【TVSHOW】
監督 ヴィンス・ギリガン、他
監督 ミゲル・サポチニク、他
監督 トニー・ギルロイ、他
4、『イルマ・ヴェップ』
監督 オリヴィエ・アサイヤス
5、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
監督 ユ・インシク
6、『パチンコ』
監督 コゴナダ、他
7、『アトランタ』シーズン3〜4
監督 ドナルド・グローヴァー、他
監督 クリストファー・ストアラー、他
9、『セヴェランス』
監督 ベン・スティラー、他
10、『窓際のスパイ』シーズン1〜2
監督 ジェームズ・ホーズ、他
TVシリーズの総評、ひいては2022年のアメリカ映画、ドラマ全体についての論考はリアルサウンドの年間ベストテンに寄稿しているのでこちらをぜひ。なお当ブログのランキングは“改訂版”で、いくつか作品や順位を入れ替えている。まさに“黒魔術”のような『イルマ・ヴェップ』にのめり込み、1年間で2シーズンをリリースした『窓際のスパイ』の娯楽性に毎週テレビドラマのオンエアを楽しみにする生活を味わわせてもらった。
【MOVIE】
監督 三宅唱
監督 リラ・ノイゲバウアー
3、『聖なる証』
監督 セバスティアン・レリオ
監督 ジョセフ・コシンスキー
5、『NOPE』
監督 ジョーダン・ピール
監督 ライアン・ジョンソン
7、『アテナ』
監督 ロマン・ガヴラス
8、『RRR』
監督 S・S・ラージャマウリ
9、『13人の命』
監督 ロン・ハワード
監督 ダン・トラクテンバーグ
今年も頑なに2022年公開(ワールドリリース)を条件に選出したところ、いよいよ10本選ぶのもギリギリになってしまった。不作だった。パンデミックを経てアメリカ映画の製作本数が激減、劇場公開されず配信スルーとなる作品も少なくなく、日本の劇場で公開されるアメリカ映画は明らかに減った。年末に映画ファンの話題を集めた作品群はいずれも1年以上前に本国で公開された“去年の映画”である。もはや日本のスクリーンにかかる映画を見ているだけでは、アメリカ映画の現在(いま)を追うことは到底できないのだ。せめてもの慰めは2022年の主軸が株価の暴落したNetflixではなく、劇場公開作にあった事だ。アカデミー賞ノミネートを見渡してもNetflix配信によるドイツ映画『西部戦線異状なし』がノミネート数で第2位の9部門に挙がってはいるものの、他は全てが劇場用の映画である。そのほとんどが日本では2023年上半期に公開されるため、今回のベストテンは映画史的な意味合いよりも自身の偏愛を優先した。
『トップガン マーヴェリック』の面白さ、映画興行を救った功績等を考えれば第1位にするのが妥当な所だが、上半期ベストテンの際にもこの点を評価しているため、いったん脇に置いた。予想外の深い感動をもたらしてくれた『ケイコ目を澄ませて』『その道の向こうに』『聖なる証』が並んだ時、いずれも30代前後のヒロインの孤高を描いており、2022年は彼女らの佇まいに魅せられたのだと気付いてこの順位を付けた。日本映画をベスト1に選ぶのは昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続き2年連続。“アメリカ映画、TVシリーズが専門”と自称し、滅多に邦画を見ない筆者が年末に見た邦画を1位に挙げるのはどういう見識なんだという思いもなくないが、それでも僕はこの映画が大好きなのである。
以下、IMAXのスペックをフルに堪能した『NOPE』の劇場体験、やはり(一部)IMAXで撮影されながら何とNetflix映画である『アテナ』のスペクタクル、そのNetflixが権利を買い取り、べらぼうに楽しい続編を作り上げた『グラス・オニオン』、ハリウッド映画の冗漫な長尺化が相次ぐ中、破格のストーリーテリングと豪腕演出で3時間をモノともしない『RRR』に圧倒され、ウェルメイドな“実録感動大作”なんてとんと見ていないなと『13人の命』のロン・ハワード監督の仕事ぶりに感嘆した次第である。そして『プレデター ザ・プレイ』の面白さに悶絶しつつ、ストリーミングにプラットフォームを奪われた在りし日の“ハリウッド映画”という劇場体験を懐かしく思った。
これら10本の他、2022年は上半期ベストテンの頁も参照して頂き、下半期公開映画からは『グリーン・ナイト』『秘密の森の、その向こう』『スペンサー ダイアナの決意』『私は最悪。』『WANDA ワンダ』『リコリス・ピザ』の名前を上げておきたい。
【ベストアクト】
・『ベター・コール・ソウル』の全キャスト
・アリシア・ヴィカンダー『イルマ・ヴェップ』『グリーン・ナイト』
・ジェニファー・クーリッジ『ホワイト・ロータス』シーズン1〜2
・ゲイリー・オールドマン『窓際のスパイ』
・タロン・エガートン&ポール・ウォルター・ハウザー『ブラックバード』
・ブライアン・タイリー・ヘンリー『その道の向こうに』『アトランタ』『ブレット・トレイン』
・ジェニファー・ローレンス『その道の向こうに』
・岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』
・フローレンス・ピュー『聖なる証』
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