「忘却探偵シリーズ第二弾 掟上今日子の推薦文」西尾維新 2015講談社
あら、「備忘録」の隠舘厄介はどこいった。
「推薦文」では親切守くんが案内人で、まあ、最終的(付記)にはそういう形でしょうね。
まあ、西尾維新ですのでのめりこんで読みながらも読者としては引いているんですが、期待通り予想通り「推薦文」でした。
内容には影響がなさそうですが、「天才ってのはどれだけ努力したら、凡人どもに追いつけるんだろうな」(P53)がお気に入り。
一番笑ったのはP56で美術館の絵が老人に叩き割られるシーン。
親切守くんの観察と評価の変遷があればこその笑いだね。
まあ、その後の展開(第一章の結末)なんかは、なんか納得できないんだけど、前提になる設定として我慢するしかない。
子どもはもっと下の階に住まわせてやれよ。でも、三十階でエレベーターのスイッチに手が届かないなら押すのに工夫をするよね。マジックハンドとか孫の手だとか。それを忘れちゃって(落としちゃって)階段を使うとかならいいんだけどさ。三十階だよ!運動部員じゃないんだから!(私なんかもう6階(結婚相談所)でもふぅふぅだよ、10階(税務相談)でプルプルぜいぜいだよ)