪解けが始まっている。
稜線を進むが、黒沢岳手前で一部雪切れ。 悩んだが板を外し数メートルを藪漕ぎで通過。 その先にもう1ヶ所あり。
先週ぐらいまでだったら雪が繋がっていたかも知れないが、もうこの時季になると稜線上の通過は不可能となる。

東斜面にはまだ雪が充分残っており滑降可能だが、黒沢ルートを下山出来ないので、南面を下ることに。
頂上には雪があるが、下山方向にもう1ヶ所雪切れが見えるので、南面上まで板を持ってアイゼン無しで慎重に歩行。
南面上でスキー板装着、滑降下山へ。20分ほどで夏道の雪切れまで到着。板を外して格納しながら15分ほど休憩。
岩場の急登を下り十二曲がりへ。アイゼン装着を迷ったが、雪が腐っているので先行者の足跡を追い、真っ直ぐ下る。

黒沢橋まで降りればもう安心。夏道を下り、第二黒沢橋?(勝手に命名)で、顔と手を洗いサッパリする。
往復9時間40分ほど、16時20分、無事に笹ヶ峰駐車場へ戻る。 簡単に片づけをし下の駐車場へ移動。
トイレの手洗い水で身体を拭こうかと思ったが、水が出ない。 杉野沢の集落まで戻ることにし出発。
苗名の湯の温泉があり入るか迷いながらも数百円が勿体ないので、水道があるところを探していもり池方面を目指す。

 火打山~天狗の露地~黒沢稜線~黒沢岳
 黒沢岳南面~十二曲がり~黒沢橋~笹ヶ峰

#1 火打山
     (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

いもり池の横に妙高高原ビジッターセンターがあり、広い駐車場と水道があるので、ここを宿泊地にする。
外水道で何時でも使えるので良いが、トイレが屋内にあり営業時間内でないと使えないのは非常に不便。
屋外設置が望まれる。 トイレは池の反対側、200m?先のバス停近くの運動公園?を利用する。
身体を拭き上げた後、池の周りを散策。 カーテンを吊るし寝袋を用意し就寝準備を整え、夕食を済ませ就寝。

翌30日、池の散策と朝食を済ませ、5時50分出発。 赤倉観光ホテルの先から登山道へ目指す。
スキーでは来たことがあるが、車でホテルまで登るのは初めて。 ここから先の道路は関係者以外は通行禁止。
ここから歩くのは大変なので、過去に登ったことがある燕温泉へ向かうことにして移動。赤倉温泉から燕温泉へ抜ける道は
過去の災害で通行止めになっているのは知っており、関温泉へ抜けようと思ったが、この道もまだ冬季閉鎖中だった。

一旦18号まで戻り、坂口北の交差点から関温泉を通り、かなりの遠回りして6時35分、燕温泉の駐車場へ到着。
スポーツドリンクを作り、荷物を日帰り用ザックに詰め替え、帰りの温泉後の着替えを準備し、7時スタート。
温泉街を抜け、無料の露天風呂を偵察し、旧スキー場を縦断して登山道へ向かう。 ここで下山者1名と会い状況を伺う。
ルートは違うが、上の方は雪が多く、所々でクラックも発生、登るのはかなり厳しいとのこと、行ける所まで行くことに。

 妙高高原ビジッターセンター~車中泊~赤倉温泉~燕温泉~妙高山登山口

 

最初は夏道を進むが、直ぐに崩落場所が何ヶ所かあり通過、その先の残雪地も何とか無事に通過したが、
やがて川に行き当たり渡渉しなければならない。 雪解けの水量が多く、渡渉場所を探してウロウロ。
1ヶ所飛び越えれば何とか渡れそうな場所があったが、帰りは越えられそうもないので、先に進むのは無理と判断。
この先は更に厳しくなるので、とても頂上までは到達できないだろうから、早めに引き返した方が賢明だろう。

