濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

サッチェプ

2014年02月18日 | 北海道

関東や東北に大雪をもたらした爆弾低気圧が北海道にもやってきた
昨日、一度は晴れも出て“ホッ!”としたのも束の間、再び雪が降りだし、
その雪は今朝まで降り続いた

しかし、不思議なことに、横浜とは違って北海道に転勤してから「雪」に
対する“危機感”は薄れてしまい、どれだけ降ろうがあまり気にならない
大雪が降ったとしても、“なんとかなるべさ!”と言った感覚が身についた

さて、現在、白老の「アイヌ民族博物館」では冬の風物詩「サッチェプ」作りが
進んでおり、野外に作った大きな干し棚やチセ(茅葺きの家)の軒先に鮭を吊るし、
冬の乾燥した風に当てて鮭をじっくり干し上げる作業が行われている

古来より、アイヌの人々は、一年を通じてさまざまな動物を捕獲してきた
なかでも、最も重要な食糧なのがシカとサケだったという

シカとサケはともに「群れ」をなして行動しているので、一度に大量に獲ることが
可能であり、クマなどに比べたらかなり効率的な食糧だったといえる

アイヌの人たちが作る乾した鮭(サッチェプ)は、乾燥または、凍らせるというもの
かつては仕事に出かけるときに数切れほど懐にいれ、歩きながらかじったり、
弁当代わりにもしていたようだ

その製法は、
鮭漁が解禁になる9月から10月に、白老沖で揚がる雄鮭の内臓を取り除き、
新巻の状態(塩蔵)にする。このときの塩加減がひじょうに難しいという

さらに、)新巻鮭を冷蔵庫で寝かせ、約1ヵ月後の11月下旬から12月上旬に
塩を洗い落とし、荒縄で2本を一対に縛り上げる

12月初旬、軒先に鮭を吊るし、冬の乾燥した風に当てて鮭をじっくりと
干しあげる

2月中〜下旬、寒風干しした鮭をチセの梁に吊るし、さらに約2ヶ月間、
囲炉裏の煙で毎日燻し、表面の皮がカチカチに硬く、中がしっとり熟成する
4月ころに完成となる

白老町若草町のアイヌ民族博物館では、ポロト湖畔で寒干しにし、かやぶきの家の
囲炉裏でじっくりいぶしたサケの薫製「サッチェプ」を販売している

毎年買い求めるファンや本州向け贈答用にまとめ買いする人が多いという
「手間と時間をじっくりかけた」薫製は一見硬そうだが、しっとりとした食感
年段は一本ままの姿造りが約5千円と言っていた

苫小牧に来てから約8か月、これまで数回「アイヌ民族博物館」を訪れたオイラ
先日、ついに!年間パスポートを購入した!これから毎日行こうかな!?