2017年10月07日(土) NHKニュース7
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- 北朝鮮 長距離ミサイル発射実験計画(?)
- 茨城日立母子6人死亡事件 別れ話が原因か~全員に刃物で刺された痕~
- スペイン混乱 カタルーニャ州独立運動
- 増える老々輸送 住民による有料での輸送を許可する制度~
- サプリメント ドーピング違反に~
- ノーベル平和賞 広島期待
- 誤った地図で救急車遅れ女性死亡
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- プロ野球
2017年10月07日(土) NHKニュース7
「ふたり狂い」真梨幸子 2009早川書房
『ミステリマガジン』2006年~2009年、加筆修正
真梨さんの作品には私がよく出てくるのだが、茉莉さんの優秀なスタッフが私を監視しているのだろうか。なんてね。
正義や真実がゆがんだ現代社会、マスコミも政府も司法もその狂い方はよく似ている。
皮肉られている。
ラストを見よ!落ちとかどんでん返しとかいうだけじゃない。裁判の傍聴者はあなただ!ざまー!それがお前らの支持・応援したものの正体だ!
傑作じゃないですか。
ふたり狂いは二人だけじゃない。妄想共有・感染は願望を伴って真実を曲げていく。あああ
もうね、ラストでふたりが示されるまで、どこが狂っているのか、誰が狂っているのかハラハラドキドキモヤモヤでしたわ。
で、誰が誰(と誰)を狂わせて、最終的に誰が狂っていたんだ?狂い続けているんだ?と、再びモヤモヤ~
ものの見方、分析と評価が見事なギャグになっている。細かくそこら中にあるのが楽しい。
イヤも過ぎるとギャグになるってか。行動や展開やその表現も~ああ、楽しい~
う~ん、ギャグとリアルは紙一重。
※ファンタのゴールデンアップルって言われると、あったような気がした。でも、無いと言われるとそうかもしれない。
ゴールデングレープは衝撃だった。そして、ファンタアップルが同じような味だと思った記憶がある。つまり、そういうことだろう。
※ソースモニタリングエラー
※フォリ・ア・ドゥ:ふたり狂い
で、誰が最初なんだろう。始まりは?
初章の「エトロマニア」ではマイコがおかしいのだが、最終章では麻衣子だけがまとも。「あんた誰?」は孝一の嫌味だったのか、自分の元妻も忘れるほど女が周りにいたのか、それともすでに狂っていたのか。
中心にいたのはミサキだし孝一も怪しいが、一番はラストで暴れてくれた大林留美子か。だって、「カリギュラ」で元カレがおかしくなったのもその影響だと思えるから。その元カレに殺される留美子の同僚も(田中)もちょっとおかしかったかも。大林留美子が<ジャパン光>や<幽霊マンション>ともつながっていたりして。
読み返して、ラストの嫌さがはっきりしてきた。麻衣子がまともであるほどにイヤミスになる。お腹に子がいたことで、それを留美子が裁判中に大勢の前で指摘することで、「なんてことだ・・・」読者としてだけでなく、傍聴人として呆然とする。