登山道にはブヨが多く煩い。じっとしていると直ぐに刺される。 残雪地や崩落場所を無事に通過し、露天風呂まで戻る。
1名入浴中だったが暫くすると出て行った。 熱めのお湯で数分で汗がびっしょり、何回か出入りしてゆっくり過ごす。
それでも40分ほどが限界。 じっとしているとブヨに刺されるので10分ほどで涼みながら着替えて下山へ。
駐車場でもゆっくりしているとブヨに刺されるので早々に下まで降り、18号線、信越大橋手前の休憩所で休む。

コーヒーを飲みながら車内の片付け、30分ほど休憩後、帰宅へ向けて出発。
このまま帰ればお昼までには帰れるが、急ぐことはないので、途中で少し遠回り、農産物直売場さんちゃんへ寄る。
何度か寄っているが、今回もおやきと無料のコーヒーを頂きながら、暫し休憩。
帰路、松代街道の日陰で簡単な昼食とお昼寝をし、13時20分、無事に帰宅。

 妙高山登山口~登山道~リタイヤ~登山道~燕温泉露天風呂~帰宅へ

#2 車中泊 ~ 妙高山 リタイヤ
     (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

 

04:30 自宅出発
06:25 笹ヶ峰 駐車場

06:40 スタート         忘れ物をして戻り 約3分ロス
07:33 黒沢橋         アイゼン装着 休憩7分
08:15 十二曲がり
09:30 黒沢トラバース分岐
09:55 高谷池ヒュッテ    補水 10分休憩
10:25 天狗の露地
11:20 直登取付き
11:40 火打山 頂上      【登り:約 5時間】

12:35 滑降下山        一旦登り返し
13:20 高谷池トラバース
13:35 黒沢岳 登り返し    クランポン装着
14:10 黒沢岳         稜線 一部 雪切れあり
14:25 黒沢岳 滑降下山
14:45 雪切れ         スキー板 格納
15:00 下山
15:10 十二曲がり
15:35 黒沢橋
15:50 第二黒沢橋?     顔と手を洗う 5分休憩
16:20 笹ヶ峰 無事下山   【往復:約 9時間40分】

16:35 笹ヶ峰 発
17:00 妙高高原ビジッターセンター 着   車中泊

5/30
05:50 妙高高原ビジッターセンター 発
06:05 赤倉観光ホテル
06:35 燕温泉 駐車場

07:00 スタート
07:10 黄金の湯
07:35 渡渉出来ず リタイヤ 引き返す
07:50 黄金の湯  露天風呂 入浴
08:40 黄金の湯  下山
08:50 燕温泉 駐車場

08:55 燕温泉 発
09:40 信越大橋 休憩所   30分休憩
10:35 農産物直売場「さんちゃん」  おやきとコーヒーで約20分休憩
10:55 農産物直売場「さんちゃん」発
12:00 松代 日陰で昼食・昼寝休憩
12:40 松代 発
13:20 無事帰宅

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乗 鞍 岳 (3026m) ⑦ - (チャリ & スキー)三本滝 -

2017年05月19日 | 北アルプス・立山
2017年5月19日(金)
このところ暖かい日が続き、山の雪解けもどんどん進んでいる。
特に今日から日曜日までの3日間は、好天気で気温も上がるようで、これを見逃すのは勿体ない。
先週も富士山に登ったところだが、 先月の乗鞍岳でちょっとモヤモヤが残ったので、もう一度挑戦。
エコーラインの除雪もかなり進んだようなので、電動チャリの威力発揮も再確認する、チャリ&スキーへ。

前日に荷物を作り電チャリを積み込んで用意。予定より約1時間遅れで、4時45分自宅出発。
何時ものコース、青木峠~梓川堤防道路~158号線~三本滝駐車場、現地7時着、約110km。
好天気だが平日、春山バスは8時45分発なので、まだ6台ほどしか停まっていない。
電チャリを降ろし、荷物を担いで7時10分スタート。ゲート脇をすり抜け、エコーラインに入る。

