米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が汚染された工業用の「事故米」を食用と偽り転売していた問題で、汚染米や政府輸入米の大量購入を続けていた同社に対し、農林水産省大阪農政事務所の職員が、今年6月ごろ、「本省が関心を持っているので行動を慎んでください」と電話で伝えていたことが、元従業員の証言でわかった。
農水省側は否定しているが、元従業員は「普段、職員に言われる内容でなかったので印象に残った。すぐ社長に報告した」と話している。農水省側が同社の購入状況の異常さを早くから認識していたことが浮き彫りになった。
元従業員によると、大量の事故米やミニマム・アクセス(MA)米の購入で、工場の加工処理能力に見合わない在庫状況が続いていたが、同事務所の消費流通課の職員から昨年秋以降、「そんなに買わなくてもいいのでは」などと、購入を控えるよう求める趣旨の電話が3回あったという。
元従業員は「処理能力以上の買い付けをしていたので、(農水省側は)不自然とわかっていたのでは。それで職員が忠告してくれたと思った」と話している。
農水省に対し、職員は「6~7月にMA米の購入量が増えたことについて本省から質問があったことを伝え、用途をたずねた。忠告ではない」と話しているという。
2008年9月20日01時55分;
読売新聞
ぐるだった(知っていた)ことは疑う余地が無く、早いとこ関係者を起訴してもらいたい。100人中99人が怪しいと思うよね。この状況で知らなかったなら、相当のボケだということで職員に相応しくない。
まあ、そんな風に思いながら読むよね。
ということは・・・この情報を流した人の目的は、大阪農政事務所の責任にして本省を守ることだろうな。トカゲの尻尾切りか。まあ、それでなんか納得できそうだし、上手い落としどころじゃないだろうか。
後はどれだけきちんと責任を取らせられるかだな。甘くしてかばうと本省への疑いが復活するよ。
・・・かと思えば、こういう記事も(下が4月で上が6月)
三笠フーズ(大阪市北区)の汚染米転売問題で、同社の冬木三男社長が今春、農林水産省大阪農政事務所を訪れ、米の流通業務を担当する課長(48)に「シックハウス症候群対策用の工業のりとして、事故米の需要が伸びている」などと虚偽の説明をしていたことが分かった。事故米を大量に買いあさる同社に対して、使途を尋ねる課長側の質問に応じた。農水省は、同社がのり原料として販売した実績はなく、すべてを食用に転用しようとしたとみている。
同事務所によると、冬木社長は今年4月に着任した課長にあいさつするため、社員数人を連れて訪れた。課長が「工業用のりはどう使うのですか」と尋ねると、冬木社長は「ベニヤ板の合板に使います。化学のりと違って安全。シックハウス症候群対策用として需要が伸びています」と、虚偽の文言を並べ立てて説明したという。【宮地佳那子】
毎日新聞 2008年9月20日 東京夕刊
それにしても、この説明を信じるか・・・やはり能力不足なのか。人が良すぎ?
いやいや、4月には着任した課長も知らなかったかもしれない。でも、上からの問い合わせに怪しいと思い始めたんじゃないの。課長は知らなくて、周りが隠していたのか。どうせ何年かで居なくなる課長だし。
なんてことを考えるよね。
ということは、この情報を流した人の目的は、責任を問われる人間の中から課長を救い出そうということだな。
同事務所の職員が昨年秋から計3回、同社に事故米の購入を控えるよう警告していたことが判明しており、農水省側が早い段階から三笠フーズの事故米の購入に疑念を抱いていたにもかかわらず、本格的な調査に乗り出さなかった可能性が高まった。
産経ニュース 19日
こっちのニュースでは2007年11月と2008年3月ともう一回
”警告”と”忠告”、どちらにしろ農政事務所が感づいていたことに変わりはないけど、ニュース記者、もう一寸何とかならないか?