濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

お天道様が見てるよっ!!

2014年12月24日 | ひとりごと・・

あと“約1週間”で新しい年を迎える。あれこれ振り向きはしないけど、
今年もいろいろあった・・・「だってジジイだもん」
半世紀以上も生きてりゃいろんなことがあるさ・・・

江戸庶民の生活は、お天道様と共に起き、お天道様が沈むと共に一日が終わる
お天道様の目が届くうちに一生懸命働き、夜は早く寝る!!
夜はお天道様の目が届かない!だから「悪い輩」や「お化け」が出てくる

食べ物は四里四方の旬のものを食べ、行楽は季節毎の花を愛で、四季折々に神社、
仏閣に家内安全、無病息災を祈り、春夏秋冬、時々の歳時の年中行事に参加し、
これを楽しむ

全てが旬であり、五感を存分に活用した極めて健康的な日常生活を送っていた
当時の庶民たちは貧しいながらも、心豊かな、健全な暮らしをしていたと言えるね

あたりまえだけど、物質的には全く恵まれていなかった!!
しかし、自然の恵みを受け、精神面では人生を充分に謳歌し、質素さと豊かさ、
貧しさと幸せを同時に味わいながら生きていたんだね

江戸っ子特有の美意識や気質、気風に「宵越しの銭はもたない」&「粋」がある
要は、江戸っ子にありがちな「やせ我慢の哲学」というものだ

が、その根底には他人を思いやる心、お互いがお互いを助け合う心が流れている
内面的な洗練さを磨きあげようという自意識があったから

だから、人々は人との出会い、縁、えにし、一期一会を尊び、世間様を大事に
共存共栄の人生を過ごしてきた・・・

人々の喜びの多くは、「人との係わり合いの中から見出される」
そう言っても過言ではない。また、人と係りあう場面などいくらでもあった

趣味の和歌、俳諧、狂歌、川柳、そして、三味線音楽の義太夫、清元にかっぽれ!
観る、聴く楽しみとしての芝居、歌舞伎、寄席、落語に講釈など

参加する喜びとしての祭礼。春であろうと夏であろうと「祭りは正月!!」
町を離れた連中もこのときばかりはみんな帰ってくる!

競い合う楽しみとしての囲碁、将棋にかるた
集う楽しみとしての髪床、銭湯、路地の夕涼み、井戸端会議、などである

やせ我慢をしつつも、「粋」な振る舞いに徹底する。これこそ究極の美意識!
みっともない、野暮な振る舞いをしないよう、常に緊張感をもっている

緊張感をもつ・・ということは、言い換えれば、目配り、気配りができるということ
これを他人に悟られるようじゃ野暮!まだまだ修行がたりないということだね

誰も見ていないけれど、何事も手を抜かない
なんってたって、「お天道様が見ている」から

ガキのころから言われた「お天道様はお見通しだよ」って、
誰も見てねーじゃねーか!わかりゃーしないよ・・・
と言ってみたところでそんなものは通用しない!!

実はこの「お天道様」は「太陽」ではなくて自分の心にある「良心」そのもの
こうした「良心」に従って生きている人ってーのが本当の「粋」っていうんだ

野暮なやつってーのは、「だってしょうがないじゃい」って言い訳ばかりする
連中も、心のどこかでは「いけないこと」だと判っているくせに・・ねっ!

色川の大将が遺してくれたもの
「お天道様の下を堂々と歩く」、そして「まっつぐ(真っ直ぐ)」
歳はとってもまだまだ若輩、オイラにとって“少しばかり荷が重い”く~っ!!