電チャリの威力を如何なく発揮、荷物を背負った坂道をグングン登って行く。位ヶ原山荘まで40分ほど。
バスはここまでだが、この先の除雪は進んでいるので、行けるところまで様子を見てデポ地点を決める。
更に10分ほど登ったところで、雪の壁からの融雪水が凍っており先に進めなくなる。 約10km、
ここから500mほど戻ってデポ地点を決め、スキー登攀準備を済ませ、8時20分スタート。

ハードブーツ持参。春雪で壺足ではズッポリ嵌るので、アイゼンとワカンは持参せず、シール歩行。
今回は最初に剣ヶ峰は目指さず、摩利支天岳の方へ向かう。避難小屋には寄らず、直登で登る。
シール歩行1時間ほど、9時20分到着。 車は少なかったのに、大勢が歩いているのでびっくり。
今週から岐阜県側からバスが運行開始、畳平まで入れるようになり、楽して乗鞍岳へ登れるようだ。

不消ヶ池は雪に覆われているが、その先の不動岳の斜面も気持ち良さそうなので滑ってみたい。
頂上でお話しした方によると、池が水源地になっており、その先の不動岳は滑降(立入)禁止とのこと。
諦め滑降準備をして大雪渓の方へドロップ。途中から剣ヶ峰を目指してシール登攀へ。
辛うじて繋がっているハイマツ帯の中央から最短距離で稜線へ。ここから剣ヶ峰までは後僅か。

 三本滝~電チャリ~エコーライン
 エコーライン~摩利支天
 摩利支天~ドロップ~大雪渓~剣ヶ峰

 

 

摩利支天岳から約1時間20分ほど、乗鞍岳剣ヶ峰へ登頂。 360°の素晴らしい眺望に大満足。
御嶽山から異様なほど大量の噴煙が上がっているが、かなり活発化しているのだろうか。
北アルプスの山々の雪も、4週間前と比べればかなり減っている。 シャッターを押して頂き記念撮影。
頂上でも暖かく、シャツ1枚で昼食休憩。 滑降準備を含め35分ほど休憩後、剣ヶ峰コースをドロップ。

先月は硬過ぎてカリカリで滑れなかったが、今日は適当に融けて柔らかく、気持ち良く滑れる。
このまま終わりにするのは勿体ないので、もう1回滑ろうと、途中から大雪渓側にコースを変える。
再びシール歩行で50分ほど登り返し、本日2回目の剣ヶ峰へ。 大勢がいるが、丁度誰もいない。
おやつをしながら滑降準備、20分ほど休憩。2回目の剣ヶ峰コースドロップ。先ほどより雪が柔らかい。

流石にもう1回の登り返しは体力的にきついので、このまま滑降下山。 2回とも良い感じで滑れて満足。
20分ほどで電チャリをデポした地点まで戻りスキーを格納片付け。 20分ほどで電チャリで下山へ。
下りは電源OFF、融雪水が流れて泥跳ねするのでスピードは出せず、30分ほど掛け三本滝駐車場へ戻る。
コーヒーを飲みながら片付け。14時30分現地発、同じ道を戻り、17時25分、無事帰宅。

 剣ヶ峰~ドロップ~登り返し~剣ヶ峰
 剣ヶ峰~ドロップ~エコーライン
 エコーライン~電チャリ~三本


 (右下のボタンで全面表示のスライドショー)
デポチャリ_拡大
ワイヤーロック180 ガードロープ回し
ワイヤロック60 後輪
ワイヤロック シューズバック

 

04:45 自宅出発     青木峠~梓川堤防道路~158号線
07:00 三本滝駐車場   約110km     6台駐車中

07:10 電チャリスタート
07:40 冷泉小屋
07:50 位ヶ原山荘
08:00 道路凍結 500mほど戻り電チャリデポ

08:20 スキー歩行スタート
09:20 摩利支天岳
09:40 摩利支天岳ドロップ
09:50 剣ヶ峰へ向けて登り返し シール&クランポン装着
10:40 朝日岳コル稜線
11:00 剣ヶ峰 ①    昼食休憩

11:35 剣ヶ峰コースからドロップ
11:45 剣ヶ峰へ向けて登り返し 大雪渓からシール歩行
12:18 朝日岳コル稜線
12:35 剣ヶ峰 ②
12:53 剣ヶ峰コースから2回目のドロップ
13:10 電チャリデポ地点へ戻る   【スキー: 約 4時間50分】

13:30 電チャリ下山
14:00 三本滝駐車場   往復 約20km  【約 6時間50分】
14:30 帰宅へ向けて出発
15:30 途中、島々の徳本峠登山口の確認(自宅から約80kmほど)
17:25 無事帰宅

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富 士 山(3776m) ⑦   - 富士宮口 -

2017年05月12日 | 秩父・関東・東海
2017年5月12日(金)
このところ、春山スキー登山に嵌っており、明日から雨の予報に、平日の晴れ間を狙って出掛ける。
とはいえ、ショートスキー(110cm)と革靴(プラ靴で2回)では、中々上手く滑れずに難しい。
 4/22 乗鞍岳(三本滝)、  4/28 大渚山(雨飾高原)、  5/2 火打山(笹ヶ峰)、  5/8 黒沢岳(笹ヶ峰)
富士山は春~秋を含めて7回目の登頂となるが、スキーを担いで登るのは、2015/5/21 ⑥ 以来2回目。

朝3時、自宅出発。白樺湖~八ヶ岳エコーライン~20号線~途中給油~甲府~朝霧高原~富士山スカイライン。
ナビをセットしていなかったので、富士宮バイパスで出口のICを通り過ぎてしまい、3kmほど遠回り。
6時50分、富士宮口五合目駐車場。約209km。 平日だが観光客も含め、30台ぐらいの車が停まっている。
7時10分、裏口?からスタート。前半には雪がないので革靴を履き、防寒着を詰め込み、板とアイゼンを担ぐ。

砂礫を直登して登山道と合流。六合目まで20分弱。過去この時季の入り口にはロープが張ってあったが、今年はない。
上方の雪渓部分には、何人もが登っているのが見える。登山のみの方とスキー・ボードを担いだ方とほぼ半々ぐらいか。
一部の残雪はあるものの、登山道は殆ど融けており夏道通りに登り、新七合目で一休み5分ほど休憩。
元祖七合目付近から時々ガスが掛かり、振り返ると下方はガスで見えなくなってしまった。上空の青空も怪しい。

途中で4名ほど追い越し、9時25分、約2時間15分ほどで八合目。 ここまでが意外と長く感じる。
軽めのおやつと飲水休憩しながら、ちょっと早めながら腰を下ろせるここでアイゼン装着。 少し荷が軽くなった。
八合半ぐらいの崩れた鳥居の先から雪渓部分を直登。 雪が緩んでいるので、アイゼン装着でも時々滑る。
高度が上がり空気が薄く息も絶え絶え、九合目で小休止、九合五勺でも休む。 ここから先が急登の正念場。

富士宮頂上が見えているのに、中々先に進まない。 喘ぎながら15~20歩進む毎に立ち止まって息継ぎ。
前回雪切れしていた九合五勺付近も、まだ充分残っており、板を外すことなく滑降出来る。
八合目から2時間弱、五合目から4時間20分ほど、11時30分、やっと富士宮頂上へ到着。
ここまで来れば剣ヶ峰へ。11時55分、約4時間45分も掛かり日本最高峰へ立つ。七回目の登頂。

  登り: 五合目~八合目
  登り: 八合目~富士宮頂上~剣ヶ峰

 

 

12/10/16 ④ の時は、3時間15分ほどで登ったが、残雪のアイゼン歩行、スキー板背負いの負荷増、歳?のせいか
遠望はないものの、天気は先ず先ず。 山頂や火口は良く見える。
風はあるが測候所の陰で陽が当たる所で、ゆっくり昼食休憩。 アウターを着なくても寒さはない。
剣ヶ峰に50分ほど滞在。アイゼンを外し、スキー板にケーブル装着。革靴の紐を締め直し、滑降準備。