冬至とクリスマス

2014年12月24日 | ひとりごと・・

明日から強烈な!クリスマス寒波がやってくるらしい
しかし、今日の芝浦運河は穏やかで、風もない。
日向では優しい日差しを受け、居眠りしたくなるほど心地よい・・・眠い

さて、今日はクリスマス・イヴ
クリスマス・イヴ(Christmas Eve)とは、クリスマスの前夜のことであり、
教会では、イヴに多くの教派で晩の礼拝が行われる

昨日、近所の山手界隈をブラブラしてきたけど、教会、そして、洋館では
祭日ということもあり、一足早く!讃美歌やゴスペルのミニコンサートが
あちこちで開催されていた



さらに、みなとみらいでは福山君のコンサート!があったり、クリスマスの
イルミネーションを見よう!と、初詣なみの人出!!どこへ行っても「人・人」
見れば、渋滞中の車はすべて「県外ナンバー」ばかり・・・



ちなみに、「イヴ(eve)」とは、「evening(夜、晩)」が省略化されたもので、
結果的に「Evening」より「eve」のほうが“語呂として”響きがいいね!?

そして、明日はクリスマス!!
日本人の多くがキリスト教徒でもないのに、各家庭で「クリスマス」は、
恒例の年間行事として欠かせない大事なイベントとして定着している!!

これって、諸外国から見れば日本人ってーのは不思議なんだろうね!
正月に初詣、彼岸にお墓参り、お盆に先祖を迎え、秋のお彼岸、ハロウィン、
そして、クリスマス!それが終わるや否や、門松とお供え餅を準備・・・

和洋折衷という言葉があるが、こうなりゃなんでもあり!
オイラがそうであるように、日本人は宗教を問わず、祭りが大好き!!
とにかく楽しけりゃいい!!人が集まり賑やかでありゃいい!!



さて、今から約2千年前、ベツレヘムの馬小屋でイエス・キリスト様が誕生した
その誕生日を祝う「キリストの降誕祭」≒「クリスマス」というのが定番だ
オイラもガキのころからそう信じて疑わなかったが、

実は、イエス・キリストの誕生日に関する記録というのは一切ないそうだ!
つまり、正確な誕生日(日付け)はわかっていない!!らしい・・

そのため、初期の頃には様々な日に祝っていたという記録がある
しかし、時が流れるにつれ、12月25日に祝われるようになった

その理由は、ローマでは古くから、12月の冬至に太陽を祭るお祝いをしていた
前にも書いたけど、日本をはじめ、北半球で一番昼が短くなるのが冬至

寒くなるにつれ、だんだん短くなってきた昼が、この日を境にまた長くなる
つまり、勢いの弱まってきた太陽が冬至に再び力を取り戻し、光りが蘇る!
不謹慎化かもしれないが、神の復活!と重ね合わせるにはもってこい!!

特に、イエス・キリストは『正義の太陽』『世の光』と呼ばれていたから
そのため、336年、当時の教会はこの祭日を利用してイエス・キリストの
誕生を祝う日と定めたということらしい

また、当時のローマでは、太陽神を崇拝する異教が大きな力を持っていた
彼らは、12月25日は、「太陽神を祭る祝祭日」としていたそうだ

そこで、初代キリスト教の指導者達が、異教徒との対立や摩擦を生むことなく
異教徒にキリスト教を広めるために、12月25日をクリスマスとしたらしい

そういえば、亡くなった色川の大将がよく言ってた
「お天道様の下を堂々と歩かなくちゃ!!!」ってね

太陽にありがたみを感じ、地上を隈無く照らす光に恥じ入ることなく過ごせる充実感
いかなる宗教とも関係なく、自らを律して生きていける一言だと思う

さて、今年の「冬至」は12月22日、その日を境に、太陽も再び力を取り戻し始めた!
日を追うごとに、確実に「昼間の時間」が長くなってく~る~う!!
この歳になり、ひょんなことから「クリスマス」と「冬至」の意外な関係を発見!!

世の中、知らないことばかり
今夜は「柚子湯」の代わりにKFC&ケーキを食べ、無病息災を祈念しなくちゃ!
それでは、みんさん、素敵なクリスマス(イヴ)をお過ごしください・・・