12時45分、日本最高峰の3776m+積雪1mのところからスキー滑降開始。
一度火口へ滑り込んで登り返すつもりで開始したが、あまりも雪面が硬くガチガチで革靴では手に負えない。
富士宮頂上へ向けてトラバースするのがやっと、何とか滑りそのまま下山へ向けて滑降。
九合目付近までは少し硬いが、そこから下は緩んで革靴でも快適に滑れる。

八合目で雪切れで一旦板を外して隣の雪渓へ移動。ところが少し早過ぎ、もう一度雪切れを渡ることに。
ここから下はガスで視界が利かず、六合目の小屋が見えないので、適当に雪渓を下る。
雪渓エンドの雪切れで板を外してザックに格納。砂礫部分を歩いて下ると、横にもう一つ雪渓があり繋がっていたようだ。
後僅かなのでそのまま雪渓の上を歩いて下り登山道と合流。 剣ヶ峰から1時間5分ほど、六合目まで下りる。

水を飲み干し最後の休憩、砂礫を真っ直ぐ下り、14時5分、無事駐車場まで下山。 往復 約6時間55分。
お湯を沸かしてコーヒーを飲みながら片付け、14時40分帰宅へ向け出発。 富士周遊道路では赤沼の分岐で渋滞。
咄嗟に精進湖の西岸側へ迂回して逃れたが、距離的にはあまり変わらないので、今後はこの道を使った方が良い。
往路と同じ道を戻り、途中で買い物と夕食を済ませ、20時無事帰宅。 206km。 往復 約17時間でした。

  下山滑降: 剣ヶ峰~富士宮頂上~八合目
  下山滑降・歩行: 八合目~五合目

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

03:00 自宅出発      途中、竜王で給油
06:30 富士スバルライン 登山道入口
05:50 富士宮五合目   約30台ぐらいの車が駐車

07:10 準備を整えスタート (2400m)
07:30 六合目         (2490m)
08:10 新七合目       (2780m)     飲水 5分休憩
08:50 元祖七合目      (3030m)
09:25 八合目         (3250m)     10分休憩 アイゼン装着
10:15 九合目         (3410m)      5分休憩
10:50 九合五勺       (3550m)      5分休憩
11:30 富士宮口頂上     (3750m)     5分休憩
11:55 富士山剣ヶ峰     (3776m)          【登り:約4時間45分】

12:45 富士山剣ヶ峰下山 ショートスキー装着
12:50 富士宮口頂上
13:05 八合目 雪切れ部分をシフト 間違えて2回
13:30 雪切れ 滑降終了
13:50 六合目         5分休憩
14:05 五合目駐車場                       【下り:約1時間20分】

14:40 コーヒーを飲みながら片付け 帰宅へ向け出発
20:00 途中で買い物、夕食を済ませ、無事帰宅

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茶臼山 ~ 黒沢岳 ③   - 笹ヶ峰 -

2017年05月08日 | 上信越
2017年5月8日(月)
9日間に及ぶ大型連休が終わり、少しは世間が静かになっただろうから、お出掛けモードに。
昨日・今日と、黄砂飛来予報が出ているが、明日から天気が崩れるというので、出掛けるしかない。
GW中の平日、2日に火打山へ登ったが、今日は黒沢池の方からヒュッテを確認してから登ることに。
今シーズンは、シール登攀、革靴滑降、をしていないので、その調子の確認もしなければならない。
場合によっては三田原山からの滑降、黒沢岳からの滑降で、火打山はパスして良い。

3時55分、自宅出発。先日と同じコース。途中、信濃町の道路標示で+2℃。先日より少し暖かい。
一部杉野沢地区でショートカットし、現地笹ヶ峰、5時40分、約90km。 前回より少し早かった。
道路脇の雪も少し減り、木々も若干芽吹き始め、確実に春の訪れを感じさせられる。
上の駐車場はまだ除雪されておらず、下の駐車場には先日より少なく6台しか停まっていない。
革靴を履き板は背負い、ワカンは置いてゴム製のアイゼンを装着、5時55分スタート。

先日より若干雪が減ったような気がするが、まだまだ完全に覆われており、適当に黒沢を目指す。
55分も掛かり、やっと黒沢橋。 今日は雪が融けて橋が見えており、渡って対岸から沢を登る。
ゴム製のアイゼンは、爪の部分がゴムが延びて位置ズレする。 やがて2ヶ所ゴム切れが発生。
黒沢登りの途中でアイゼンを外し、スキー板にシールとクランポンを装着して、スキー歩行に変える。
二股から黒沢岳斜面に出て、先日の左とは逆に、今日は右側から黒沢池へ登って行く。

2時間15分ほどで、目の前が開け、黒沢池の広々した空間へ出る。
朝から多少の風は吹いていたが、益々勢いが増し、時折突風で身体がふらつき、真っ直ぐ歩けない。
体温も奪われ、ウィンドブレーカーを着込むが、風が止んだ瞬間は、陽射しで暑くなる。
池から見上げる黒沢岳の東斜面も素晴らしい。三田原山からのスロープも気持ち良さそう。
30分ほど雪に埋もれた黒沢池を横断すると黒沢ヒュッテ。休館中、冬季小屋も見つからなかった。

 笹ヶ峰~黒沢橋
 黒沢橋~黒沢遡行~黒沢池~黒沢ヒュッテ

 

風が強いしどうするか迷いながら、茶臼山の斜面も綺麗だったので、こちらから火打山へ向かうことに。
登りの途中、何度も強風で身体がふらつき、春のザラメ雪なのに雪煙が舞い上がり、視界もぼやける。
この状態で火打山までは厳しいなぁと思いながら、無理はせずにこのまま下山することも考える。
取り合えず茶臼山まで登り、一応記念撮影。 下山方向で黒沢岳へ向かうか、火打山へ向かうか迷う。
少し風が収まったような気がしたので火打山へ向かうが、途中から再び強風に襲われる。

まだ2時間ぐらいは掛かるだろうし、先日登ったばかりなので、無理せずここから引き返すことに。
黒沢稜線まで戻り、ここでクランポンを外し、シールのみでの歩行に切り替える。
この時2名が登って来られ、お話しを聞くと、やはり強風で火打山を諦めてこちらへ来たということであった。
小ピークを越え黒沢岳頂上で、板からシールを外しケーブルを装着、革靴の紐を締め直し、滑降準備。
先日と同じ南面を下るか、急斜面ながら先ほど見た素晴らしい東面を下るか、ここでも迷う。

革靴でちょっと心配だったが、風当たりも少し弱い東面に挑戦。 春雪で少し緩んでいるので何とか滑降。
アッという間に黒沢池まで下る。この急斜面を革靴とショートスキーで降りられたのは少し自信になった。
まだ時間が早いし、このまま下るか、登り返してもう一度黒沢斜面を滑るか、また悩む。
今から下れば昼食を車に戻ってから摂れるので、下山することにし、黒沢川沿いに下る。
途中、大回りし過ぎて、一部雪切れ箇所へ出てしまい、一旦少し戻り川沿いに黒沢橋まで戻る。

ショートスキーと革靴、微妙な下りで、雪解けによる凸凹に難儀しながらも、11時40分ゲートまで戻る。
道路まで下り、雪解け水でスキー板を洗い、雪を落として綺麗にし、車に戻る。
駐車場には8台停まっているが、何台かの車は入れ替わっている。
道具を乾かしながら昼食準備。 今日もツナ入りインスタントラーメンで昼食。
12時35分、現地出発。 途中で眠気覚ましに10分ほど昼寝休憩。14時50分、無事帰宅。

 黒沢ヒュッテ~茶臼山~火打山リターン
 火打山リターン~黒沢岳~黒沢東面滑降~黒沢池
 黒沢池~黒沢滑降~黒沢橋~笹ヶ峰~帰宅

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

03:55 自宅出発          何時ものコース、菅平~小布施堤防~18号~杉野沢
05:40 笹ヶ峰駐車場       約 90km  途中、信濃町の道路標示 +2℃

05:55 スタート          革靴 + ゴムアイゼン
05:50 黒沢橋
07:25 シール歩行に変更
07:40 二股
08:10 黒沢池
08:40 黒沢ヒュッテ       10分ほど偵察休憩

08:50 黒沢ヒュッテスタート   強風で難儀
09:30 茶臼山
09:55 火打山を諦めリターン   強風
10:15 黒沢稜線         クランポンを外しシール歩行
10:18 小ピーク
10:30 黒沢岳           休憩 シール外しケーブル装着
10:46 黒沢岳 東面滑降下山
10:52 黒沢池
11:00 二股
11:15 黒沢橋
11:40 登山口ゲート       【約 5時間45分】

12:35 現地発           途中で10分ほど 昼寝休憩
14:50 無事帰宅         往路と同じ道を戻る

 

≪≪ 今回の反省・気付き ≫≫
・以前よりあまり気に入らなかったゴムアイゼンが、結局は使い物にならなかった。
・久しぶりの革靴歩行だったせいか、左踵に靴擦れが出来てしまった。
・黄砂飛来予報が出ている時は強風が伴うことを痛感。
・黒沢下りの途中で、ストックのスノーパットを片方落としてしまった。
・ハードブーツ歩行が意外と簡単で効果があり、革靴に拘る必要がない。

 

 

 

登山口ゲート
昨年5月13日
黒 沢 岳
一昨年5月01日
夏の黒沢池
2006年8月6日

 

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火 打 山(2462m) ⑧ ~ 黒沢岳②  - 笹ヶ峰 -

2017年05月02日 | 上信越
2017年5月2日(火)
絶好の好天気の予報、GW最中ではあるが一応平日なので、混雑は多少緩和されるかも知れない。
登山口の笹ヶ峰までの道路が先月28日に開通したが、開放時間が遅く日帰りは出来ずに見合わせていた。
昨年は少雪だったこともあり、13日に出掛けた時はもう雪解けがかなり進み、黒沢は通行出来なかった。

黒沢からの登り降りは雪のある時季しか通れないので、初めての通行に期待をしながら出掛ける。
4時自宅出発。何時もの通り菅平越え、須坂から小布施堤防を抜け、18号線で黒姫経由杉野原。
途中、信濃町の道路標示では-2℃、先日の乗鞍岳のように、スロープがガリガリになっていることが心配。
冬季閉鎖解除された妙高高原公園線を約14km、途中の道路の一部は融雪水が凍ってツルツルになっている。

5時55分、約91kmで笹ヶ峰。上の駐車場はまだ除雪されてなく、下の駐車場へ停める。既に15台ぐらい。
最初から雪に覆われているのでハードブーツ、ショートスキー110を担ぎ、アイゼンは置いてワカンを持参。
6時5分スタート。半分以上雪に埋もれている登山口ゲートの横を通り、案内のない林間を適当に進む。
何度か来ているので大体わかるが、初めてならルートがわからないだろう。

黒沢橋を渡り十二曲がりから夏道を登るか、黒沢の沢筋を登るか、沢が雪に埋もれているので沢筋を上がることに。
所々に雪が崩れた跡があり、快適に滑り降りるという訳にはいかなそうだが、雪は繋がっているので降りられそう。
雪崩に注意しながら沢筋を35分ほど登り、二股に分かれた筋を左側へ入り、黒沢岳の裾から夏道と合流。
黒沢岳をトラバース気味に進み、2時間30分ほどで高谷池ヒュッテに到着。 先に3名が登って行くのが見える。

2名が出発準備を済ませ出立。 おやつとセルフ撮影で20分ほど休憩し、先人を追って再スタート。
池は雪で埋もれているので直進、天狗の露地も直進、雷鳥平を通らずに最短距離で直登コースに向かう。
直登取り付きからはヒィヒィ喘ぎながらも、10時10分、駐車場から約4時間5分ほどで、火打山頂上。
360°の素晴らしい眺望。 富士山や佐渡島も見え、何度か登っているが、今までで一番の眺望かも知れない。

 笹ヶ峰~黒沢遡行~黒沢岳南面~高谷池
 高谷池~火打山

 

20分ほど休憩、まだ時間が早いのでどうするか考え、先ずは気持ち良く登り返しも楽そうな北斜面を滑ってみることに。
緩斜面の上、昨日に降雪があったようで、今の時季では考えられないようなベストコンディションで最高。
僅か5分ほど、アッという間に下ってしまい、これ以上下ると登り返しが辛くなるので、板を担ぎ直して登り返す。
25分ほど掛かって2回目の火打山頂上へ戻るが、まだ時間が早いので、もう1回滑って来ることにして滑降へ。
余りにも気持ち良いので、先ほどよりもう少し先まで下る。 頂上でちょっとお話しした2名も下って来た。
ここから再び板を担いで登り返し。先ほどより下まで下ってしまったので40分ほど掛かり頂上へ戻る。3回目の登頂。

景色を眺めながら昼食。 降りるのは勿体ないほどの眺望と気温。 40分ほど休憩後、黒沢岳を目指して下山へ。
直登した急坂は気持ち良く滑り降りられるがアッという間。後は出来るだけ高度を落とさないように稜線沿いに大回り。
茶臼岳手前で夏道と合流する辺りから登り返し。 壺足ではなく、板のままシールは使用せず、クランポン装着して登る。
小ピークから見る黒沢岳稜線は格好が良い。 稜線の先の方で3名が滑降準備、通過する時にドロップして行った。

クランポン歩行25分ほどで黒沢岳頂上。 狭いし標識もない。 夏道はないので、雪のある今の時季にしか登れない。
小休止の上、念願の滑降下山へ。 沢まで一気に滑り降りる。 僅か10分ほど、後は川底部分を避け、川筋に沿って下る。
黒沢橋付近からは緩斜面で半分は歩くような感じ。疎らな雪解け後が凸凹になり、ショートスキーでは滑り難い。
何とか方向を修正しながら、黒沢岳から40分ほどで、笹ヶ峰の駐車場へ戻る。 往復 約8時間45分。

車を少し移動してから、お湯を沸かしてコーヒーたイム。 片付けを済ませて15時20分、現地発帰宅へ。
往路と同じ道を戻り、途中でトイレ休憩2回を入れ、17時25分無事帰宅。

 火打山~北面滑降~火打山
 火打山~黒沢岳
 黒沢岳~黒沢滑降~笹ヶ峰

 

    (右下のボタンで全面表示のスライドショー)

 

04:00 自宅出発   菅平~小布施堤防道路~18号~杉野沢    信濃町-2℃
05:55 笹ヶ峰    途中の県道 凍結箇所あり    約 91km

06:05 スタート   上の駐車場、登山ゲートは雪の下
06:55 黒沢     橋を越えるか、沢を登るか
08:35 高谷池
08:55 高谷池    20分ほど休憩 スタート
09:45 直登取り付き
10:10 火打山 頂上                 【笹ヶ峰から 約4時間05分】

10:31 1回目 北斜面 ドロップ
10:39 1回目 登り返し
11:03 2回目 登頂
11:08 2回目 北斜面 ドロップ
11:17 2回目 登り返し
11:59 3回目 登頂

12:40 火打山 下山
13:35 黒沢岳へ向けて、スキー板にクトーを装着して登攀
13:45 小ピーク
14:00 黒沢岳                   【火打山から 約1時間20分】
14:10 黒沢岳 下山
14:50 笹ヶ峰 駐車場    【黒沢岳から 約40分】【トータル 約8時間45分】

15:20 帰宅へ向けて出発  往路と同じ道を戻る
17:25 無事帰宅

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